Thread by @k_hirahata

若林先生（@asilliza）に教えていただいた文献。漢方の「脾」は「膵臓」のことだ、としています。1964年の文献ですが、読んでみると、なるほどたしかに膵臓のことらしいぞ、と思います。
jstage.jst.go.jp/article/jjsam1…

（じゃぁ現代医学で言う脾臓はどうとらえていたのか、という問題が新たに発生しますが…。脾臓を摘出すると重症の感染症のリスクが上がるといった問題が起きますので、そのあたりが何らかのヒントになるのかも？　と思いますが、どうなんでしょうね…）

#コロナ後遺症 と脾胃・湿邪の関連は、もはや疑いの余地なしと思っていますが、脾が膵臓であるならば、長いこと膵臓の未病のケアをしてきた私がコロナ後遺症の患者さんを多く診察するようになったことに、深い意味があったのだなぁと思います。
当初は同業者に「なぜ消化器の医者が診ているんだ。

診るとしたら感染症専門医か呼吸器専門医だろう」などと散々叩かれたものです。（もちろん、感染症専門医や呼吸器専門医の先生からはそのようなことは言われませんでした。特に感染症専門医の先生は「病気が人にうつる状態」についての専門医なので、いい迷惑だったと思います。）

しかし、今になってみれば、GERDや膵関連の検査・生活療法などが必要なことがよくあることから、やはり消化器の医師が一翼を担うのは自然なことだと思います。

なお、膵臓が弱いだけの方々も、時には仕事を失うほどの倦怠感、眠気、腹痛などに悩まされ、大学病院等で高額な検査を散々受け、「精神科に行け」と言われ、行っても治らず、当院を受診して生活療法の指導と、必要最低限の安い薬だけで改善する、ということがよくありました。

コロナ後遺症の重い患者さんと比較するとかなり症状は軽度ですが、患者さんの他院での扱われ方、当院での対処の仕方などは共通しており、そういう意味でも、もともと私の得意分野だったのかもしれません。もちろん、他院がヤブ医者だということではなく、知らないだけだから仕方ない、ということです。

以前は「膵臓が弱い」を定量的に示す指標がないことから、どうやってこの病態を世の中に知らしめて行けばいいのか、と悩んでいましたが、コロナ後遺症で一般的に認知されるようになれば、単に生活療法だけで改善するのに、無駄に苦しむ方が減らせそうだなと思っています。

そういう意味でも、次に出す本が正念場なんですよね…。東洋医学的にもしっかり勉強して、それなりのものを世の中に出していかなければ…と思っています。まぁ、遅れれば遅れるだけ患者さんにご迷惑がかかるのでそこも悩みの種。今日はダラダラしてたので、明日からまた勉強頑張ります。