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Mar 27 68 tweets 5 min read
研究者、とくに人文系の研究者で蔵書の管理に頭を悩ませていない者はいないだろう。自宅は大量の本で溢れ、その数はどんどん増える。毎年数十万円は本を買うわけだから、当然である。大学教員なら研究室に本を置けるじゃないかと思うかもしれないが、スペースは有限である。どうしたらいいのか。
この問題への対応は大きく3つある。①重要性の低い本を処分する、②裁断して電子化する、③収蔵スペースを増やす。研究者はみなこのうちいずれか、あるいはその組み合わせによって何とか対応しているが、本を収集することがアイデンティに組み込まれている研究者にとっては、①と②は選びにくい。
③しかないということになるが、その方法が問題である。簡単な解決策ほど金がかかる。すなわち、収蔵スペースをまるごと買う、あるいは借りることである。書庫用にアパートや倉庫を借りる研究者もいるが、そうした方法をとることを躊躇しているうちに、本はどんどん増殖して床にまで進出してくる。
家中に本がうず高く積まれるようになると、どこに何があるのかがわからなくなり、本を所有していることの意味がなくなる。いざ本を参照する必要が出てきても、その本を探すのが大変なため、おそらく持っているが面倒だから買ってしまえという事態すら生じる。本へのアクセスの容易性は重要である。
そもそもよほどの貴重書で国内の図書館に所蔵されていない本でないかぎり、ほとんどの本は図書館にあるので、それを所有することの意味は、思いついたときにすぐに手にとれるというアクセスの容易性にしかない。限られた時間を有効に使うために、研究者は本を所有しているわけである。
アクセスの容易性を確保するには、本棚に並べて見渡し可能な状態にしておく必要がある。本の床積み、本棚への二重置きはそうした容易性を阻害するので避けなければならない。だから何度も本棚を買っては床に積まれた本を並べるのだが、これで片付いたと思ったのも束の間、すぐにまた本が溢れ出す。
これはシシュフォスの苦役のようなもので、蔵書家の宿命と諦めるしかない。問題はスペースが限界を超えた後、もう本が溢れ出すのを放置するしかないのかということである。限られたスペースを有効活用しうる手立てをとれば、この状況を解決できないまでも、せめて破綻を先延ばしできるのではないか。
本を所有することの意味はアクセスの容易性にしかないみたいなことを書いたが、少し冷静になって考えてみると、やはり本を物体として所有していること自体に喜びを見出していることは否定できないな。ちょっと言い過ぎた。
なかなか本題に辿り着かないが、ともかくこの絶望的な状況に何とか歯止めをかけるために思いついたのが、本棚自体をもっと使い勝手のよいものにしてスペースを有効活用するという方法である。自分が普段使っている本棚は大量の本を並べるにはあまり適していないのではないかという疑問が発端である。
実際、既製品の本棚にはろくなものがない。高さが中途半端で天井までのスペースを有効活用できないし、そのわりに奥行きが深いので本の二重置きを誘発させてしまっている。規格品の宿命として、幅が壁面にぴったり収まることもめったにない。
それに加えて、安い本棚のなかには本の重みに耐えられず、棚板が歪んでしまうような欠陥品も多く、耐久性の面で心もとない印象をもたざるをえない。ちなみに、材質と値段のバランスから私も一時期可能性を見出したのはスチール製のクールラックだが、これもやはりスペースの有効活用にはつながらない。
クールラックはこちら。引っ越しの可能性があって規格品を使う必要がある人はこれが私の知る限りベストである。

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既製品の本棚に満足できず自室にぴったりの本棚が欲しい場合、金に糸目をつけなければオーダーメイドの本棚や、造り付けの本棚を注文するという方法もある。持ち家で自宅をリフォームするような場合には、こうした本棚を設置してしまうのが手っ取り早い。私も自室の本棚は造り付けである。
