稚内→札幌→長万部→東京と移住した僕には地縁も血縁も縁故もない。札幌で職が見つかるか、東京進出があと20年早ければ違っていただろう。どちらもかな話なかった。申し訳ないが最後は腐乱死体となって家主の資産価値を落とすだろうが、僕の世代はそんなのばっかりだろうから責任は当然社会にもある。
社会問題(失政でもある)である以上、就職難だったり、就職しても昇給も昇進も抑えられ、年金もどうなるか分からない中で、増え続ける税金(どうせ新型コロナの財政出動分の税金もちょうど僕のキャリアの間中くる)を払い続けてきた世代が腐乱死体を晒すことまで責められるいわれはない。
それにしても学問の役立つことよ。「18世紀の植民地時代のアメリカ」の学識でも飯が食える。
東京進出が20年早ければ、というのは違うな。「せめてあと10年早ければ十分だったのだが」に改めよう。

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31 Jan
母から電話。母は75歳で一軒家に住んでいる。もともと家族4人が暮らしていた家を父が定年退職した時にリフォームして造りはしっかりしているが、思えばそれから20年たち外壁に劣化が出始めた。今期の稚内は吹雪も酷くそんな中、近所の公営住宅に入ろうと考え始めたという。来週市役所に相談に行くと。
「どうだろう?」という電話だったが、可能であれば良い考えだと思った。実は僕も悩んでいた。「サ高住」に入るには母はずいぶん元気だ。しかし札幌移住が必要になる。稚内にもあるが、僕にも弟にも遠すぎる。しかし稚内に嫁いで稚内から出たことない母を札幌に移住させるのはかなり難儀だ。
中継ぎ(元気な状態〜介護が必要な状態の間)をどうしたら良いものかと悩んでいた。老母一人には一軒家は広すぎて維持が大変。元気な間に稚内市内の公営住宅に引っ越して(友人関係は変わらない)、ゆるゆると実家を売るなり更地にするなりの終戦処理に入るのは良い考えだと思った。
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21 Jan
「津波の場合でも、のこされた人たちが「死」を社会的に受けいれ納得する文化があることで、「幽霊が出ない」のだという。」:「私は死んだのですか」運転手に聞いたタクシー客 震災と幽霊の深い関係(GLOBE+)
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/c395b…
ヨーロッパではカトリック教会が「死」を完全に管理できていた時代は幽霊の目撃は希だったが、15世紀辺りの宗教改革の時代と18世紀の啓蒙主義の時代には幽霊の目撃情報が増えたという話は聞いたことがあるのだが関係あるのだろうか。
何回か書いたが、僕は幸い父の死を看取ることができた。僕の顔を見ながら目から力が抜けていき半眼で死んだ。その時の印象は「ああお父さんは消滅したな」だった。僕は幽霊に多大な関心があったので、父の幽霊が出るならここかなと思われる場所を連日訪れて数時間待ってみたが現れなかった。
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20 Jan
母から電話があり、どうやら左耳がほぼ聞こえなくなったらしい。数年前から呼びかけても返答がないことがあったが聞こえてなかったのか。私立稚内病院の耳鼻咽喉科は全て出張医で常勤がいないのだが幸い旭川医大出身の医師が開業してくれたので先生の指示に従って付き合っていくそうな。母も75歳か。
処方された薬代は300円とのことでびっくりしてた。一所懸命税金払うから元気で生きてくれと伝える。僕が75歳になった頃、国民皆保険はどうなっているのだろう。その頃にはもう母はこの世にいないし、弟は5歳下だがたぶん僕より早く死ぬだろうから、僕は貧困老人として東京で孤独死なんだろうなあ。
僕が通っていた小学校は全校児童が1000人いたが、今は全校児童が30人いないそうな。そりゃあ団塊ジュニアが壊滅したんだから当然ですよね。政治家、行政官、経済界が途方もなく無能だったんだなあ。それもあるけれど戦後の社会思想にも問題はあったのだろう。1000人が30人以下になったのだから。
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20 Jan
アメリカ史というのは単純に短いのですが、それゆえに歴史的であり哲学的なのですよね。制度で粛々とというわけにいかないから。ワシントンの大統領就任時は国内は依然として分裂状態で、大陸内も大西洋もヨーロッパ列強諸国にぐるりと取り囲まれていた。「俺が歴史」という気張りと緊張が強かった。
アメリカ史のダイナミズムは、建国以来、実は今日に至るまで統合に失敗し続けているところにあって、アメリカ革命の記憶を依然として紐帯としている。野蛮極まりない国だけどいざ歴史を語ると妙に知的な展開になるのはそういうところなのですよね。建国者がひたすら勉強して作った国だから。
ハンナ・アレントによアメリカ革命とフランス革命の比較は彼女の政治哲学の題材だから事実関係の誤認はそれほど重要ではないのだが、意外と見落としがちなのは、前者が近世の革命で、後者が近代の革命だったという素朴な部分だったりします。わずか10年ちょっとの違いですが当事者の実存には大きい。
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19 Jan
昨日の最終ゼミのまとめ講義の要点は2点。1点目は「平等」。一見陳腐にも感じられる人類開闢以来一度も実現したことのない抽象概念が学問と歴史を推進した智恵の実だったこと。2点目は「反動」。具体例を挙げながら太古から存在してきた勢力の世故にたけた強さと狡猾さの理由を解説。
最後に、これは教員の特権として自分の見解を述べた。平等を諦めたときに反動が勝利する、現今のネオリベの風潮は、実は新時代への対応でも、新たな経済原則でもなく、人間の歴史に腐る程見られてきた反動の21世紀的な現れだと私は考えていると。彼らは概して頭は良いが無教養であると。
私は皆さんの先生なので、本能的に皆さんをエコ贔屓しますと。ぜひ皆さん個人は英語を学び、知恵を絞ってこの野蛮に回帰した時代を生き延びてほしい。しかし私の下ので学士になる以上、この世界は本当は正しくないということは忘れないで欲しいと言って今年度の演習閉めました。
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30 Jun 20
学生へのハラスメントは論外として、近年は経営側が気に入らない教員を就業規則違反的な形式で過剰な懲戒処分をカジュアルに下す事例が増えるでしょうね。この事例については知らないので、一般的な知識の普及の観点から、僕がみてきた事例の経緯を関係者に迷惑をかけない範囲で極々かいつまんで。
懲戒処分を下すにあたり、形式的にでも調査委員会が開催されることが多い。これは検事が開催する裁判みたいなもので、まあ酷いのだが、結論ありきの調査委員会が開かれることがほとんどかど。それで、これが一応開かれていると、裁判所は差し止めの仮処分は出さないことが少なくないのだそうです。
近年は組織のガヴァナンスを重視するという方針があるので、調査委員会の瑕疵は厳密には審査しない。仮処分を認めない裁判所の文書を読むと、「一応」という言葉が多用される。「一応」形式が整っていれば、差し止めの仮処分はなかなか出ない。
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