コロナの発祥地はアメリカ合衆国だった?!

第二部:2019年夏、フォート・デトリックで何が起きていたのか
〜WHOによるフォート・デトリック査察が必要とされる至極もっともな理由

第四章:結論
①“You are watching this as an amusement is like getting all dressed up to go to a hanging when the person to be hanged is you.”

              Richard Wolff, Economist
②第一章、第二章、第三章を通して、断片ですが<私たちに知らされていない>現実の世界を紹介してきました。自分自身気づくことなく私たちが実はどんな現実の世界に生きているのか、それを垣間見る助けになればと思っています。
③第三章では、フォート・デトリックの黒い歴史を概観しました。紹介したのはその歴史のほんの一部ですが、フォート・デトリックの本質を知るには十分だと思います。
④1969年11月11日(退役軍人の記念日)にリチャード・ニクソン大統領が生物化学兵器使用を禁じた1925年ジュネーブ協定を初めて批准し、同月25日に攻撃的生物学的兵器違法化を宣言すると、それ以後フォート・デトリックは攻撃的生物化学兵器の開発を行わず、
⑤専ら診断と予防と治療を中心とした防衛に専念するようになったというわけですが、アメリカを攻撃する可能性の全くない国々を”安全保障上の脅威”と一方的に決めつけ、それらの国々に対して数知れぬ戦争を仕掛け、クーデターを画策し、
⑥違法な経済制裁や押収を実行してきたアメリカの外交政策の実態をみるとき、私には<防衛>のその意味が全くわかりません。
⑦フォート・デトリックの歴史は、731石井部隊やナチスの科学者たちの悪魔の研究を引き継ぐところから始まり、人間に対して絶対に使うべきでない恐ろしい病原体や毒素を兵器として開発し、それらを実戦で使用し、
⑧海外のみならずアメリカ軍兵士や自国民にさえ信じられないような人体実験を繰り返してきた歴史でした。
⑨また生物学的兵器と化学兵器は本質的に一つのものであり、例えばサダム・フセインがハラブジャ村のクルド人に使用したサリンはもともとアメリカが大量にイラクに持ち込んだものだったし、劣化ウラン弾、白燐弾は現在でも当たり前のように使われている実行していたのです。
⑩ですから、1969年のニクソン専守防衛宣言以降も攻撃的生物化学兵器は”防衛”の名の下で事実上依然として使用され続けていると言えるでしょう。
⑪ニクソン宣言はむしろ、フォート・デトリックの正体を見えにくくしただけであり、またよく誤解されているようですが、フォート・デトリック(USAMU)US.Army Medical Research Institute of Infetious Diseases(USAMRIID)は医療機関などではなく、現在でも純然とした軍事機関、
⑫アメリカ合衆国陸軍未来戦展望司令部(United States Army Futures Command)の一機関であることに変わりはないことをここで再認識しておきたいと思います。

