ああ、わかりやすい証拠が出てきた。ハンガーの片方が破断していたが斜材が支えていた状態が続いていたのだとすれば、残っていた部材のいずれかが破断した瞬間に他の部材に荷重が掛かって連鎖的に破断し、崩落するわけだ。
動画を見ると、弾かれたように主桁が真ん中で折れ、アーチが左右から押し潰されるように座屈してる。アーチと主桁は剛結合だろうから、折れた主桁が回転したときにアーチを曲げて折ってしまったんだな。
断水被害に遭われた方々は大変だと思うが、もし道路橋や鉄道橋だったらと思うとぞっとする。
橋も当然フェイルセーフ設計で、1箇所が壊れても落ちないようになっているわけだが、1箇所が壊れたまま気付かずにいれば、フェイルセーフではなくなるわけだなあ。

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6 Oct
テレビを見てたら、八街の交通事故現場に「ようやくガードレールが設置された」「どうして事故が起きるまで設置されないのか」という話をしてた。
それを見てた僕
「あれ、ガードレールの設置基準にも歩道の設置基準にも合わないから、事故でも起きないと認められないなあ」
まず、歩道の幅は2m以上と決まっている。これは車椅子がすれ違えるように。
2mに満たない「既存不適格」の歩道はいくらでもあるが、その幅で歩道を設置することは基本的には認められない。
それを解禁しちゃうと、そのぶん車道が狭くなるのに、車椅子は歩道を通れず車道を通る羽目になる。
八街では道路の端から1mもない場所にガードパイプを設置していた。
なのでこれは、法的には「歩道を設置した」のではなく「ガードパイプの外側を歩かせてる」だけの状態だと思う。
Read 7 tweets
6 Oct
ありゃ、他のハンガーも破断してるのか。水が抜けて軽くなったからもう落ちないだろうけど、補修は大変だな。
左の写真は、水道管の継手がすっぽ抜けた場所なので、ペンキが剥げて錆びてるわけではない。左で落ちかけてる筒がコネクターで、水道管に被さって繋いでいた。
水道水は食品並みの衛生基準なので、水道水に触れる部分には外装用のペンキを塗れない。
細部の写真を見て気になるのは、もしかしてこの橋は最初はアーチとハンガーしかなかったところへ、耐震補強工事で斜材や横材を後付けしたのではないかということ。
ハンガーの両端はアーチや水道管に溶接されているが、斜材や横材はハンガーにバンドを巻いてボルトで締めてる。
Read 11 tweets
5 Oct
さて、熱海土砂崩れ現場周辺を歩いてきたレポートの続き。警備員の方に聞いた話を中心に。
テレビで繰り返し見た、あの場所。あの動画はこの家の人が撮影したのだろうな、とかすぐにわかった。
土砂が流れた谷の部分は現在も通行止め。ただ、バスは一方通行(循環運転)で通ってる。 Image
その場所のすぐ下には、土砂が流れた谷筋が見える。谷川のように見えるが元は道路だった場所で、側溝だったり暗渠だったりしていたようだ。
道路両側は建物だったと思われるが、このあたりは道路も含めてほとんど失くなってる。 Image
Read 12 tweets
5 Oct
熱海の伊豆山へ散歩に来ました。

土砂崩れに遭った国道135号線は普通に通行できるけど、沿道の建物はまだ当時のままだったり、1階の復旧工事中だったりして、工事の終わった建物はわずか。
土砂崩れの中心だった道は現在も通行止めなので、並行する伊豆山神社参道を登る。並行する道かずっと階段なのだから、被災した道路の勾配も推して知れるというもの。
途中の脇道に入って被災地方面へ行ってみたが、例の道の手前で規制線が張られていた。右の建物は傾いてる。
空き巣対策なのだろう、あちこちに真新しい防犯カメラがあり、警察もパトロールしていた。なお神社参拝者はパラパラいる。
Read 11 tweets
4 Oct
以前に大学生と話していて、「デフレだと金を使うより貯めるようになり、景気が悪くなる」と説明したところ、「インフレで給与が上がっても支出も増えるから意味がない」と言われて、すれ違ったことがある。
「実質所得が増加する」状態を見たことがない世代だと気付いて衝撃を受けた。
もっと言ってしまうと「世界はだんだん良くなる」という状態をイメージするのが困難であり、経済のゼロサムゲームが質量保存の法則のように当たり前になっていると感じた。
好景気というもの自体に現実感がなくなっているのは、結構ヤバい。
「麻雀で全員が勝つには、点棒の総数を増やせばいい」

経済成長ってのはそういう状態のはずだが、点棒が増えない状態しか見たことのない世代には詭弁としか思えなくても仕方がない。
Read 5 tweets
4 Oct
ところで、今日(というかもう昨日)から1年ぶりに熱海に来ているのだが、久しぶりに東京から100km運転してきただけでどっぷり疲れた。明日は飛ぶのに適さない風の予報なので、温泉でぐったりする予定。
世の中疲れてる人が多いのか、前を走ってた乗用車が、何もない普通の直線で何事もないようにゆっくり左に寄って、ゴリゴリとガードレールに擦り付けて止まったので驚いた。こんなの初めて見た。
もしかして急病で失神したのか?とも思ったが、すぐにハザード付けて停車したのと、横から覗き込んだら老夫婦で問題なさそうな様子だったので、気が散ったか何かで左に寄りすぎたんだろう。右に寄って正面衝突するよりマシなので、不幸中の幸いと言うべきか。
Read 5 tweets

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