ちなみに私の場合、この造り付けの本棚が収容能力の限界に達したため、その拡張を考える必要が生じたのだが、それが本棚を自作しようと考えた直接のきっかけである。というわけで、ようやく本棚自作の話に入る。
造り付けの本棚から本が溢れ始めたとき、当初クールラックを購入して廊下に本を置くことにした。だがクールラックはその溢れた本さえすべて収容することができず、焼け石に水であった。そうした方向での解決に困難を感じたため、一時期どこか田舎に別荘を買おうかとすら考えた。
しかしやはり離れた場所に本を置くと不便なので、とりあえず自宅で何とかできないかと考えた結果が、クールラックのかわりにもっと収容力のある本棚を作るという解決策である。そのラックは階段の踊り場のコーナーに置かれていたので、そこにL字型の本棚を設置すれば収容力が大幅にアップするはずだ。
もちろん当初は本棚を自作する自信がなかったし面倒だとも思ったので、いちおうは既製品を探したが、L字型の本棚など数えるほどしかなくどれも中途半端な大きさだった。自室の造り付けの本棚の拡張に必要な木材をネット注文した後、正月休みを利用してまずこのL字型本棚の制作に取り掛かることにした。
ネットで情報を調べてみると、2x4材を天井に突っ張って柱にし、その間に棚板を付けて本棚にする方法が簡単そうだということがわかったが、その突っ張りの金具や棚受けの金具がやたらと高い。耐震のために突っ張り金具は必要だろうが、棚板をビスで留めてしまえば棚受け金具は不要だろう。
この天井に突っ張った柱で本棚を作るのに必要な金具はディアウォールとラブリコという大きく2つのものがあるが、私は鉄製で安心感のあるラブリコのものを使った。1つ1600円と法外な値段だが見映えがいいので仕方がない。これを4つAmazonで注文。ホームセンターでも売っている。
これです。他に棚板を留める棚受け金具やら木材を結合する金具やら何やら色々出ているが不要と判断。

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大量にビスを留める必要があるのでとりあえず5000円くらいの電動ドリルドライバーと500本くらい入ったコーススレッド(半ネジ)、塗料なども購入。なぜ半ネジの方がいいかについては板と板をぐっと引き締められるからだが、その点について詳しくはネットを参照して下さい。
コーススレッドはこういうやつ。長さは貫通する板の厚みの2倍が目安。

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電気ドリルドライバーはこちら。トルクが弱いので後でインパクトドライバーを買うことになったが、その後もこれをドリルとして使っている。ビット交換の手間を考えると2台あった方が楽。

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そうそう、肝心なことを言い忘れていたが、本棚自作を躊躇する人は木材を切るところから自信がないのではないかと思うが杞憂である。木材はホームセンターで木材を買えばワンカット50円くらいで切ってくれる。私自身、鋸で木材を切ったことは数えるほどしかない。
本棚の材料となる木材はホームセンターで切ってもらえるのだから、本棚自作といっても何のことはない、ボンドとビスで棚板を側板に留めるだけである。イケアの家具を組み立てるのと大差ないので、DIY未経験者でも本棚自作は容易である。
もちろん事前に棚板や側板の寸法を決めたりといった手間はあるが、それと引き換えに大きなカスタマイズ性が得られるわけで、これをいかにきっちりやるかが完成品の出来を左右する。壁のスイッチの類を避けたり、天井までぴったりの高さにしたりするには、そのための事前の設計が重要である。
本棚を自作しようにも設置場所がないという嘆きを耳にするが、私に言わせればちゃんと壁を見ていないだけである。既設の本棚の上に棚を増設したり、もっと本が入るように作り替えたりすれば、驚くほど収容力はアップする。私が作ったL字型はクールラックの3倍くらい本が入った。
