大西氏への処分が下った。5時間に及ぶ議論の末、14対2で「除籍賛成」反対の2票は「処分」の内容とプロセスに対する抗議の1票だったと山本代表は7/16総会後の会見で説明した。残りの1票は「委任による」とのことで、反対の理由説明にはなっていなかったが、いずれにせよ大勢は決した。除籍となった。
総会に先立つ『レクチャー』が非公開で行われたことは評価したい。が、従前から述べている通り『レクチャー』形式をとったことは失敗だったと思っている。ただし、複数回は行わず1回で済ませたことは正解だった。回数が多ければ伝わる訳ではないし、それこそ《洗脳セミナー》の誹りを免れない。
求めているのは改心ではなく理解だった筈だ。が、それを望むべくもないことも、今回の総会で行われた議論の内容から判った。会見での山本代表の疲労困憊気味からも、総会での《言葉の刃》の応酬は相当苛烈だったのだろうと感じとった。聴いてるこちらも心が疲弊していくほどだったからだ。
そんな中で大西氏から吐き出されたという『謝罪撤回の撤回』『謝罪は支配的すぎる』という言葉。そして集会直前で動画を再度公開するという大西氏の判断。およそ「理解」を求める段階にないことは、この一連の行動からも解る。総会で激論の末、「除籍賛成」となったすう勢も理解できる。
結論に至るまでの《勢い》もおおよそ想像がついた。議事録は公開しないのが賢明だろう。
今回の会見で、動画を巡る一連の判断は山本代表によるものと大西氏自身によるものの二つに分かれていることが判った。
今回の会見で、動画を巡る一連の判断は山本代表によるものと大西氏自身によるものの二つに分かれていることが判った。
まず、最初の動画非公開の措置は、7/7の夜に山本代表が直接大西氏と会って要請したということ。
その後、7/11に動画の取扱いについて、大西氏の著作物だからと公開・非公開の判断を同氏に一任したということ。結果として7/15、大西氏は動画の再公開を表明したということ。
その後、7/11に動画の取扱いについて、大西氏の著作物だからと公開・非公開の判断を同氏に一任したということ。結果として7/15、大西氏は動画の再公開を表明したということ。
党の者が行ったことへの対処として、党代表が動画の非公開を要請したのは筋が通る。また、党代表として「除籍」が念頭にあることが判っている中で、太西氏が自らの著作物の扱いについてその一任を求めたことも理解はできる。問題はその後、動画を再公開する判断を総会の前日に行ったということだ。
この時点で、太西氏の「謝罪・撤回」表明が意味をなさないものだったということが判る。7/7に山本代表に除籍か謝罪かを問われ、太西氏は謝罪を選び、深夜に動画の非公開と謝罪・撤回を行ったが、これはただ《必要に迫られて行った》謝罪と撤回だったということだ。だから撤回することも容易かった。
「謝罪」の内容に、おおよそ事態の深刻さや問題認識を感じられないと私が評価したのは妥当だった。そんなに容易く撤回し問題となった行為を繰り返すのであれば、それは居直りであり、そもそも問題意識など全くなかったことの表明にほかならない。そのことを感じ取った山本代表の心中いかばかりか。
見ていて本当に苦しくなる会見だった。夜間の仕事をこなした後での視聴は流石に苦しく、昨日は後半の1時間を先に見た後で、前半の1時間を見て床についた。苦しかったのは、山本代表が私を含め、多くの心ある者の声に耳を傾け、最善を尽くしてきた挙句、最悪の結果を迎えてしまったからだ。
もう見ているのが辛かった。ただ休んでほしい。お疲れさまという気持ちで、昨日はまず関係者すべてに感謝の気持ちを告げるだけで済ませた。しかし、今思い返してもあの時の気持ちは辛かった。こうして思い出すだけで、心が重くなる。しんどくなる。
これまで何度も述べてきたように、太西氏の処分が除籍相当で妥当なのは、政治家として最も表明してはならない認識だからだ。私の中ではこれは「優生思想」であるか以前の問題であり、政策倫理上最も許されない着想で政策を論じていることがアウトなのである。
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本日、太西氏は自ら会見を開くという。「離党会見」だそうだ。通常、適正な手続きによって除籍された者が行う会見の構え方ではない。私はおそらく見ない。見れないだろう。心を削られる気がして。
れいわ新選組・山本太郎代表は、党の結党理念に背き、基本理念を踏みにじる愚行に及んだ構成員に対し、多くの反対を押し切りながらも「チャンス」を与えた。その手法は必ずしも正しくはなかった。が、その意志は尊重されるべきだったと思う。だが残念なことに、結果はこういう結末となった。
太西氏の確固たる裏付けのある経済理論は、これまで党にとってもよい指針となったものだっただろう。だが、marriage of convenience（打算による結束）は持続可能なものではない。《お互いを必要とする》ことが、党利党略の為となってしまったら、その時に綻びが生じ、必然的に崩壊へと向かう。
これはかつて菅野完氏に「筆を折るべき」だと私が直言した時にも述べたことだが、「有用だから」「有益だから」という理由で、それを免罪符にして過ちを許してはならない。容認してはならない。だからこそ、れいわ新選組が下した決断は正しく、また尊いのだと、私は思う。
今日いかなる主張が大西氏の口から語られようと、私は大西氏の一連の言動・行いに対する評価を変えることはない。翻って、れいわ新選組に対しても山本代表個人に対しても、これまであった敬意が失われることはなく、むしろ本当に心から、その労を労ってこう言いたい。
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【確認】こういうご指摘を受けたのですが、事実関係を把握してしている方おられますか？誤りと確認できたら訂正します。ちょっと動画を見直す気力も体力もないので…他力本願ですみません。
ジャーナリストの方がこう事実を挙げているので、賛成14（内委任1）が正しいようです。もう少し確認できたら訂正します。
【訂正とお詫び】冒頭の以下のツイートで一部事実誤認がありました。反対票2票の内1票が委任だったのではなく、賛成票14の内1票が委任だったということが判りました。記憶違いだったとはいえ、重要な事実を誤認してしまい申し訳ありませんでした。訂正してお詫びします。尚、
「反対」理由については、実際に投票に参加し反対票を投じたれいわ新選組の構成員で次期衆院選候補の安井氏が詳細に述べている通り、具体的には「除籍」相当ではなく「離党勧告」相当と捉えたからのようです。その理由も詳しく説明されているので是非ご一読ください。
