Thread by @influenzer3

●米国：Molnupiravirを170万回分確保
→メルク(MSD)が開発し、現在臨床試験中の抗ウイルス薬です。
発症初期の患者を対象とした現在進行中の臨床試験で有効性が証明され、FDAのEUA発行を受けた場合という条件付きです。
メルクは今年の終わりまでに1000万回分を供給可能だと
www3.nhk.or.jp/news/html/2021…

→Molnupiravirの抗ウイルス効果は明らかです。
COVID-19の病態からは感染初期のウイルス量が高い時期に有効性が期待できる薬剤です。

以下は学会発表でのスライド。
発症7日以内を対象にMolnupiravir 200mgの1日2回、5日内服とプラセボを比較。
鼻咽頭スワブのウイルスはday 5で47例全例が消失という結果。
REDUCTION IN INFECTIOUS SARS-CoV-2 IN TREATMENT STUDY OF COVID-19 WITH MOLNUPIRAVIR
natap.org/2021/CROI/croi…

→入院患者を対象としたMOVe-INと、発症早期のハイリスク外来患者を対象としたMOVe-OUTの臨床試験がありました。
前者は臨床的有用性を証明できずに終了しましたが、後者はリクルート基準を発症5日以内に修正して現在も継続中です。

以下の記事内で以下の記載があります。
・2つの臨床試験の結果から、用量は1回800mg、1日2回、5日間に決定。
・いずれの臨床試験でも抗ウイルス効果自体は証明された。
・有害事象発生率はプラセボと全く差がないレベル。

・9-10月にはMOVe-OUTの最終結果が判明し、結果が良好なら年内にはEUA申請する予定。
・曝露後予防効果を検討する臨床試験を2021年後半に開始する予定。

Merck and Ridgeback Biotherapeutics Provide Update on Progress of Clinical Development Program for Molnupiravir, an Investigational Oral Therapeutic for the Treatment of Mild-to-Moderate COVID-19
businesswire.com/news/home/2021…