Thread by @NIWA_KAORU

普段は人権人権いってる人々に限って、すぐに人権意識がバグる理由｜丹羽薫ちゃん @NIWA_KAORU #note note.com/niwakaha/n/n03…

温泉むすめに「これだけ人権意識バグっていると、脱衣所とかに超小型カメラを着けるスタッフ紛れていそう」と勝部元気氏が温泉を中傷した発言から考えたこと書いてみました

ここのところ、「人権を守れ」とか「女性の権利！」とかいっている人々に限って、むしろ「人権意識バグっている」現象が繰り返し繰り返し起きたので、何故彼らが「人権意識バグってしまうのか」完全に言語化してみました。

たとえば「温泉むすめ」が「性差別で性搾取」と叩かれはじめると、飛び出しきた「これだけ人権意識バグっていると、脱衣所とかに超小型カメラを着けるスタッフ紛れていそう」と、「温泉街のスタッフは性犯罪者だ！」呼ばわりしているような言葉がでてきたりしました。

「人権意識バグっている」と人権意識を批判していた側のほうが、ずっと「人権意識バグって」いたわけだ。こういう中傷行為をされては温泉スタッフたちもたまったものではない。事実、温泉旅館の人たちは激怒した。同時に風評で実害が発生する可能性もあるツイートでもある。

そもそも論でいえば、温泉娘に「人権意識バグっている」もなにも、イラストの非実在の少女たちから失われる「人権」などはないのだ。つまり存在しない「人権」を守るために、多くの無辜の人々の「人権」を抑圧してしまうのが、「人権」を持ち出す人なのだ。

一部女性やフェミは、「性的」な女性表象をみつけると、突如として、自他の境界があやふやになり「私達は望んでいないのに勝手に性的な格好をさせられている！」「怒りと悔しさで涙がとまりません」の恐慌状態に陥る。だが、「そこで描かれた女性キャラクターは貴方じゃありませんよ」という話なのだ。

これ、ニーチェが、広場で鞭打たれ憔悴してる馬をみて、自他の境界が突如あやふやになり、馬に抱きついて号泣し、そのまま精神崩壊した有名な逸話と同じなんですね。そうした各人が自分で解決するしかないアレな心理機構の問題を、「人権」として擁護しようとするのが「人権意識」なのだ。

そして不思議になるのは、自他の境界が突如あやふやになり「性差別で性搾取」とおもうほど、二次元キャラたちへの素晴らしい「共感能力」を備え持つ人々が、どうして、この「温泉むすめ」を愛情をもち育ててきた人たちへ、その怪物的な共感能力の一端でも発揮しないのか？という話である

温泉むすめですけど「萌え絵を見たいなら秋葉原に行きますよね。温泉に入りたい人が温泉に行きます」とかわけのわからんことをいい出した国政議員（ヨネちゃん）もいたので、少し解説します。これ統一された世界観の体験型アミューズメントなんですよね

実際に温泉むすめには日本のゆるやかな「神様」（下級神）によるネットワークみたいな「お遊び」が自然発生している。まるで江戸時代に流行した「七福神めぐり」のように。「温泉という神域」のアバター化のネットワークでもあるのだ。これは、「民俗的信仰」の復活でもある。

https://twitter.com/shoukootaden/status/1461884031222661131

「他人の商売」、そして「地域おこしへの愛情」、そして「民俗的な信仰」（ファン活動）に対して、「おまえらは少女の性を搾取している！おまえらは性偏見を助長している！」さらには、「脱衣所とかに超小型カメラを着けるスタッフ紛れていそう」だといい出す。ものすごい憎悪扇動だ。

中には、「温泉むすめが国際社会にばれたら、日本軍が少女を性的に搾取していたのは本当だったとなるぞ！」と言い出す大学非常勤講師もいた。いうまでもないが、「温泉むすめ」は５年前から存在し、温泉地はすでに何人も外国人がきているし、そもそも海外にむけてPVは公開されている。