第二章では、HHS・CDC・USDAの公文書から2019年夏にフォート・デトリックでいったい何が起きていたのかを検証しました。
⑬その記録からもわかるように、同研究所がバイオセイフティレベル4の高度な設備を持つ世界的に有数の最先端研究施設であるという表の肩書きとは裏腹に、その運営管理の実態は無神経・杜撰極まりないものでした。
⑭不祥事は以前からありましたが、現在に至っても状況が少しも改善されていないどころかむしろ悪くなっていることも分かると思います。
⑮その一つの理由は、新自由主義の影響で多くの業務が独占的な民間企業に外注され、その予算は増えているのに、その多くが企業の懐に入り、施設や職員の向上に使われないようになったことがあるでしょう。
規則違反が日常的に起きていている。
使用されなくなった研究室が荒れ放題で放置されている。
⑯老朽化した施設で十分な教育な訓練も受けていない使い捨ての労働者が働かされている。かつて最新科学施設、アメリカの力と威容を象徴していたエイト・ボールも今では野外に雨ざらしでサビるがままに放置されています(かつては堅固な煉瓦造りの建物の中に設置されていました)。
⑰これでは日常的に病原体や毒素や化学物質の流出が起きていると考えても不思議ではないし、起きていても深刻な事件が起きるまでは誰も気づかない、それどころか例え深刻な事件が起きても、それとフォート・デトリックを結びつけて考える者はいない。
⑱たとえそれに気づく者がいたとしても彼らは徹底的に無視され、その言葉は闇に葬り去られてしまう。真実を語った者はロシアのスパイ、中国のスパイということにされて収監されたり、拷問を受けたりする。だから、市民が気づかないままに汚染が進行している。
⑲2019年の閉鎖について、政府の発表は「住民の健康には全く影響がない」というものでしたが、これには科学的根拠が全くありません。それは、最も良い場合でも当てずっぽうに過ぎず、それどころか実は嘘をついているのです。
⑳それが本当に意味するところは、たとえフォート・デトリックが原因の深刻な問題が起きているとしても、「それとフォート・デトリックを関連させることは決して許さない」、「真実を語ることは許さない」ということです。
㉑過去に、年間を通して暖かい沖縄で”夏のインフルエンザ”が流行したことがありました。私は嘉手納空軍基地の施設から漏れたウイルスだと疑っています。人工的に元々の病原体にない機能を持たせることができるのです(gain of function)。スペイン風邪のような奇妙な呼吸器疾患が流行したり、その他、
㉒得体の知れない病気や見られたら、まず真っ先に世界中に200以上もあると言われる大小のフォート・デトリックを疑ってみるべきではないでしょうか。
㉓2021年8月4日のRTアメリカで、アメリカ11州で小型野鳥の大量死が起きていると報道していました。
人間が作り、自然界に蓄積した数限りないほどの化学物質が原因であろうというのが番組の推測でした。
㉔しかし、それならばなぜ、小鳥の大量死がその11州に集中しているのかについては議論されませんでした。しかし、驚くべきことには、この11州のど真ん中にフォート・デトリックがあるのです。小鳥に症状が現れなかったウイルスを現れるように変えたウイルスが漏れて広がったのかもしれません。
㉕第一章では、現在、中国発祥説の”科学的根拠”になっているとされる幾つかの説のうち、ふたつを解剖してみました。
㉖保存科学に基づくケント大学の研究や、どこにでもあるありふれたウイルスなので、そもそも隠蔽しなければならない理由がない隠蔽疑惑など、結果としてどれも根拠に乏しく、何もないところに思わせぶりで印象操作を積み上げている感じです。
㉗仮に漏出した指定病原体がSARS-associatedcoronavirus(SARS-CoV) であったとしたら、そこで全てがつながるのですが、結論から言って、私はコロナ・パンデミックの発祥地がフォート・デトリックであると言っているのではありません。決定的な証拠がまだないからです。
㉘決定的な証拠が出てくるかどうかは徹底的な第三者機関の立ち入り調査をしなければわからないでしょう。(私はむしろ、フォート・デトリックの悪魔のメニューを知った時、フォート・リックから漏れたとしてもそれがコロナ程度だったのは幸運だったと思いました。)
㉙ここに二つ、はっきりしすぎるほどはっきりしていることがあります。
㉚一つは、中国を犯人に見せかけるために盛んに喧伝されている、そうした術は中身のない、問題にならないほど些細な事件などに比べると、フォート・デトリックの方は、もう真っ黒。右を見ても左を見ても真っ黒。どこからどこまでも真っ黒だということです。
㉛今回のスレッドが長くなった理由でもあるのですが、フォート・デトリック一つを単独の事件として切り離さず、フォート・デトリックを戦後アメリカの未来戦争戦略研究史の文脈の中で構造的に立体的に把握することで一層明らかになるでしょう。
㉜二つ目は、フォート・デトリックがこれほど危ないものであるという事実があるにもかかわらず、それが政治家の間でも、学者の間でも、マスメディアでもほとんど取り上げられていないということです。議論の隅っこにすら上がらないことです。
㉝それどころか、なぜかフォート・デトリックを疑うと、それは陰謀論にされてしまうのです。(それどころか、それを論じ始めるとロシアや中国のスパイだということにされてしまう感じです。それは一体どういうことなのでしょうか。

