Thread by @yousayblah

🚨スレッド：TWITTER FILES第2章🗂『Twitter社、秘密のブラックリスト』

今回イーロンに指名されたのは元NYT記者バリ・ウェイス。前回のMatt Taibbi同様、実力ある穏健リベラル左派ジャーナリスト。私もnoteに彼女の良記事を幾つか紹介しています。

ちょこちょこ解説入れながら訳していきますね。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601007575633305600

ちなみにこの動画の女性がBari Weissです。彼女が先鋭化したNYT社員からキャンセルされた経緯は、わたしのnote無料記事『キャンセルカルチャー：ホーリーランドのその先に(note.com/yousayblah/n/n…)』に書きましたので時間があるときにぜひ。

https://twitter.com/yousayblah/status/1450584794644066310?s=20&t=H0rBlrxQ2XfNH15QUlYS4Q

1. 新しい#TwitterFilesの調査により、Twitter社員チームがブラックリストを作成、好ましくないツイートがトレンドに載らないようにし、アカウント全体やトレンドトピックの可視性を積極的に制限していたことが明らかになった——利用者に知らせることなく、全て秘密裏に。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601008766861815808?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

かつてTwitterは「すべての人々に、アイディアや情報を瞬時に創造し、障壁なく共有する力を提供する」というミッションを掲げていた。しかしながらやはり、その過程で障壁は築かれたのだ。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601009744575025152?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

3. 例えば、コロナ禍でのロックダウンは子供たちに害を及ぼすと主張したスタンフォード大学のジェイ・バッタチャリヤ博士。Twitter社は彼をこっそりと「トレンドブラックリスト」に登録し、彼のツイートがトレンドに載らないようにした。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601011428579717121?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

【ジェイ・バッタチャリヤ医学博士は、ジョンホプキンス大のMarty Makery医学博士らと同様、早くからロックダウンの弊害や、ワクチンとどう向き合うべきかなど積極的に発信し、支持を得ていました。

日本で彼らの意見を紹介していたのは掛谷先生くらいではないでしょうか。】
lexfridman.com/jay-bhattachar…

4. あるいは、『検索ブラックリスト』で制裁された人気右翼トークショーの司会者、ダン・ボンジーノなど。

【ボンジーノは常に人気首位を争う大人気保守派コメンテーターです。元シークレットサーヴィスでロシアゲート解明に大きく貢献し、トランプとも懇意。】

https://twitter.com/bariweiss/status/1601012181138407425?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

5. またTwitterは、保守派活動家チャーリー・カークのアカウントを『Do Not Amplify（増幅させるな）』に設定。

【チャーリーはキャンパスを中心に若者保守の活動をリードするTurning Point USAの創設者です。トランプの信頼も厚く、学生らにも強い影響力のある活動家。】

https://twitter.com/bariweiss/status/1601012976894373888?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

6. Twitterはそうしたことはしないと否定した。2018年、社の法務部門責任者ヴィジャヤ・ガッデとプロダクト責任者ケイヴォン・ベイポアはこう述べた。「シャドーバンはしてません。」さらに「ましてや、政治的視点やイデオロギーに基づいてシャドーバンなんてしません」と。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601013855697588224?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

7. 多くの人は『シャドーバン』と呼ぶが、Twitterの幹部や社員は『可視性フィルタリング』または『VF』と呼んでいる。複数の上層部にいる情報源からその意味の確認を得ている。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601014175366402048?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

8. 「可視性フィルタリングは、人々が見るものをさまざまなレベルで抑制するための方法だと考えてください。これは非常に強力なツールですよ」と、あるTwitter上級社員は語った。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601014524227645440?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

9. 『VF』はTwitterがユーザーの可視性を制御することを指す。T社はVFを利用して各ユーザーの検索をブロックしたり、特定ツイートの発見可能範囲を制限したり、特定ユーザーの投稿を『トレンド』に表示しないようにしたり、ハッシュタグ検索に含めないようにする等していた。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601015659491532800?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

10. 全てユーザーの預かり知らぬところで。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601015720090816512?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

11. 「我々は可視性をかなりコントロールします。あなたのコンテンツの増幅もかなり制御しています。普通の人は、我々がどれだけのことをしているか知らないのです」と、あるTwitterのエンジニアは言った。さらに2人のTwitter社員がこれを認めている。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601015872046260226?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