設計にあたっては、できるだけ奥行きが浅く、最大限にスペースを活用でき、頑丈で安い本棚を方針とした。材料は側板をツーバイ材、棚板をワンバイ材にしてコストを下げ、地震対策として側板にラブリコ金具を付けることにした。本当は壁にビスで固定した方がいいが、L字型なので倒れることはないはず。
ツーバイ・ワンバイ材は一般にSPF材と呼ばれて成長の早い木の無垢材。家の構造材として使われるほど頑丈で安くいいことずくめなのだが、反りが発生しやすいという欠点がある。少し高くなるがパイン集成材やランバーコア材などを使った方がいいらしい。素人のDIYなので個人的にはSPFで十分だと思う。
SPF材はどんなホームセンターにも売っていて値段的にも入手しやすいが、反っていたり割れていたりするものが多いので、購入の際はしっかり点検すること。多少の割れやカケは塗装前に補修できるし、そもそも組み立ての際に誤差が出ることが多いので、その点に目をつぶることができればSPF材がおすすめ。
SPF材を使う上で注意すべき点がもう一つ。2x4、1x8などとサイズがインチで決められているのだが、それぞれ微妙にサイズがズレているので、たとえば2x4材を2つ連結しても2x8材の幅にはならない。これをきっちり合わるには、いずれかをカットして使うしかない。何でこんないい加減なサイズなのかは謎。
実は最初にL字型の本棚を作るとき、側板を2x8材にする予定をしていたのだが、あまり売れないためか近所のホームセンターの在庫のものは反りや割れが酷かったため、急遽2 x4材を2つ連結することにした。ところがそれだと幅が178mmになって、棚板の1x8材の幅の184mmに足りない。
棚板が側板から後ろに6mmほど出っ張ることになるが、どのみち本棚を設置する際には足元の巾木を避ける必要があるので、設置後にこの出っ張りが見えなくなるように壁との隙間をモールで隠せばちょうどいい具合になる。サイズの誤差を巾木避けに使うという逆転の発想。
L字型本棚では中央の支柱をL字に組む必要があるが、これが難題。片方の翼を2x4材2つで組むと、もう一方の翼は2x4材1つと2x2材1つ、それに他方の翼の厚みを足して同じ幅になるはずだが、そうはならない。結局2x4材の1つをちょうどよい幅になるよう切ってもらったが、ここでまた難題が発生する。
ホームセンターで木材を切るのに使うパネルソーは普通2000mmまでしか対応しておらず、それ以上の長さの木材のカットを依頼しても断られる。2000mmを超える部分は目測でカットせざるをえないらしく、多少の誤差が出ても構わないからと無理を言って切ってもらった。5mmくらいは誤差が出た。
さて本棚の設計だが、上記のようなL字型本棚特有の問題を除けば、考えるべきことは単純で、棚板の位置を決めるだけである。どんな本を入れるかによって棚板の間隔を設定するわけだが、私は基本的に洋書は255mm、和書のA5版は235mm、四六版は215mm、新書は195mmにしている。
一番下の棚板は下から5cm程度上げる(ハカマと言うらしい)と見映えがいい。それと棚板の厚み(ワンバイ材なら19mm)も考える必要がある。天井に突っ張る場合は金具を取り付ける余裕も確保しておかなければならない。一般の住宅の天井は2400mm〜2500mmくらいなので、棚がだいたい9段くらいとれる。
棚板は設置スペースの幅から左右の側板の厚みの合計を引いた長さでカットしてもらえばいいが、実際に組み立ててみると入らないことがあるので、その長さマイナス1cmくらいにするとよい。設置場所の周囲に障害物があったりして、組み立てから入らないと大変である(私自身もそういう経験をしている)。
棚板は19mmの厚みのあるワンバイ材で耐久性としては十分だと思う。ただし長さは800mmくらいまでにしておかないと、本の重さでたわむ可能性がある。それ以上の長さになる場合は、真ん中にもう一本側板を入れて、その左右で分割するような形にした方がよい。
