PCR検査陽性→隔離の場合、何を契機にPCR検査をするにしても（発症、濃厚接触、その他）、PCR検査の結果が出るまでのスピードが隔離の効果を決める。
論文によると、二次感染の44％が発症前に生じており、発症から数日後に隔離しても、隔離の効果はほとんど期待できない。
論文によると、二次感染の44％が発症前に生じており、発症から数日後に隔離しても、隔離の効果はほとんど期待できない。
接触追跡（COCOA含む）や定期検査など、何らかの理由で発症前にPCR検査を実施した場合、早いタイミングで隔離できる可能性がある。
その場合でも、検査オーダー出してから結果が出るまで何日かかるかが非常に重要だし、そもそも検査結果待たずに隔離できればそっちの方が良い（接触追跡の場合等）。
その場合でも、検査オーダー出してから結果が出るまで何日かかるかが非常に重要だし、そもそも検査結果待たずに隔離できればそっちの方が良い（接触追跡の場合等）。
発症→診断まで平均5.2日の根拠はこちら。7/31の分科会の資料です。かなり早くなっているのは、なんだかんだ言って検査体制が整ってきたということか。
感染→発症までを潜伏期間と言いますが、平均5.2日だそうです。（発症→診断と偶然同じ数字で紛らわしい……）
さらに、発症→二次感染者の発症の期間を発症間隔（Serial interval）と言いますが、これも4日くらいだそうで（7日説もあり）。これが潜伏期間より短いのが問題。
さらに、発症→二次感染者の発症の期間を発症間隔（Serial interval）と言いますが、これも4日くらいだそうで（7日説もあり）。これが潜伏期間より短いのが問題。
なので、
①PCR検査の結果を出して通知するスピードが大事
②感染が疑われる状況があれば、検査結果を待たずに（自主）隔離をするのが重要
③COCOA普及させよう
ということですね。
①のためには、PCRのキャパは多めにして、余裕をもって運用したいところ。
①PCR検査の結果を出して通知するスピードが大事
②感染が疑われる状況があれば、検査結果を待たずに（自主）隔離をするのが重要
③COCOA普及させよう
ということですね。
①のためには、PCRのキャパは多めにして、余裕をもって運用したいところ。
こういうことです。速力が武器です。
（『風の谷のナウシカ 3巻』110頁）
（『風の谷のナウシカ 3巻』110頁）
教えてもらいましたが、こちらの論文など参考になるようです。
togetter.com/li/1564332
togetter.com/li/1564332
実際のところ、検査オーダー時の説明で自己隔離に近い感じになっているようです。
陽性結果が伝わった方が、自己隔離の効果が高まるでしょうから、やはり検査結果は早い方がいいですね。
陽性結果が伝わった方が、自己隔離の効果が高まるでしょうから、やはり検査結果は早い方がいいですね。
感染力の分布について、西浦先生や押谷先生も共著者になっている論文のグラフです。発症直前に感染力のピークが来るという結論は同じですね。
Yuki Furuse et al, Clusters of Coronavirus Disease in Communities, Japan, January–April 2020
Emerg Infect Dis. 2020 Sep. doi.org/10.3201/eid260…
Yuki Furuse et al, Clusters of Coronavirus Disease in Communities, Japan, January–April 2020
Emerg Infect Dis. 2020 Sep. doi.org/10.3201/eid260…
2/27受理の西浦先生ほかの論文にもこういう図が出てきます。
そして、発症間隔4日だと潜伏期間5日より短いから、発症前の感染が起こるので制御が大変そうだ、みたいなことがきちんと書いてあるんですよね。それをどうしようと頭をひねってクラスター対策を考え出したわけで。
そして、発症間隔4日だと潜伏期間5日より短いから、発症前の感染が起こるので制御が大変そうだ、みたいなことがきちんと書いてあるんですよね。それをどうしようと頭をひねってクラスター対策を考え出したわけで。
Nishiura H et al. "Serial interval of novel coronavirus (COVID-19) infections", IJID, DOI: doi.org/10.1016/j.ijid…
「無症状で感染するからクラスター対策なんて無効だ！ だから、検査を増やすしかないんだ。」みたいな主張はかなり多かったのですが、なんというか釈迦に説法感は非常に強かったですね。
