あるオンラインツールのウェビナー(オンラインセミナー)を受けてました。欧米向けなので午前1時から2時だったけど、すげー楽しかった。なんであんなに面白かったのか、振り返って考えてみよう。 #Miro #Zoom
ウェビナーはライブだ。講師はすごく楽しそうに進行していた。もちろん緊張とかは裏ではあると思うが、そういうのは見せない。表情が良い。楽しそうに進行!ときには照れたように。ときには驚かすように。表情の変化が受講者に見える。ラジオのパーソナリティーのような感じ。
ラジオのパーソナリティーという例えはかなり良いかもしれない。#Zoom ウェビナーの受講者はチャットと挙手とQAしかできない。QAはあとで触れます。受講者のチャットをひろうのが講師の仕事。これをいかに魅力的にやるかが大切で、うまくいくとどんどんチャットが出てきて盛り上がる。
最初に参加した(入った)ときのアイスブレイク。
「今飲んでいるのはコーヒー?紅茶?名前とどこから来たか教えて!」
「紅茶だよ。日本から来たTatsuです」
「おー日本か。すごいね!」
黙っていても他の人たちが発言して雰囲気が温まってくるので、自分も何か発言しようかなという気分になる。
このやりとりの間も、講師の表情は喜んだりニヤッとしたりと変化する。このレスポンスが楽しい。ライブハウスで出演者と視線が合うとドキドキする観客の気分かもしれない(行ったことない)。
講師のルックスは重要。魅力的なスマイルは必須。たぶん表情豊かであれば別にハンサムでなくても良いと思うが、ハンサムな方が得だと思う。ハンサムな講師が自分の発言に笑顔で反応したら嬉しいでしょう?
服装も重要だと思う。他のウェビナーで企業ロゴ入りTシャツで出てきた講師がいたが、絶対にやめて欲しい。別にスーツを着る必要はないが、オシャレな感じは必要。まあでも自分はオシャレ感覚はないからスーツが無難かな。
部屋の様子も重要。居心地の良い、紅茶を楽しみたくなるような空間が大切。緑とか絵画とかあるといいかも。見ていてリラックスできると良い。背景ぼかしはぜんぜん面白くないだろうな。バーチャル背景は、居心地の良い感じなら良いけど、のっぺりしたものはダメ。企業ロゴとか絶対にやめて欲しい。
頻繁にオンラインミーティングをする人は部屋の一角にそのためのスタジオを作っておくと良いかもしれない。観葉植物を置いて、オシャレなインテリアを置いて。コストに見合う効果はあると思う。「またこの人とオンラインミーティングしたいな」と思わせることができたら、かなり勝利なのでは。
逆に言うと、これから一般人の目が肥えてくると、オンラインセミナーが始まった瞬間に「だめだこりゃ」「なんかイマイチだな」とか「なんだか良い感じ」「話しやすそう」という第一印象が伝わって、「もういいや」「もう少し参加しよう」というのが分かれそう。重要だよね。
チャットを歓迎する。「いいね!」「Good Question」そして「ありがとうございます」「I appreciate it」。こういうことを言われると嬉しいですよね。言うだけではなくて、ちょっと大げさでチャーミングなイントネーションや表情の変化が付く。すごいなあ。
オンラインセミナーの長さは1時間だった。最後の10分くらいがQAタイム。「えっ、もう終わり?」という感じだった。なるべく短い方がいいんだろうな。最初のアイスブレイクも5分とか10分とか、受講者や講義内容のタイプによって決めることができそう。
#Zoom のウェビナー受講モードだと、受講中に質問を出すと、あとで時間を取って講師が質問を眺め、重要そうなものをピックアップして回答する。面白いのは他の人の質問をいいねできること。そしていいね数の多い質問に答えていた。もちろん「●●さんからの質問です。良い質問ですね!」という感じで。
いいね数の多い質問を出すのは慣れが必要そうに感じる。1回限りのウェビナーだと厳しいのかな。この辺は改善の余地があるように感じた。「年配の方々にもこのオンラインツールを使ってもらうにはどう工夫したら良いですか?」みたいな質問が取り上げられていて良いなあと感じた。あるある、かな?
最後に受講者からのありがとう&お別れメッセージを講師が楽しみつつアウト。いやー、素晴らしい。カーテンコールとかあると、もはや演劇に近いかも。今の時代に演劇を見るのは難しいけれど、思わぬ方向からライブエンターテイメントが来たのかもしれない。やっていることは違っても芯は同じだと思う。
こういう人たちは録画とかすげーつまんないだろうなと思う。受講者とのやりとりができないから。個人名が出るのでライブ型、インタラクティブ型のウェビナーはあとで録画動画を配布するときにも注意が要りそう。Netflixみたいに最低限の録画へのガードはかけても良いのかも。
まあでも今までの話は、講義内容がちゃんとあることが前提だと思う。ダラダラと説明するのではなくて、ポイントを絞って、しかもその有益なポイントをいくつも次々と紹介していくのが小気味良い。そういえば、そのための布石を最初にしっかり打っていたなあ。
講義の最初にアイスブレイクをしっかりやったあとで、受講者がどれくらいそのオンラインツールを使っているか、どんなユースケースで使ってきたか、そういうことを聞いて「ぜんぜんわからないという人はいなさそうだけど大丈夫かな?」みたいなことをやっていた。講義の濃度を上げるために大切かな。
講義の最中にも質問が飛んでくるので臨機応変に対応する能力が求められる。今回はそのオンラインツールについていろいろ質問が出てきて、その場で答えていた。ある機能が使えなくて「あれ?」となっても「あ、これはファイルの所有者でないと使えない機能でした」と補足。これは補助者が欲しいなあ。
質問対応で感じたのはわりとネガティブな意見をひろっていた気がする。私は「今の機能は英語だけ?」と聞いたらちゃんと「英語だけです」と答えていたし、他の人の「無料版にはその機能はないよ」という発言に「それは知らなかった。ありがとうございます」と答えていた。ある種のポイントなのかも。
まあでも少し物足りないというか講師が完璧ではなかったところもあったけど、トータルとして満足度はとても高かった。講義内容も大切だけど、快適に楽しく受講できることも大切で、そのエンターテイメント的要素は意外なほど重要なんだろうな。
今回は内容90点、エンターテイメント100点という感じ。この辺は講師のパーソナリティーによっても変わってきそう。今回の講師はかなりエンターテイメント面が強かったけど、そういうのが好きなんだろうなと思う。最後のメッセージをとても噛みしめるように眺めていた。
そういうお客さんからのポジティブな反応が好きなタイプの人間にとって、テキストだけのコミュニケーションは嬉しいのかな?と思う。かなり脳内で補完しないとお客さんの笑顔や歓声みたいなものは見えないし聞こえないと思う。
場数をこなさないと「今回は盛り上がったな」「今回はイマイチだったな」というのもわからないと思う。あー、最後のアンケートフォームで #NPS を測っていたな。あれはうまいと思う。話がずれるけどNPSは本当に重要。なんで知らない人がこんなに多いんだろう。
NPSで10が返ってくると「よっしゃ!」となるし、スコアの低い受講者が受講中どのようなアクションを取ったのか見て、洞察することもできると思う。あー、でも仕事をNPSで評価されたら嫌だなあ。逆に良いことなのかなあ。とにかく、NPSで駆動するのは非常にうまいと思う。
そうやって継続的に改善するスタイルをつくるのは極めて重要だろうな。うまいなあ!よくできてるシステムだ!いやー、とても勉強になるウェビナーでした。John先生だったかな?ありがとうございました!

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