ただし本棚の真ん中にもう一本側板を入れると、側板の外側からビスで留められない箇所が出てくる。十字に交差する片側だ。この問題を解決する方法については後述する。とりあえず棚板を準備するときに注意する必要があるのは棚板の数。一番上にも棚板を付けるので棚板は棚の段の数プラス1が必要。
なおホームセンターで木材を買ってカットしてもらうときに考慮すべき点として、いかに安く(効率よく)材料を切り出すかという問題がある。ツーバイ・ワンバイ材は様々な長さで売られているが、一枚の板からいかにして部材を切り出すか、いかにして端材ができるのを防ぐかによって値段が変わってくる。
複数の板を重ねて同時にカットしてもらうと一回50円程度のカットの数を減らすことができるが、そこを合わせるよりカット数が増えても長い板から必要な部材を切り出してもらった方が無駄は少ない。
最初にL字型本棚を作ったときの買い物リスト。側板は当初2x8材にする予定だったことがわかる。塗料のことも記載されている。 Image
ホームセンターでカットしてもらって持ち帰った木材。一部組み立て始めている。 Image
言い忘れたがこの買い物リストの一番下が設計図的なもの。側板のどこに棚板をつけるかが記されている。棚板の厚み19mmも書かれている(慣れてきた今はもう書いていない)。 Image
なお天井に突っ張る金具をつけるので側板の長さは床から天井までの寸法マイナス7.5cmとなっている。これはラブリコが推奨する寸法。この本棚は洋書専用にするつもりだったので棚板の間隔はすべて255mmにしている。
さて木材をカットして家に持ち帰ったら、まずやることは設計図に従って棚の位置を側板に鉛筆で書いていくこと。メジャーを使って寸法を測って印をつけるわけだが、これをやる際にはコツがある。私も長いこと効率の悪いやり方をしていたが、これから述べるようにやると作業効率が飛躍的にアップする。
まず側板を二つ並べて、両者が接するところで双方に印を付ける。次に側板の場所を入れ替えて、双方の印が外側に来るようにする。最後に長い定規か、定規がなければ棚板を使って二つの印を結ぶように線を引く。 Image
側板が二つ以上ある場合は、入れ替えの際に三つ目以降の側板を印付きの側板で挟むようにすればよい。私も最初は一つの側板の両端に別々に印をつけて線を引き、同じ作業を側板の数だけ繰り返すという非効率なことをしていたが、これだと時間がかかることに加えて誤差も生じやすい。
側板の表裏双方に線を引いたら、次にビスを留める位置に印を付ける。私は棚板の両端から3cm〜5cmくらいにしている。2x4材を2つ連結して棚板にする場合は、連結した状態でビスを留める位置を決める。印を付けるのは組み立てたときに外側に来る面だけでよい。
この段階になると、どの板をどんな向きで組み立てるかを決められるので、側板の切断面に組み立て時の左右・前後の位置がわかるようなメモを鉛筆で書いておく。 Image
なお2x4材を2つ連結して1枚の側板にする場合、片側の板から両者を連結するビスを打ち込めばよい。ただ2x4材の幅は89mmもあり、片方を貫通してもう片方も40mmくらいは打ち込むとなると、13mmもの長いビスを打ち込むことになるが、これはトルクの強いインパクトドライバーでも難しい。どうすればよいか。
一つは接合面の近くから斜めにビスを打ち込む方法だが、これはそこそこ難易度が高い。ビスを打ち込む角度やビスの長さを計算しておかないとビスの先が反対側から出てしまったり、手前の木が割れてしまう危険性がある。あらかじめドリルで下穴をあけておいた方がいいだろう。
Kregのポケットホールジグを使うと、ツーバイ・ワンバイ材に最適な穴をあけることができる。

Kreg(クレッグ)ポケットホールジグ310 Pocket-Hole Jig310【正規輸入品】 Kreg amazon.co.jp/dp/B07VP77GQD/… @AmazonJPより
ただこの方法はビスを打ち込む穴が板の表面に残ってしまうという欠点がある。本棚を組み立てたときに隠れる面なら問題ないが、そうでなければ見映えが悪い。後から穴をダボで埋めて目立たなくすることはできるが、もっといい方法はないだろうか。
