molbio08 Profile picture
専門分野は分子腫瘍学・分子生物学。抗体を活用した研究を行ってきました。腫瘍免疫は重要なテーマなので免疫学も守備範囲。大学で教えています。
ちょっと遠くを見てみたい Profile picture 丹羽伸夫(ゼット変人) Profile picture 2 subscribed
Jul 24, 2023 13 tweets 1 min read
今回は接種後遺症の原因解明において重要な役割を担う解析手段の一つである免疫染色について説明します。そもそも、この実験は誰でもできるようなものではなく、いくつかの実験機器と経験が必須です。また実験に必要な試薬は既に複数市販されており、試薬キットを開発する必要がそもそもありません。 必要なのは解析を行う体制づくりと精度を高めるためのコントロール細胞です。今回はこの点について詳しく説明します。あるタンパク質がどの組織で発現しているかを解析するときに行われる実験が免疫染色です。培養細胞レベルで行われることもあればヒトの組織切片で行われることもあります。
Jul 20, 2023 8 tweets 2 min read
mRNAワクチンに混入したDNAが問題視されるのに、DNAワクチンについては、問題視されていないのはなぜかという質問がありました。今回は、この問題について考察します。DNAを細胞に届ける方法が全く異なっているということ、DNAの体内分布、そして遺伝子導入細胞が排除されるかどうかにおいて大きく異な… twitter.com/i/web/status/1… 製薬業界に2010年問題という大きな波が押し寄せたことによって業界のあり方は大きく変化しました。2010年問題とは、従来型の低分子医薬品の特許が一斉に切れたたために生じた問題です。というのは欧米では医薬品の特許が切れるとジェネリック医薬品メーカーがジェネリック医薬品を売り出します。日本で… twitter.com/i/web/status/1…
Jul 18, 2023 9 tweets 3 min read
mRNAワクチンへのDNA混入問題を否定しようとする動きが目立ちます。それはなぜでしょうか。製造工程において本来除去されるはずのDNAが製造法が根本的に抱える問題によって残存してしまうからです。正しく製造できないとなると、それが深刻な問題であることは明らかです。今回はこの点を考察します。 現在のシュードウリジン化mRNAワクチンの製造法では、mRNAの合成反応に使用したDNAを除去することが極めて難しく、しかもこの課題の解決は極めて困難です。mRNAを分解すればDNAは除去できますが、製造したいものがmRNAですので、それでは意味がありません。… twitter.com/i/web/status/1…
Jul 8, 2023 10 tweets 4 min read
今回はエクソームが呼気に含まれているとことを査読済み論文ベースで紹介します。加えてレプリコンワクチンのリスクについても議論したいと思います。… twitter.com/i/web/status/1… 抗原提示とキラーT細胞による細胞殺傷の模式図をあげておきます。図の説明をしておくと、左の図は細胞が抗原提示をしている様子を示したものです。右の図はキラーT細胞が活性化されて異物を抗原提示している細胞を攻撃しているところです。いずれもワインバーグの「がんの生物学」からの抜粋です。

May 15, 2023 4 tweets 1 min read
6回目接種をいかにやめさせるかについて非常に多くのコメントをいただき、どうもありがとうございました。全部のコメントを読ませていただきました。様々な立場から有益なアイデアをたくさんいただき大変参考になりました。皆様の尽力には感銘を受けました。私自身も大いに役立たせて いただきます。 今回の接種が6回目になる人も少なからずいますが、6回目の接種の臨床試験は行われておらず、まさしく未知の領域に突入しています。免疫学的な視点からは、同一抗原で繰り返し免疫すること、それも抗原性が高い抗原で、しかも強力なアジュバントを使用して免疫を繰り返すことは大変危険です。
Apr 9, 2023 18 tweets 2 min read
プラスミドゲート事件はmRNA型生物製剤にmRNAの製造過程で使用されたプラスミドDNAが残存していたというKevinさんのツイッターおよびブログでの発信に端を発しています。Kevinさんは実験の目的、方法、結果についてご自身のブログの中で詳細に説明しています。それをわかりやすく荒川先生が説明。 荒川先生のブログを紹介しているのがこのツイートです。mRNA型生物製剤へのDNAの混入について考察するために知っておかなければならないのはDNAとRNAの違いです。DNAとRNAの物性の違いについて、基本的なことを以下で説明します。
Mar 31, 2023 15 tweets 2 min read
今回は少しマクロな視点で考えてみたいと思います。
