Thread by @okadaic

（承前）日本に生まれ育つとどんな立派な凱旋帰国を遂げた人でも「故郷に帰りたくてたまらなかった」話を多めに聞かされるので、「二度と戻りたくなくてそうした」人の話も聞く機会あるといいよね。なお私は親から「おまえさえデキなければ放浪の旅から強制送還されずに済んだのに」と言われて育った。

続）「どんな国に滞在中だろうと自腹で無事に出産できるだけの経済力が無いバックパッカーはちゃんと避妊しろ」と思いながら育ったね……「一度日本の外に出たら戻る気なんか全然なかった」と言う人をカッコいいなと思うのは、自分が最も間近で見た大人こと両親よりずっと用意周到に計画的だからです。

続）できれば一片も悔いのない人生を送りたいがそれもなかなか難しいものなんだろうな、と刷り込まれた子供時代でしたね。生まれてきたので仕方なく死ぬまで生きる、誰のためでもなくただ死なずに生きてるだけでめちゃくちゃ偉いよと思うようにしております。親が行くの諦めたところあちこち行きたい。

続）字面だけ読み返すと毒親みたいだが、子供がデキたと世界一周を切り上げて実家戻って背広着て就職活動してモーレツサラリーマンになった親らも立派だと思うしそんな人間を正社員としてホイホイ雇い入れて私の幼少期に何不自由ない経済的安定をもたらしたバブル期の日本企業には感謝しかないよ……。

続）さておき元の話題に戻ると「往きて還りし」者たちはそりゃあ「There's no place like home（おうちが一番）」とか言う。そしてそれ聞いて育つと「ここがサイコーならわざわざ外に出るのは百害あって一利ないのでは？」と考える子供が育つ。10代の私がそうでした。真鍋先生のお言葉を聞かせたいね。

続）そんななか両親だけは「外に出ろ外に出ろ世界を見てこい」と言ってきて、うぜえな、おまえらの未完に終わった旅の続きを私がしてやる義理はねえんだよ、他の行った人たちみんな戻ってきて日本サイコーつってるじゃん、と思っているような反抗期でしたね。もうちょっといろんな声を聞きたかったよ。