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8 Mar, 6 tweets, 2 min read
グレープフルーツシードエキス(GSE)で「喉スプレー」を作りました。水20mLにGSEを10滴(0.3g、GSE0.1g相当)ずつ加え、喉にスプレーした使用感は:
10滴(0.5%)ほぼ水
20滴(1%)ほんのりと香り
40滴(2%)香り、わずかに苦み
60滴(3%)香りと苦みが分かる
→今回は3%でスタートしたいと思います。
GSE(グレープフルーツ種子エキス)は、各種ウイルスでの抗ウイルス活性が確認され、特にエンベローブウイルスに有効です。
最近、in vitroで新型コロナウイルスに対する抗ウイルス活性が示されています。
市販品鼻スプレーのGSE濃度は0.015%で、今回のGSE濃度3%は『コスト度外視の高濃度処方』です。
論文はこちら(↓)
この論文では「Xlear containing...11% Pure Xylitol, 0.6%NaCl, and 0.015% GSE」となっていますが、前回紹介した論文では「the nasal spray...11% Pure Xylitol, 0.85%NaCl, and 0.20% grapefruit seed extract」ですので、異なる製品かも知れません。
biorxiv.org/content/10.110…
新型コロナウイルスの潜伏期間は平均5日、インフルエンザ(1-2日)や一般的なコロナウイルス(3日)よりも長く、十分にウイルスが増殖して発症(一次ウイルス血症)までに時間がかかります。最初の感染部位は鼻咽の粘膜が多いでしょう。その段階で不活化・排出してしまえば、発症を防げると考えます。
「喉スプレー+ウガイ」と「鼻スプレー+鼻ウガイ」を『鼻・咽喉の粘膜感染、発症を防ぐために、両方必要』と考えます。特に、上咽頭(鼻咽腔)の対策が重要です。
鼻スプレーのあと、喉に降りてきた「ウイルスを含む液剤」を十分に不活化するためにも、喉スプレーは有用でしょう。
図:増森クリニック
【まとめ】
・グレープフルーツ種子エキス(GSE)の抗ウイルス性が知られている
・市販品(鼻スプレー)のGSE濃度は0.015-0.2%、in vitroで新型コロナに有効
・GSEを含む「喉スプレー」はヨードウガイのような副作用がなく期待される
・「ウガイ・喉スプレー」と「鼻ウガイ・鼻スプレー」の併用が重要

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8 Mar
以前から「感染研が、新型コロナの検体・データを独占しようとしている。感染研から発表される論文数も少なく、ゲノム情報などの公開にも消極的」が指摘されています(↓)。
その体質が改善されず、今回の『変異株のゲノム解析・発表の遅れ』にも繋がったと見ています。
jiji.com/jc/article?k=2…
2020年2月には「衛生研から上がってきたデータを、全部、感染研が掌握したい。そのデータを、感染研が自分で持っていたい(≒民間にはPCR検査させない)と言っている感染研OBがいる」という告発があり、国会質問にもなったこと、記憶に新しいですね。
j-cast.com/tv/2020/02/283…
dailyshincho.jp/article/2020/0…
特に、昨年3月に「PCR検査の保険適用」になった後も検査拡充が進まなかったのは『感染研の委託業務だから』ということです(昨年9月)。
感染研をトップとした独占体制を守りたかった、『感染研に聞かないと分からない・検査できないという体制』を守りたかったのでしょう。
gendai.ismedia.jp/articles/-/756…
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21 Jun 20
新型コロナに感染した後、ウイルスが排除されても長期間「微熱・疲労などの体調不良」が続く原因は不明ですが、私は「体内の炎症が治まらず、IL/IFNなどのサイトカインの過剰産生が続くため」と考えています。そのヒントは、「高強度のスポーツによって風邪様症状が引き起こされる」ことにありました。
たとえば「高強度スポーツの選手、レクリエーション程度の人、スポーツをしない人」のうち風邪様症状の人を対象にPCR検査を行ったところ、「高強度スポーツの選手ではウイルスの検出率が著しく低い」ことが分かっています。
つまり、高強度スポーツそのものに、風邪様症状を引き起こす要因があります。
たとえば、機序は不明なもののフルマラソン後には血中・尿中に種々のサイトカインが検出されます。
また、ウイルス性肝炎の治療でIFNを投与すると、9割以上の患者に「発熱・倦怠感」の副作用が起きることが知られています。
このように、サイトカインそのものが風邪様症状を引き起こす要因の一つです。 Image
Read 7 tweets
13 Mar 20
「今ある設備・キャパシティやルール、ひいてはシステム全体」を守るという『日本的な保守観念』が、『新型コロナのPCR検査拒否の根底にある問題』と思います。
そのために防疫の原則「早期発見・早期隔離」から外れ、問題を先送りし、将来の感染者を増やす選択をしたことは、厳しく指摘されるべきです
たとえば「日本のスポーツは、今あるルールの下で頑張って研究して結果を出すが、ルールを変えるという発想がなく、自分たちが有利になるような提案もしないから、そのうちにルールを変えられて不利になった」がありますが、商慣行、貿易、会計、国際規格などで似たことがあったのもご存知と思います。
新型コロナでは「医学的に根拠のない4日(2日)ルール」を作って申し込みの『足切り』をし、「保健所に最終決定権を与えて検査を断らせる」という『水際作戦』までしたことは、【当面の医療システムを守る】ことと引き換えに、【多くの感染者を検査で発見できずに見過ごす】という結果を招きました。
Read 5 tweets
12 Mar 20
新型コロナの「37.5℃以上4日(2日)以上」には医学的根絶がないことが指摘されていましたが、ようやく、専門家会議のメンバーが認めています。
この規定のために重症化した人のことを思えば、悔しいです。

「4日(2日)間は自宅で経過観察というのは、PCR検査のキャパシティーとの現実的バランス」 Image
制約条件理論(TOC)では、「ボトルネックを見極め、経営資源を再配分して解消させ、スループットを所望値まで高める」ことが説かれています。
新型コロナでは、まず「PCR検査」がボトルネックでしたから、「患者・感染疑い者」を待たせるのではなく、民間委託などでボトルネックを解消すべきでした。
次のボトルネックは「隔離病床」です。これも「観光客激減で経営危機のホテル・旅館を借り上げる」など、いかようにも手段があるはずです。
日本では「今ある設備・キャパシティを『変更できない前提条件』と考える傾向がある」のですが、「できるだけ命を救う」ためには『前提も変更する』べきです。
Read 8 tweets

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