ビスを打ち込んだ痕跡を表面に残さないことを重視するのなら、ダボを使った接合がベストである。そのやり方は後述するが、この方法では2つの板にあける穴の位置をミリ単位で合わせる必要があり、初心者には非常に難易度が高い(もちろんそれを補助する道具はある)。 Image
ダボ接合は精度を出すことが難しく、下手にやるとダボが入らなかったり、入っても2つの板の位置がズレてしまう。また、接合にはダボ穴にもダボにも板の接合面にも木工用ボンドを塗るのだが、接合した後にボンドが乾くまでクランプで圧力をかける必要があり、かなり手間がかかる。
そこでおすすめしたいのが、片方の板の脇から8mm程度のビットで深さ50mmくらいの穴をあけておき、さらにその奥から3mmくらいのビットでもう片方の板まで下穴をあけてからビスを留める。そうすればビスは80mm程度の長さで済む。穴は本棚の裏側になるので組み立て後は見えない。 Image
最初にL字型本棚を作ったときはダボ接合と斜めビスを組み合わせたが、後からこのやり方が最も作業効率がいいことに気づいたので、最近はもっぱらこの方法である。ただし注意すべき点が一つ。ビス留めの位置は棚板を留める位置からズラすこと。そうしないと棚板を留めるときにビスが相互に干渉する。
それと側板全体で何箇所ビス留めをすればいいかという点だが、私は4箇所程度で十分だと考えている。インパクトドライバーでビスをがっちり締め上げれば接合力は強い。もちろんビス留めの前に接合面には木工用ボンドを塗っている。
2x4材を2つ連結するというあまり役立たない方法を詳しく述べたが、ともかくこれで側板が完成である。側板にはすでに棚板を留める位置、ビス穴の位置が記されているので、次の作業は印に従ってドリルでビス穴(下穴)をあけることである。
下穴なしに直にビスを打ち込むこともできるが、これだと木割れなどが発生しやすいので、下穴をあけておいた方がよい。ビスの太さより若干細めのビット(3mm程度)で板を貫通する穴をあける。部屋で作業するときに板を貫通したドリルで床に穴をあけてしまぬよう、板の下に端材を敷いておくこと。
基本的にこれで下準備は終わりなのだが、これだけだとビスを留めたときにビスの頭が板の表面から見えてしまう。ビスの頭を隠したい場合は、下穴と同じ箇所に8mmくらいのビットでダボ穴をあけておく。ビスを打ち込んだ後にダボで埋めるためである。 Image
実は下穴をあけた上でさらにダボ穴をあけるという二度手間を避けるビットがある。これを使うと一度の穴あけで両方できるので便利。

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下穴あけが終われば組み立てに入ることができる。最初にL字型本棚を作った際は組み立て前に側板・棚板の塗装をしてしまったが、本当は組み立て後に塗装をした方がいいようだ。木工用ボンドを塗る接合面が塗装されていると接合の強度が弱くなるためである。塗装の方法は組み立て後に説明する。
組み立ての話に入る前に、ディアウォールやラブリコの金具を使う場合、まず支柱(側板)を設置してから棚板を留める人が多いようだ。おそらくそういう方法が推奨されているのだろう。ただこのやり方だと精度を出すのが非常に難しいと思う。棚受け金具を使うのが基本だからこういうやり方なのだろう。
棚板をビスとボンドで接合する場合、本棚の設置場所ではなく、広い作業場で寝かせた状態で組み立てた方がよい。私は最近は和室にブルーシートを敷いてその上で作業している。木屑が出るので掃除が面倒だが、部屋で落ち着いて作業する環境が重要である。最近は塗装も養生をした上で和室で行っている。
言い忘れたが、ビス隠しのダボ穴は深さ1〜2cm程度でよい。深くなりすぎてもあまり問題はないが、心配ならドリルのビットにマスキングテープで印をつけておくとよい。ビットに装着するストッパーもある。

スターエム 5005-080 ドリルストッパー 8mm スターエム amazon.co.jp/dp/B001WHMP2G/… @AmazonJPより

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