そして実害の根拠もなく、電話をかけ、抗議の突撃をして、叩きの快楽を消費し、社会正義で抑圧してまわるのが「女性の人権」を大切にする人たちなのだ。実際に、関係する機関に「女性の人権派」の人たちが凸りまくり、多大な迷惑がかかってる。温泉娘の観光賞受賞にも抗議が入っている。大丈夫だろうか

中でも「温泉むすめ」騒動で一番イヤな感じがしているのは「１８禁を描いていた絵師が、そのままの名義で温泉むすめの作画に参加してる。これは許さない」というような溢れ出てきた多くの声だった。エロに関わることへの拭い難い蔑視感というか「あいつは傷物だぞ」「汚れているぞ」みたいに叩かれた。

「こういうことを言い出す人々が、大切にする人権って一体なんだろう？」という感想は、多くの人々が思ったのではないか。昔していた仕事をあれこれいったり、犯人加害者の家族叩きとかにも通じるような「過去に『悪いこと』やったやつは許さない」みたいな話だ。

「人権感覚や人権意識を称揚するの人々」がむしろ「人間が生まれながらにデフォルトで備わっているものとしての人権」という概念を理解していないように見える現象、これは温泉娘だけではない。少し前には、例のあの黒瀬深氏の事件もあった。

普段は「人権人権！」騒ぐ人々が、本人が嫌がってるのに、個人や家族情報を暴き立ている写真週刊誌をもてはやし、彼の学歴をあげつらい、さらには拡散してまわり、「思い知ったか！ざまあみろ」となっている状態がおきたのだ。リベラルは人権という概念がない・・・。思わず呟いてしまう

これはヨネちゃんの言葉だけど「あれだけデマを流したアカウントの真実のプロフィールの一部を示すのは、明らかに公共性、公益性があります」と、公共性、公益性で、晒し行為を正当化しようとしているのが、いまリベラル界隈の論陣になっているのが、いかにもポリコレリベラルって感じがしますね。

普段は「人権人権！」さわぐ人々が、黒瀬氏が嫌がってるのに、これ幸いと個人や家族情報ばらまいて「思い知ったか！ざまあみろ」となっている状態が、「公共の利益」なんでしょうか。
別に彼のデマを叩きたいなら、当人が公の場で書いた内容を精査し、言論には言論で批判したらいいだけなんですよね

朝日新聞は「眞子さまと小室さん親子、過熱する報道　公益性があると胸を張れるか」と記事にしていたが、その記事を読んで「これだから人権後進国の日本～」と笑ったリベラルは、同様に黒瀬氏の家族構成や学歴年齢等を晒したことは「公益性があると胸を張れるか？」と問うことはないのだろうか。

「大衆の暴露趣味」と、黒瀬氏の件との線引きはなんだろうか？　「こいつは悪いやつだから暴き立てていいんだ」という「義憤」による実は「ゲスな興味心」や「スケープゴートによる息抜き」「私的制裁」の「公益性」ではなかったか？　
以上の温泉娘と黒瀬氏の問題提起部分全て無料で読めます。

「正しさの圧力」の対極にあって踏み潰されないように抵抗するものこそが、「人権」の筈ではないか。
このように、私が問題にしたいのは、「人権人権」と言い出すひとに限って、「なぜ人権“意識”がバグってしまうのか」を書き、この問題の最終解決をはかることです。

「人権人権」と高らかにいう彼らに、ものすごい「人権への攻撃性」が生まれる理由とはなにか。一言で残念な結論からいえば「「他者を攻撃したいという欲望の強いものほど、誰よりも弱いものへの愛情と慈しみが深くなり人権を守ることに惹きつけられる」という話なのだが、これを完全に言語化しました。

彼らは「近代人権思想」とは「人が生まれながらにデフォルトでもつ権利」というコンセプト自体を知識としては知っていても、全然、「人権」の意味がわかってないような行動をとる。それは頭が悪いからでも理解していないからでもない。まして「正義に酔っている」からでもないという話。ではなぜか