12. 特定ユーザーへのリーチを制限するかどうかを決めるのは、『Strategic Response Team - Global Escalation Team（SRT-GET）』と呼ばれるグループである。1日に200件もの『ケース』を処理することもあった。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601016446930124800?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

13. しかし、通常業務を超えたレベル、書面上の社内ポリシーを守る平社員モデレーターを超えたレベルの存在があった。それが『SIP-PES』と呼ばれる『Site Integrity Policy, Policy Escalation Support』である。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601017524996304896?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

14. この秘密グループには、法務・政策・トラスト責任者（Vijaya Gadde）、トラスト＆セーフティ・グローバル責任者（Yoel Roth）、後続CEOのJack DorseyやParag Agrawalらが含まれていた。

【お馴染みの面々ですが、ガッデとロスはトランプ永久追放に直接関与しています。】

https://twitter.com/bariweiss/status/1601017754324062208?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

15. ここでは、最も重大で政治的にセンシティヴな決定がなされた。「フォロワー数が多く、物議を醸すようなアカウントを考えてみて下さい」と、別のTwitter社員は言う。「こういう案件には依頼書とかないでしょうね。」

【上層部による決断は痕跡が残りにくいという意味？】

https://twitter.com/bariweiss/status/1601018077021229056?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

16. このレベルの精査を受けたアカウントのひとつがlibsoftiktokで、『トレンドブラックリスト』に載せられ、「SIP-PESへの相談抜きには、このユーザーに対してアクションを起こさないこと」と指定されていた。

【libs-はLGBTQ活動家やリベサヨの動画等を紹介する人気アカ】

https://twitter.com/bariweiss/status/1601018810495995904?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

17. チャヤ・ライチクが2020年11月に始めたこのアカウントは、現在140万人以上のフォロワーを誇るが、ライチクによると2022年だけで6回の停止処分を受けたという。その都度ライチクは長くて1週間に渡り、投稿をブロックされた。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601019593606107136?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

18. Twitterはライチクに対し、「ヘイトに満ちた行為」に対する同社のポリシーに違反したためアカウント停止処分を受けたのだ、と繰り返し通告していた。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601019900071288833?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

19. しかし7回目のアカウント停止処分後、2022年10月のSIP-PESの内部メモでは「LTT(LibsofTikTok)はヘイトに対するポリシーに違反する行為を直接行っていない」と認めている。こちらを参照してほしい：

https://twitter.com/bariweiss/status/1601020845224128512?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

【基本的にlibs-は誰かがTikTokに投稿した動画（LGBT教師が過激な授業内容を自白したり、リベサヨ活動家がデモ中に発狂したりといったもので、自撮り映像も多い）を転載し、コメントを加える投稿スタイルなので、『直接的なヘイト』には当たらないということだろうか。】

【過激なLGBTQの言動を多く取り上げるlibs-アカウントだが、ここで思い出されるのが上出のYoel Roth。彼自身が性的マイノリティということもあるだろうが、トランスジェンダーの熱心なアライで、大手保守風刺アカBabylon Beeのトランスネタを「危険」として停止させている。】

https://twitter.com/mtracey/status/1599234330433564672?s=20&t=IpFWoVhfODonfyNw74w6Eg

20. 委員会は、彼女（レイチク）の投稿が「ジェンダー肯定医療（患者の主張する性自認を受け入れる治療）は児童虐待や性的グルーミングに相当する」と示唆したため、「病院や医療提供者」へのネットハラスメントを助長したとし、彼女のアカウント停止処分を内部で正当化した。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601021201815457793?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

21. この経緯と、2022年11月21日にライチク本人がドックス（ネット情報を元に現実の職場や自宅に突撃すること）されたことを比べてほしい。彼女の住所入りの自宅の写真がツイートで投稿され、1万件以上の「いいね！」を獲得しているのである。

【WaPoの記者らが扇動に加担】

https://twitter.com/bariweiss/status/1601021562085208070?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

22. ライチクが自分の住所が拡散されているとTwitterに伝えると、T社サポートはこんなメッセージを返してきたという：「報告内容を確認しましたが、Twitterルールへの違反は認められませんでした。」 何の処置も取られなかったのだ。ドックスツイートはまだアップされている。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601022887556571136?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