今回のSARS-CoV-2パンデミックですが、ワクチン接種を行わなかった国では実質的にパンデミックは収束しています。日本は感染対策を何もしないことが最良の方策だったとずっと思っています。日本人の免疫状態、交差免疫にもっと注目すべきでした。 東アジアでは4種類のヒト型コロナウイルスの感染拡大が何度もおきていて、多くの人はコロナウイルスに対する細胞性免疫を保持。日本も接種を行わなければこの図のアフリカやハイチのように(グラフの下にはり付いています)どこにグラフがあるのかわからないという状態になっていたと思います。 Image
Mar 17, 2023 22 tweets 1 min read
Plasmidgateについてですが、今朝、早朝の4時からKevinさん登場のRumbleライブが開催されました。セネフさんのプレゼンから始まり、最後はKevinさんのプレゼンで終わるというものでした。KevinさんはmRNA型生物製剤へのDNAの大量残存をどのような経緯で見つけたかを説明していました。リンクは次に。 セネフさんのプレゼンはプリオンに関するものでした。これもスライドを使用して説明していて参考になりました。今回はこのRumble動画で聞いたことを中心に発信します。Kevinさんは誠実な研究者という印象でした。
rumble.com/v2dgaf6-scienc…
Mar 12, 2023 22 tweets 2 min read
mRNA型生物製剤への製造時に使用した発現ベクターが、最終製品にかなりの量(mRNAの20%から35%)残存していることがある研究者から示され、アメリカでは最近問題に。plasmidgateというキーワードで検索すると関連する情報がたくさん見つかります。プラスミドゲート事件。大きな問題になるのか? この図は発現ベクターの遺伝子マップ。赤い部分がスパイク遺伝子、oriと書かれた黄色い部分は大腸菌でDNAを複製させて増やすための複製開始点。赤で示されたのがスパイク遺伝子ですが、その上流部、矢印の起点付近にT7 promoter配列があります。この配列がmRNA合成では重要なはたらきをします。
Mar 11, 2023 4 tweets 1 min read
少し前の長いスレッドを再度紹介しましたが、そのスレッドの根拠となる論文が多数収載されているレビューが発表されました。マッカロー博士らの論文ですが福島先生も著者に加わっています。スパイク発現細胞が免疫システムに攻撃されることが広く認識されてきました。ここから論文にアクセスできます。 論文はあまり長くないのですが、スパイクタンパク質が細胞膜に局在することや、細胞内で産生されたタンパク質がMHCクラス1分子に結合して抗原提示され、それで免疫システムの攻撃を受けることが書かれています。またスパイク発現細胞が免疫系システムの攻撃を受けたという実例の論文も示されています
Feb 24, 2023 14 tweets 1 min read
いろいろコメント・質問をいただき、どうもありがとうございます。まとめて質問に回答します。まずは、IgG4がどのくらいの期間で減少していくのかということですが、私の周辺の研究者で二回接種後経時的に抗体価の変化を自分で採血して解析している方がいます。回答方々、そのデータを紹介します。 一人はモデルナ二回接種でもう一人はファイザー二回接種です。接種は2021年の夏でしたので、1年半以上経過したことになります。抗体の測定系は内部標準を使用して定量的な解析ができるようにしたものです。測定レンジは下限が0.01AU(AUというのは便宜上設定した単位です)で最大は2000AUです。
Feb 20, 2023 22 tweets 2 min read
以前、このスレッドでIgG4に関して説明しましたが今回はこの続編です。今回はmRNA型生物製剤で誘導される抗体がIgG4化されることの生物学的インパクトについて、さらに説明します。 この前のスレッドで紹介した抗体の機能活性一覧表を再度貼っておきます。今回のものは日本語化したものです。この表の下の部分には各抗体の分布が書かれています。抗体の血清中の濃度を見ていると桁違いに濃度が低いのはIgE。IgE抗体が増えるとアレルギー反応が誘導されるので濃度が低いのは合理的です
Feb 18, 2023 40 tweets 2 min read
巷ではモデルナがインフルエンザ用のmRNA型ワクチンの開発を進めているというニュースが報道されています。また前回のスレッドにはいろいろなコメントをいただき、どうもありがとうございます。少し気になったのが、内容が難しいという指摘です。そこで、予定を少し変更して基礎的なことを説明します。 今回は高校で学ぶ生物基礎の教科書と大学の学部で使用される教科書の模式図を対比しつつ、免疫学の基礎的なことを説明し、mRNA型生物製剤の根本的な問題を再度指摘したいと思います。原著論文を読まなくても教科書レベルの知識で今回の問題の本質が理解できることを示すことも重要な目的の一つです。
Feb 11, 2023 29 tweets 2 min read
