Thread by @ramos262740691

今日(正確には昨日)から世界で駆け回っているニュースは、これ

「4回目接種はオミクロンへの効果が薄いとイスラエルより研究結果が！」

timesofisrael.com/israeli-trial-…

israel21c.org/israel-finds-4…

世界の臨床試験会場イスラエルまずはお疲れ様。と言いたいのだが

Shebaの発表らしく、まだプレプリントも出ていないのに、ニュースになり過ぎていて、「効かない」とさえ書いたサイトもあり、いやいやいや焦り過ぎでは？と思っている。

データ待とうぜ。

少なくとも、現段階出ている情報は

サードショット(2回接種直後より抗体価10〜100倍くらい上がる。武漢株には100%防御になる。ただし、オミクロンには37%等+すぐ消える不安が有る)と比較して、4回接種直後は「3回接種後と変わらないほどだった」
なので、「3回接種者比でワクチン効果を算出するなら殆どなさそう」

という初期解析で

効かない訳ではない。
3回目と同程度に、接種直後で半分の人は外れ(オミクロン中和力0)、+長く持たない可能性というだけ。

生物系にとっては
「3回接種直後の抗体価が武漢株用mRNAワクチンで誘導できる上限抗体価だったのね」という所。

昨日のこのオミクロンへのワクチン効果まとめに対して、まま「サード全然効かんやん！打たん！」という反応が観測されて、ちょっと不味かったかなぁと思うので改めて

https://twitter.com/ramos262740691/status/1483071617039482880?t=jC0gWBkf5_pfiejapMbZTg&s=19

僕が貼ってる論文の表(2回接種者はマイナス)でも、サードショットは50%有効性あるからね(殆どの人が直後だが

僕は他の論文報告も合わせて、オミクロンへのサードショットは37%と報告したデータの方が精度高いかなと想定してるけど。

ワクチンを接種すると、沢山の種類の抗体ができるのね。

武漢株用ワクチン打つと武漢株のS蛋白の「色々なとこ」に対する抗体が複数種できます。

オミクロンは変異多いと言っても、全体に占める変異箇所の割合は少ない。でも抗体が対象にする「色々なとこ」に偏って変異がある。

なので、

武漢株用ワクチンで誘導される沢山の種類の抗体のうち、35%しかオミクロンに交差しない(と論文一報)

そこで、無理やり抗体価全体を底上げ(3回接種)すれば副作用も多いけど、当たった人はオミクロンへの抗体も誘導される
(個人差あって最大50%の人は外れかと想定)

そして期間有効性はおそらく短め

でも、オミクロン自体何故か経験論的には1ヶ月〜1ヶ月半で収束する。

なので、リスク高い高齢者は打つという選択肢を僕は否定しない。

そこはリスクとベネフィットを個人個人が考えて決めてね。

僕は少なくとも打たないけど。それは僕が40歳未満なので心筋炎リスクが感染より大きいから。

他のデータも再掲しときますか。

2回接種者は、オミクロンにマイナス26%
3回接種者は、58-36%

あとこのデータ
J&Jはスタート弱いけど長期有効性&教科書通り感染予防<入院予防

でもファイザーは短い&感染>入院予防
つまり接種者は感染すると未接種者より入院しやすい。
これがファイザーだけ？謎

ちょっとまた余裕あったら紹介するけど🇿🇦から、ファイザーは効果弱まっているが、J&Jの重症化予防はオミクロン波中でも有効だったとする論文あって(少し政治が入ってないか懸念してるけど)、
同じS蛋白標的ワクチンでも何かワクチンの差が出る可能性もまだあります。

現状分かっているのはここまで

結局大事なのは、世界に必要なワクチンは「長期有効性+低毒性ワクチン」だという前から言ってる一言だけです。

すぐに応急措置としてmRNAワクチン出たのは良かったけど、その後、よく儲かるからと低毒性長期有効性ワクチン開発競争への政治圧力が高まらず、危機感が低下したのがダメだったと思う。

日経でも記事出てますけど間違ってますね。
現段階でshebaが言ったのは、
「3回目と比較して4回目の抗体価は3回目と同じ程度(減弱分の回復はあるが上限ってこと)」
nikkei.com/article/DGXZQO…