23. 社内のSlackメッセージでは、Twitterの社員が技術的な手法を用いてツイートや対象者の可視性を制限していると話している。以下は、2021年初頭にTwitterのトラスト＆セーフティ・グローバル責任者だったYoel Rothが同僚に宛てたDMである：

https://twitter.com/bariweiss/status/1601023504916172800?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

【ロスがここで認めているのは、セーフティ・ポリシーの名の下に処分できない投稿やアカウントを、スパム認定することで「対処」してきたということじゃないかな。そしてセーフティ・ポリシーの改訂（より厳しいものへ？）が必要だと仄めかしているんだと思う。】

24. その6日後、ロスはヘルス・誤報・プライバシー・アイデンティティ研究チームの社員とDMし、「エンゲージメントの無効化や減少化・可視化フィルタリングなどの削除に至らない範囲のポリシー介入」の拡大をサポートするための研究を増やすよう要請した。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601023770717626368?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

【英語の言い回しがくどくてわかりにくいけど、要するにあからさまにアカウント停止や削除といった措置を取るんじゃなくて、シャドウバンみたいなT社側がこっそりコントロールできる手法について語ってるんだと思う。】

25. ロスはこう記している：「僕たちが実践してきた多くの根底にある仮説は、例えば誤報にさらされることが直接的に害をもたらすのであれば、その曝露を減らす是正措置を用いるべきということで、コンテンツの拡散/バズり値を制限することは良い方法なんだ。」

https://twitter.com/bariweiss/status/1601024006819180546?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

26. 「市民道徳のために近い将来これを実現させると、ジャック（元CEO）にも約束させた。でも、特に他のポリシー分野において、ポリシー施行のレパートリーに加えるんであれば、よりしっかりした地固めが必要になってくる。」と、ロスは重ねて言った。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601024233739407360?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

27. このストーリーには続きがあり、私たちの新しいウェブサイトでレポートしている：

【気鋭のジャーナリストがずらり。子供たちの爆増する性別違和について本を出版したAbigail Shrierや元活動家で気候変動の裏を暴露したMichael Shellenbergなど、期待できるメンバー】

https://twitter.com/bariweiss/status/1601025779021684736?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

28. （同サイトの）書き手たちは深く広くTwitter Filesにアクセスしている。私たちが合意した唯一の条件は、記事をまずツイッターで公開することだった。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601026062887972864?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

29. 私たちの取材は始まったばかりです。文書では全てを伝えきれません。これまでお話しいただいた皆様に、心から感謝します。Twitterの現社員または元社員の方からのご連絡をお待ちしています。[e-mail] までどうぞ。

https://twitter.com/bariweiss/status/1601028451862859776?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

30. 次回作は再びマット・タイビ @mtaibbi にご期待ください。

【和訳・解説おわり】

https://twitter.com/bariweiss/status/1601028920429539330?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

@mtaibbi #TwitterFiles2 超まとめ

✅T社は様々なタイプ別ブラックリストを作成、好ましくないアカウントの可視性を制限
✅その対象（保守系ばかり）には明らかに社のイデオロギーが反映
✅トランプら大物アカは上層部が決断
✅こうした秘密裏の検閲や制御を倫理的で安全な措置と認識

🙌情報公開はまだ続く！

Twitter Files怒涛の情報公開第1弾は、ぜひこちらRickyさんのバージョンをご覧ください。丁寧な和訳と解説付きで、どこより詳しく学べます。

Rickyさん、いつもありがとうございます！🐰💕

https://twitter.com/David_R_Stanton/status/1598923576232783872?s=20&t=-ECha_th2FsnXutH7ZCltA

そしてこちら、RickyさんバージョンのTwitter Files第2弾もお楽しみください。お互いに気づかず黙々と訳していましたが、こうして共に情報発信を楽しめる同志に出会えたのもまたTwitterのおかげという皮肉。

Rickyさん、あらためていつもありがとうございます！🐰💕

https://twitter.com/David_R_Stanton/status/1601032723715436544?s=20&t=Op0m-ao6m2QLi2hPHQ40rQ