Sakino Takahashi Profile picture
translator (知財分野他、主訳書:ハラウェイ『猿と女とサイボーグ』『犬と人が出会うとき 』、ロージら『科学者として生き残る方法』、シルヴィア『できる研究者の論文生産術』、モーリー『アカデミック・フレーズバンク』他)、関心対象:科学技術論。翻訳フォーラム共同主宰。写真は蒸気機関(独・ルール炭田)。
Apr 6, 2021 4 tweets 2 min read
あと、一応書いておきますね。私が書くと、ハラウェイか、フェミニズム科学批評かと思われるかもしれませんが、そのおおもとに、「からだ」という現場があるわけで、その現場をボディ・ポリティクスたらしめたかって、それはもう女性解放運動でしょう(フェミニズムの前身)。
そして「からだ」を現場とする運動の現場では、生物学まわりのことがらは、もうばんばん扱われてきたというか、もうそれが中心だったというか。男性身体のことを考えるのであれば、そうした半世紀からも学ぶことが多々あるのではないかとも思うわけです。
Apr 6, 2021 9 tweets 1 min read
なんですかこれは!?……手垢のついた《生物学決定論の亜流》じゃないですか。
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①フェミニズムは生物学的な部分を考えない
②でも実際には生物学的な部分はある
③だからコレコレだ(コレコレの内容に問題があっても、①②があれば全部OKとされる)
ニューロセクシズムは、00年代にOECDでも批判の議論があったわけです。最近は、本邦でも若手の研究者さんで、きちんと批判を展開しておられる方がおられるなかで、いったいなんなんねん、という。
Apr 6, 2021 6 tweets 1 min read
非正規専門職や専門職フリーランスの賃金・単価《だだ下がり》に、公務員の非正規化はものすごく大きな役割を果たしています。例:司書、学芸員、心理職、言語関連職種……率先して相場を引き下げ、パソナ等で人集め→派遣相場全体の引き下げというサイクル:
官公庁の労組は何をやってきたのですか? あなたたちがやってきたことの結果が、この国の専門職をつぶしたんですよ。
Apr 4, 2021 4 tweets 1 min read
こちらのスレでは、後半はちょっと苦手な範疇のことも書いています。わりと深刻なので、ちょっと目を通してみてくださるとうれしいです。 特に一番最後のツイート。
Apr 4, 2021 5 tweets 1 min read
ぜんぜん見かけないのですが(観測範囲に問題がある可能性も)、まじでこういうはなしなのではないですか? なぜ「今」なのかというところからも。90年代の自民党内力学関係で「まちがって」認めてしまった目の上のたんこぶ。
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バックラッシュの本丸でしょう。
Mar 24, 2021 6 tweets 1 min read
この媒体以外も含めて、何回書いたかわからないのですが「ジェンダーフリー」は、英語段階で生煮えの概念をカタカナで官庁が輸入(or輸入的に造語)して固定化してしまった困った用語なのだと思います。つまり、↓ 「何かがない」という言い方→もっと積極的に定義というのは、たとえば、①バリアフリー(バリアがない)→②ユニバーサル・デザイン(みんなで使えるデザイン)でも見られる経緯で、ある時期には英語でも使われていたのが、その後発展的に解消されるというのが典型的経路です。ところが↓
Mar 23, 2021 10 tweets 1 min read
最近、翻訳という仕事をご存じない方から、「もう翻訳は機械でできるはず」とか(これは、お客さんがそれでよいならご随意にどうぞ)、「プロ翻訳者は機械翻訳を使用し、それを直しているはず」というご認識(これはトンデモ)をご開陳いただくことが続いて頭を抱えています。
翻訳業務って、「このジャンルは(このジャンルが得意な)この事務所・この人にお願いする」みたいな大変細分化された業界なのですよ。ぽっと「翻訳会社と名前がつけばどこでもいい」みたいなかたちで仕事を出しても、ごみみたいな訳文もどきしか上がってこないのです。まして、機械にオマカセでは…。
Mar 21, 2020 8 tweets 1 min read
ちょうど四半世紀くらい前、「ウェブを(英語)コーパスとして使う」ことが可能になったとき、最初に確認にかかったのが、グラフの「立ち上がり」局面に使われる用語でした。直前にコーパス言語学の先生に分けていただいたデータを頼りにしながらの作業で、ものすごく興奮したっけ。#何か思い出した そのときは、曲線が下向きに転じたり、下がったりする場面で使われる表現を次に確認しにかかったのだけれど……。この間、手元のメモに増えるのは「立ち上がる」局面の表現ばかりなのが悲しい。
Nov 11, 2019 11 tweets 1 min read
事情を知らない方がごらんになって誤解されるといけないので説明しておきますが、これは、通常の意味での「翻訳界隈」の内部のはなしではありません。「翻訳」の2文字を使って行われている詐欺まがいのご商売のはなしです。 翻訳という職業について最大公約数的なことを書いておくと、仕事で日本語力以外に必要とされるのは、⑴英語力と⑵内容知識の2種。そして、⑵が⑴より上の場合に最低限必要とされるのレベル(1’)に常識的な職業養成期間で到達するのに必要なレベル(1”)に、上記で紹介される講座は達していません。