それは決して、”うっかりしている”からではありません。
㉞トンキン湾で北ベトナムがアメリカ軍を攻撃したという事実でないことが事実として通り、それをきっかけにベトナム戦争が始まったのは、”うっかりしていた”からではありません。
㉟米議会公聴会で16歳の少女が、公聴会でイラク兵が保育器の赤ん坊を殺したと涙ながらに嘘の演技をしたのは、”うっかりしていた”からではありません。
㊱コリン・パウエルが国連安全保障会議の席で「サダム・フセインの大量破壊兵器は推測ではなく、事実だ」と言ってイラク戦争を始め、実は大量破壊兵器はなかったことが分かったのは、”うっかりしていた”からではありません。
㊲「ムアンマル・ガダフィの軍隊が無実の市民を集団レイプしようとしている」という嘘で空爆をして、ガダフィを殺し、かつて北アフリカで最も繁栄していた文化福祉国家を公開奴隷市場に変えたのは、”うっかりしていた”からではありません。
㊳「バーシャル・アッサードが毒ガスで市民を殺害している」という嘘を振りまいて一方的に戦争を始め、国を廃墟にしてしまったのは、”うっかりしていた”からではありません。
㊴香港で公然と起きているテロリストたちの市民への暴力やインフラ破壊行動を、”平和的な民主化デモ”と報道しているのは、”うっかりしていた”からではありません。
㊵それは戦争を始めるための、明確な計画の一部なのです。そしてその準備は、もう何年も前から始まっています。皆さんの中には、中国はますます繁栄し、アメリカをはじめとした資本主義・帝国主義は没落するから、何もしないでも自然に全てがうまく行くと思っている人が多いかもしれません。
㊶しかし、それはあまりにも楽観的であり、油断であり、私はそんなふうに考えているととんでも無いことになると心配しています。
中国の隆盛があってもなくても、もともと資本主義は世界を破壊するものだから、当然、彼らは世界を破壊するつもりで中国を破壊しようとするでしょう。
㊷いくら中国がアフリカ諸国と互恵的経済関係を築いても、アフリカの弱いところからレジームチェンジされれば、維持は難しくなるでしょう。中東やラテンアメリカとの関係についても同じことが言えるでしょう。
㊸台湾海峡で戦闘が起こった場合、アメリカが勝利することが難しいとしても、中国の80%の石油が通過するマラッカ海峡が封鎖されると、中国はとても困ったことになるでしょう。兵站的な弱点を補うために、日本や韓国や台湾にこれまで以上の負担を強いてくるでしょう。
㊹実際、沖縄の小さな島嶼に自衛隊の軍事基地建設が続いています。かつて世界の現実を知らない日本国民が自らを絶滅の瀬戸際まで追いやって行ったように、今、「コロナの発祥地は中国だ。中国が悪い」と言いながら、日本人は再び自らを絶滅の瀬戸際に追いやっている、その過程にいるのです。
㊺その時は勝者のいない世界の終わりが来るでしょうね。

アメリカがこれまで何度もあからさまな嘘で戦争を始め、今また、あからさまな嘘で戦争を始めようとしている。なぜ、いつでもそれが成功して、私たちは彼らに騙され続けるのか。
㊻それは彼らが、私たちに「アメリカは世界に善と秩序をもたらしている国である」という事実とは正反対の錯覚を抱かせるとても優秀なプロパガンダ・アパライタスを持っているからなのです。その一つがハリウッド。
㊼ユーチューバーのサイモン・ウィッスラー氏は、XLPRD's Video on CIA's Hollywood Influenceの中でハリウッドのペンタゴンの関係を解き明かしています。
㊽トム・クルーズ主演で世界的な大ヒットとなった1984年のフィルム『トップ・ガン』制作には、全面的なペンタゴンの”協力”があったことが知られています。実はこの映画は、ベトナム戦争終結からまだ10年も経っていなかったこの時に、アメリカ軍のイメージを肯定的に一新し、
㊾アメリカの若者を軍にリクルートするために作られたプロモートフィルムだったのです。この映画にはアメリカの夥しい犯罪は少しも出てこなくて、アメリカ軍はただただ悪を懲らし、世界の平和を維持するひたすらカッコいい役を与えられています。
㊿君も入隊すれば、トム・クルーズみたいにかっこいいし、綺麗な恋人もできるし、何より世界平和という崇高な目的に貢献できるというわけ。1927年以来、ペンタゴンが直接関与した映画は800以上、テレビドラマは1100にも登ると言われています。
51. 映画『超人・ハルク』は、「アメリカ軍の生物兵器研究室から生まれた緑色のモンスター」ですが、実はこの映画の元々のタイトルが”OPRATION RANCH HAND”だったのです。オペレーション・ランチ・ハンドは、ベトナムで実行されたあの悪名高い枯葉剤大規模散布の作戦名なのです。
52. まさに、超人ハルクはアメリカが創造した生物化学兵器エージェント・オレンジの擬人化だったのです。つまり、映画制作者はその意味を理解していた。しかし、そこにペンタゴンから圧力がかかりタイトルを”OPERATION AMGRY MAN”に変更し、最終的に超人ハルクになった。
53. ハリウッドの映画制作については二つの鉄則があり、それは

