Thread by @twremcat

やっぱりクラスター外での感染が大半ってことだよね >この間（５月２５日～６月２４日）の全国の新規感染者は１３９７人 >クラスター（感染集団）とみられる事例は全国２７か所で発生 / “全面解除１か月、２７か所でクラスター…新規感染の半数は東京 : 国内 : ニュース : …” htn.to/2ezjBeJygk

感染者数 / クラスター数
を計算すると、だいたい50-70くらいである (2/26, 3/31, 5/10, 6/24 の4回)

Super-spreading event (SSE) による感染はこのうちのさらに一部なわけで、クラスター対策のドグマであった「感染の大部分がSSEによる」というのはまずありえない数字。

たぶんクラスターの平均規模は10くらいなので、全感染者のうちクラスターでの感染者は15-20%くらい。SSEによる感染はそのうちの半分とすると、1割以下ということになる。つまり9割以上はSSEでない感染。
暗数のこととかいろいろ考える必要はあるけど。

感染者数／クラスタ数 のデータ
2/26: 110 / 2 = 55.00 remcat.hatenadiary.jp/entry/20200403… *
3/17: 853 / 13 = 65.62 web.archive.org/web/2020031803…
3/31: 1860 / 26 = 71.54 mhlw.go.jp/content/109000…
5/10: 15757 /250 = 63.03 asahi.com/articles/ASN5C…
6/24: 1397 / 27 = 51.74 yomiuri.co.jp/national/20200… **

なお
* 2/26 はデータ選択基準不明
**6/24 は5/25以降の増加分
3/17 - 5/10 の感染者数は github.com/kaz-ogiwara/co… による

remcat.hatenadiary.jp/entry/20200403…
クラスター規模が分かるのは2/26だけ。2クラスタで合計21人 (=9+12) 感染なので、平均10.5人である。

ことのついでに4/4までのデータによる doi.org/10.3201/eid260… も読んでみたけど、結論は同じ。
4/4: 3184 / 61 = 52.20

平均クラスター規模は書いてないけど
>Most (39/61; 64%) clusters involved 5-10 cases
ということなので、10を大きく上回ることはないだろう。

ということで、SSEの抑制に特化した「クラスター対策」は的外れであったことが、クラスター対策班メンバーの書いた報告からわかるということ。

ついでに、最近よく聞く、3月初めに経路不明感染者が急増したというのもデマであることが Figure 1A からわかる
wwwnc.cdc.gov/eid/article/26…

あと、感染経路がわかる感染者だけの数で比較すると、
2/26: 66 / 2 = 33.00
4/ 4: 1760 /61 = 28.85
なので、これも安定的な感じ。

あと、
doi.org/10.3201/eid260… には
>8 (13%) workplaces

ってはっきり書いてあるのだが、昨日になって初めて職場クラスターを観測したかのような騒ぎになってるのって何なん