Thread by @ssomurice_local

私は、中国との関係について、ビジネス保守の言論は9割信用していない。

片方で、中国と取引している上場企業の部長さんや、課長さん、中小企業の社長さんの言論は100%信用している。

なぜなら、リアルに自らの足で中国へ行き、中国企業と渡り合い、得られた情報、知識の方が遥かに正確だからだ。

日中通商は貿易だけで、30兆円を超えており、中国の日本現地法人は3万社を超えている。

1部のビジネス保守は、即刻中国と断行すべきなどと言っている。

こんなことをビジネスの現場で話したら、爆笑されて終わりである。

彼らは、現実と隔絶された世界で生きている非常識な人間たちでしかない。

現在は中小企業でも、中国が共産党独裁である政治的リスク、その他、政変、環境、セキュア、知的財産、金融、財務等あらゆる方面のリスクを調査し、中国進出を決めている。

また、採算性が合わない場合の撤退ライン、最大損失も見越している。

はっきり言って、反中保守とは既に次元が違うのだ。

安全保障では、軍事も利用し中国の軍事的野心を抑制する。立場の弱いASEANの小国を守る。

経済では、中国13億のシェアを切り取るために、最大限の努力をする。

このバランスを経済界と共に取るのが政治だ。

しかし、この2つは相反していない。

重要なことは、ルールの整備だからだ。

ビジネス保守は商売である。不安を煽れば、動画視聴数や本の売上に繋がりやすい。

企業で働く人々は真剣に中国と相対している。しかし、彼らの声はずっとサイレントマジョリティだった。

しかし私はこの声なき声を、きちんと伝えてみたいと思っている。

RCEPは間違いなく日本企業に朗報である。

当然ながら、日中通商が安全で盤石とは言うつもりもない。

しかし、不安だー、やめとけー、という人は社会のどこに行っても大して役に立たない、国益貢献度も低いだろう。

重要なのは、リスクは何かを理解し、それをヘッジする力である。

課題解決能力が求められるのは、政治も同じだ。