人体は何度も同じ抗原刺激にさらされると産生される抗体の種類が変化します。最初に誘導される抗体は炎症誘導性の抗体ですが、同じ抗原にさらされると炎症を誘導しない種類の抗体に変化していきます。IgG4は抗原接種を繰り返した後に誘導される非炎症誘導性抗体です。抗体の機能は二つに分けられます。 抗体には抗原に結合する機能と、免疫システムを活性化する機能、こちらはエフェクター機能と呼ばれますが、の二つの機能が存在することが知られています。IgG4にはエフェクター機能は期待できずIgG1とかIgG3のように免疫システムを総動員して病原体と戦うことはできません。要は抗原に結合するだけです
Jan 8, 2023 19 tweets 3 min read
mRNA型生物製剤の後遺症をどのように治療するかは重要な問題。有志の医師の会の先生方が、治療プロトコールの確立に向けて模索されています。その中でイベルメクチン(IVM)を使用することによって一定の効果が得られています。なぜ効果があるかについて、科学的なエビデンスとなる論文を紹介します。 今回紹介する論文では、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質が試験管内の反応で赤血球の凝集反応を誘導すること、さらに、オミクロン型のスパイクタンパク質はより低い濃度で咳血球の凝集をおこすこと、そしてIVMをこの実験系に加えると赤血球の凝集を阻止することが示されています。
Dec 29, 2022 6 tweets 1 min read
新型コロナウイルスが時間とともに毒性が上がっていくという論文が以前Natureの姉妹紙に発表されていますので、それを紹介しておきます。ポイントはワクチン接種の大規模実施。免疫回避方向の変異が優勢となるためワクチンがない状態での進化と異なる方向に進化します。
 doi.org/10.1038/s41559… これがこの論文の代表的なデータです。抗体が存在している状態では、数理モデルで調べてみると、普通の病原体で進化する感染力や病原性のレベルを大きく超えて、宿主にとってより重篤な症状をもたらす方向へ、進化の行き先がシフトする一般的傾向があることが示唆されたという結論です。
Dec 25, 2022 30 tweets 2 min read
今回はアジュバントについて最初に解説し、次に、mRNA型生物製剤を構成している脂質ナノ粒子、これはLNPともよばれます、が強力なアジュバント活性を持つことを示した論文を紹介します。アジュバントですが、ワクチン・アジュバント研究センターのホームページに詳しい説明がありますので参照ください こちらがリンクです。アジュバント全般についてわかりやすく説明されています。この研究センターは国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所内に設置されています。2017年4月に設置されました。
nibiohn.go.jp/CVAR/adjuvant.…
Dec 5, 2022 17 tweets 2 min read
前のスレッドの補足をしておきます。スパイクタンパク質がエストロゲン受容体を刺激したきだけではいきなり癌になる可能性は低いということを書いておきましたが、そのことの補足です。
実際には免疫抑制の方がターボ癌という現象の重要な要因であると私は考えています。がんが発生するまでにはかなり長い時間が必要なことは既に腫瘍生物学の世界では広く受け入れられています。実際にそのことは腫瘍生物学の代表的な教科書である「がんの生物学」(ワインバーグ著)にも紹介されています
Nov 28, 2022 9 tweets 1 min read
この論文ですが矛盾に満ちているので、さらに細かく検討してみました。報告されているのは、E2つまりエストラジオール(女性ホルモン)によって活性化されてDNAに結合して転写活性化をするようになったERαのDNA結合を、スパイクタンパク質が抑制するということが一つです。 次に示されているのは、スパイクタンパク質を過剰発現するとERαの細胞内分布が変化し、空ベクター(上の三つのデータ)ではERαののシグナルは青で示されたDAPI(核を染める色素)のイメージを重なっています。ところがスパイクを過剰発現するとERαは核から細胞質に移動しているように見えます(中央)
Nov 15, 2022 8 tweets 1 min read
オミクロン対応型mRNA型生物製剤接種の方が、単なるブースター接種よりも毒性が高くなる可能性を以前指摘していましたが、これが現実のものになっているようです。これは注目すべき情報! このことについては、安全性治験速報も、既に出ています。副作用率が確実に高くなっているということ。
Nov 13, 2022 4 tweets 1 min read
日本でも医療従事者に深刻な被害が出ていることが早くからわかっていました。医療従事者がまさに身をもって結果を出していたのです。この段階では接種後の死亡者は196名です。既に報告されている死亡者累計が1900名を超えました。未報告分を含めるとさらに数は増えるでしょう。 接種したカナダの医師の死亡例が増加していくmRNA型生物製剤。認定接種死亡者が10名になっても廃棄mRNA型生物製剤は研究者に供与されず。副反応発生と接種後遺症のメカニズムを解明することが治療につながることは明らかです。政府は国民の命を守ろうとしているのでしょうか?#廃棄ワクチンを研究者へ