アプロ Profile picture
神林長平と弐瓶勉と谷甲州と十文字青と皆川亮二と藤田和日郎と伊藤勢と伊藤悠と石川賢と安彦良和とおがきちかと速水螺旋人と石川博品とゆうきまさみと荒川弘と藤本タツキ(敬称略)のファンです。好きなものを、ただ好きだと呟きたい。

Oct 8, 2021, 11 tweets

ここら辺、最近だと「逃げ上手の若君」で見事な解説をしていましたね。

立派な甲冑を身にまとった戦士とはすなわち、高価な甲冑を自弁し、日常的に鍛錬を積む「戦う人」なのだ。

>身も蓋もないのなら戦鎚などの質量直撃武器で素早いフルスイングを致命傷狙いなら頭や首
>行動止めてるのなら腰、膝、踝
>に入れればいい

当然、優れた騎士/戦士はそれを読んでくるから、結局は実力次第になるかなとも。

実際、「兜の上から思いっきりぶん殴って落馬させる。」は洋の東西を問わずやっていたりします。
逆に言えば、思いっきりぶん殴らないと有効打には成りにくいのが兜の防御効果

問題は鉄砲普及後、こういう武者の郎党には種子島持ちがいたり、下手したら武者自身が種子島の使い手だったりすることですね。
何せ、鉄砲は具足と同じでとても高価であり保有すること自体がある種のステータスですので、それを自弁できるのは・・・

>いや、鉄の鎧じゃないし。

大鎧の場合は革札と鉄札を綴り合せたor革札オンリーの小札鎧ですが、この種の鎧は札が二重三重に重なっており侮れない防御力を持ちます。
一説には、弓矢に対しては鉄鎧以上に効果があるとも。

鉄や革の小札を綴った小札鎧(いわゆるラメラアーマー)は古今東西広く使われた非常に実用的な鎧で、青銅・鉄・牛革・犀革など様々な素材が用いられました。
日本でも古墳時代の挂甲から大鎧~腹巻と経て、戦国時代のいわゆる当世具足でも一枚板の胴などと組み合わせつつ広く用いられています。

この種の小札鎧の究極系(個人的な感想)が中国の宋朝時代に発達した「歩人甲」の類で、見ての通りクッソ重いけど防御効果は抜群だったようです。まじでクッソ重いけど。

朝鮮出兵でこいつの末裔と戦った日本の侍もビックリするぐらい鎧の守りが堅かった。

なお、この歩人甲に苦しめられた異民族王朝の金もさっそくパクって鉄浮屠という糞ゴツイ鎧の重装騎兵を揃えた。
後に、その金をフルボッコしたモンゴルもパクって重装騎兵を揃え、ロシア人とかドイツ人とかアラブ人とかをフルボッコしトラウマを植えつけている。

野蛮な時代だと、村の領主さまが農民の喧嘩を仲裁しに来た時にヒョロガリだと舐められてしまい統治もできませんからね。
少なくとも、若いころはムキムキで武勇伝持ちとか、息子たちがムキムキで領主さまの仲裁に逆らったら半殺しにされるとかでないと。

ジッサイ、こういう「ご領主様」ならよほど理不尽な目に合わない限り反抗するバカはいないから、揉め事の仲裁もはかどるわけです。ハイ

カラテがくそ強く、状況判断能力に優れ、中央政界と太いパイプを持ち、(臣下や領民に対しては)公正で寛大という領主の鑑(ガチ

・・・時行きゅん勝てるの?
(ネタバレ:勝てません)

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