彼ら「人権派」にとっての「近代人権思想」とは、すなわち「自分たちがその人権を擁護することで正しさが得られるものには、どんなものにでも絶対不可侵の人権があるのだ（それ以外のキモイやつらはどうでもよいし無条件に人権はない）」という程度の意味にすぎない。

「弱者記号」とは、それを「かわいそうと思う態度や行動様式により、周囲から正しさが認められ、正しさを獲得する」ものである。LGBTとか障害者、移民とか難民とか、非実在も含めた幼女とか、「弱者記号」の「人権」を守ることで、「正しさ」を獲得する。こういったものだけ器用に選ぶのはなぜか

彼らは「それを選ぶことによって、自分たちの正しさが獲得できる人権だけを守る」という行いをする。しかし、周囲が「おまえらが性犯罪とかいって叩く温泉街の人だって人権があるんだぞ」とか「おまえら非実在の幼女たちの人権ばかり守ろうとするんだ」といわれても、全然、彼らに響くことがない。

なぜ「人権派」または「女性の人権を守るフェミニスト」は周囲とこれだけの「ズレ」が生じて非難を浴びているのに、いつまでも痛痒だに感じず、自分たちの正しさを疑わないのか？　彼らは非難されればされるほどむしろ自己は「人権意識が高い」と思ってしまうのだ。その心理機序も書きました。

結局、私達は彼ら「人権派」が「正義に酔っている『感情』ゆえに、人権運用のフェアな判断ができない」と思いがちである。そして彼ら「人権派」も同様に、「自分たちは、より慈悲深く、愛情に満ち溢れている『感情』ゆえに、人権運用のフェアな判断ができない」と考えてしまう。これでは批判にならない

実際には人権派やフェミニストが「それを選ぶことによって自分たちの正しさが獲得できる弱いものの人権を恣意的に守る」のは、決して「感情」のせいではないんですね、極めて合理的に選ばれている。そのプロトコルはなにか。なぜ彼らと対話が成立しないのか。この問題を最終解決するテキストです

そもそも大前提として「私は人のためにこれだけ慈悲深い活動している、私は人のためにこれだけ愛情あふれる活動をしている。それなのに全然、理解されない。これだから人権意識が低い！」と思うような人とは、「道徳的倫理的に優位な人間として相手を支配しようとする欲望」が強いわけですね

人権人権いう彼らはなぜますます周囲の評価との齟齬が生じても、自己の正しさを疑わないのか。
「この世界から、高らかに人権の価値を称揚する人間たちが駆逐されたら、『人権』は守られるのである」、という話をかきました。心優しい私には珍しく悪魔文章です。ぜひどうぞ。
note.com/niwakaha/n/n03…

もちろん。いつもどおり、無料部分でも楽しめるようにかいています。というか問題提起部分は多くの人に問題意識を共有してもらいたくて書きました。その先は悪魔文章に泣いてもいい人だけ読んでください。というわけでスキや共有拡散にご協力いただけたら幸いです～。

私が書きたかった重要なことは、「人権派」のひとたちとは、本当は利己的に動いている。彼らが怒るときは、実は合理的に計算し、「いま私が怒って見せれば、相手を威圧し、相手を支配できる、相手をノーリスクで傷つけられる」と思うときなんですよね。

室井佑月氏に対して「性欲処理機」といったフェミニストや、勝部氏の温泉街の人間を性犯罪呼ばわりは、思わぬ反撃をうけ「炎上」して、失敗した例ではあるんですが、これらは結果として失敗しただけで、情勢判断のミスにすぎない。一方的に相手を攻撃し、支配欲を満たす行為として企図されてるわけです

本当に困っている人や危害を受けている人より、非実在の幼女の「人権」のほうが重く扱われる理由って何？って疑問にも明確に答えています。note記事のコメ欄に詳細なレビューを書いてくださった方もいますね。私の言葉よりよいと思いますので、読もうかな～と思う人は参考にしてみてください～