❶決してアメリカ軍をネガティブなイメージと結び付けないこと。
54. ❷歴史的事実を描かないこと。(歴史の事実としてアメリカ軍が実行したことは邪悪な大量虐殺でしかなく、その犠牲者は一般市民、その多くが女性と子供だった。やることなすことが人道に対する犯罪で、どう制作したところでアメリカ軍は邪悪としか描けないから)
55. ですからハリウッドが描くアメリカ軍には歴史的事実はなく、子供っぽいヒロイズムによる戦争プロパガンダでしかないということでしょう。
56. たとえ映画にアメリカ軍が出て来なくても、愛する者(資本主義・帝国主義の抑圧的搾取構造)を守るために(実はどこにも存在しない)邪悪と戦って、苦戦の末に勝つというハリウッド映画のあらすじの大元はどれを見ても似通っていて同じ。
57. 日本の原作がハリウッドで映画化されるということは必ずしも名誉なことでないのです。コロナの影響で、ホームシアターで過ごす日々が多いから、その間に知らず洗脳される人は多いでしょうね。
58. 帝国主義のプロパガンダ・アパレイタスは大変強力で、残念ながら今のところロシアも中国も全く太刀打ちできていないと思っています。それは自分の周りを見れば明らかでしょう。
59. しかし、ここに一つ、確実に戦争を止める皆さんにできることがあります。それは真実を知ってください。知るだけでなく、広めてください。自分で真実を発掘して広めてください。
60. もし、公文書で2019年夏にフォート・デトリックで何が起きていたのか、そしてフォート・デトリックの歴史の概要を知っていれば、「コロナの発祥地は中国だ」とメディアが騒ぐのを聞いたとき、

はあ?

と思うはずですし、
61. アメリカが20年以上もムスリムの国々を爆撃し、何百万人を殺し、占領し、廃墟にし、何百万規模の難民危機を起こしているという事実を知ってさえいれば、「アメリカが中国のウイグル人迫害に抗議して経済制裁している」という話を聞けば、

はあ?

と思うのと同じです。
62. シリアが廃墟になったのに比べ、ウルムチは今でも繁栄しているし、そこには難民危機の噂すらないからです。

そして声を出してください。完璧である必要は全くありません。間違っていれば訂正すればいいのですから。
63. “You Can Never Do Everything, But You Can Always Do Something.”

Caitlin Johnstone

それが戦争を止めるために私たち一人一人ができる確実なことだからです。
64. 単に興味本位でいる人は、アミューズメントで公開絞首刑を見に出かけたら、吊るされる人物は自分だったということになる神知れないので注意が必要です。
65. コロナの発祥地はアメリカ合衆国だった?!

第二部:2019年夏、フォート・デトリックで何が起きていたのか
〜WHOによるフォート・デトリック査察が必要とされる至極もっともな理由

第四章:結論

了😗💨😃

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①第三章:フォート・デトリック概史
〜アメリカ合衆国陸軍未来戦展望司令部(United States Army Futures Command)の一機関としてのフォート・デトリックの過去と現在から今のコロナウイルス・パンデミックを超えて見えてくるもの
②1943年3月9日、元の飛行場敷地92ヘクタールに154ヘクタールを買い足し、初期建設費125万ドルでアメリカ軍生物兵器戦争ラボラトリーキャンプ・デトリック(フォート・デトリック)がメリーランド州フェデリック郡に建設されました。
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14 Aug
お待たせしました。

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第二部:2019年夏、フォート・デトリックで何が起きていたのか
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をスレッドします。
②全体が4つの章で構成されています。

第一章: 性懲りもなく繰り返される中国発祥説

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③第二章:2019年夏、フォート・デトリックで何が起きていたのか〜アメリカ合衆国保健福祉省(HHS)・アメリカ疾病予防管理センター(CDC)・アメリカ合衆国農務省(USDA)アーカイブの記録から
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5 May
コロナの発祥地はアメリカ合衆国だった?!
(二部構成で、お届けしています。)

第一部:11の暗示的エピソード
①エピソード1:季節外れのインフルエンザ/ アメリカ合衆国2019年6月

2019年、真夏のアメリカ合衆国では季節外れの”季節インフルエンザ”が猛威を奮っていました。
②この”インフルエンザ”についてCDCは、昨年2018年のインフルエンザが年が明け、越冬して夏に至ってもいまだに続いているもので、過去10年間でも最も長いものであると説明していました。
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