Thread by @UsamiJun

宇宙空母と水上空母の違いの一番は、OTH攻撃能力の必要性だと思う（水平線越え攻撃能力）宇宙艦艇にはそんなものいらず、強力な粒子ビーム砲撃で直射すれば当たる可能性が高いし、光学機器で敵を直接観測も可能だ。
現代の水上空母は、水平線の向こうを見ることができないので、攻撃機が必要になる。

要するに、戦艦で甲板からとびぬけて高い位置に艦橋があることと、水上空母の攻撃機というのは同じ機能を有している。しかし宇宙ではこれは全部いらない。
したがって、小型艦艇より遅く航続距離も短い有人宇宙攻撃機の意味はこのままではない。

しかし、とここで空母の機能を考えるに、我々は一つ発展が途切れた空母の系譜を知っている。
「潜水空母」である。
潜水空母において、攻撃機というのはいかなる意味を持つのか？　それは「母艦位置の秘匿」である。
　宇宙空母の目指す方向はこっちである。
　これならば宇宙攻撃機の意味は充分ある。

さらに、宇宙攻撃機が有人である必要もない。さらにいうなら、敵艦に肉薄する必要もないかもしれない。
宇宙攻撃機の意味は、ビーム砲に比べて著しく遅い実体弾系兵器を、回避されにくい状況で射出することにある。したがって、宇宙攻撃機の実態はウェポンキャリアである。

もう一つ、宇宙空母に意味があるとすれば、戦闘管制機能だと思われる。宇宙では光や電波は遅い。現在の早期警戒管制機の位置は、宇宙では通用しない。偵察と警戒管制を強力に行えるとしたら、偵察用USVを多数搭載した宇宙空母に、強力な戦闘分析コンピューターを載せてやらせるのが妥当だと思う