●COVID-19発症の重要な症状として精神症状(せん妄)がある可能性
→オミクロン株特有の症状かどうかについては一切言及されていません。
重症例が減少した事により、精神症状の変化に気づけるようになったというバイアスの可能性もあります。
CDCが、新規発症の精神症状をCOVID-19のemergency warning signs(危険な緊急症状)として、すぐに医療機関を受診するように勧めています。
また世界に400万人のユーザーを持つスマホアプリ(ZOE COVID Symptom Study app)のデータも、精神症状がCOVID-19の症状であるという結果を出しているようです。
オミクロン株の臨床的インパクトに関する議論が、短期的致死率や重症化率のみの矮小化されたものになっている事を危惧します。
Long COVID、MIS-C、心筋炎等のCOVID-19の既知の病態はもちろん、オミクロン株に関連した新たな呼吸器系外臓器への影響についての情報も現時点では皆無です。
デルタ株までの知見により、コロナウイルスは重症度に関わらず全身臓器に感染していること、脳内にもウイルスが感染している事が分かっています。
デルタ株までのCOVID-19は、単なる重症呼吸器ウイルス感染症という枠を超えた全身感染症である事までは突き止めました。
少なくとも以上を前提にした上で、我々はオミクロン株に対する今後の方向性を模索すべきかと思います。
人間に願望や希望は欠かせませんが、事実はデータと正しい論理により解明されるべきです。
それが我々に不都合な現実であってもです。
このあたりの考え方が、メディアに登場する日本の「いわゆる」専門家から一切発信されないのが非常に残念です。
経口抗ウイルス薬についてももっと有害事象のリスクを専門家は発信すべきです。
作用機序から考えると、モルヌピラビルは催奇形性のみならず発癌性のリスクもあるはずで、ハイリスクの患者に慎重に用いられるべき薬剤です。
今後承認されるであろう経口薬パクスロビドも、他薬剤との相互作用によっては致死的にもなりうる事がほとんど発信されていません。
「抗インフルエンザ薬のように使えるようには当面はまずならない」、としっかり発信すべきです。
後半の大部分は愚痴でしたwww
すみません。
Covid symptoms: Emergency warning sign signalling to ‘seek medical care immediately’
express.co.uk/life-style/hea…
-----
・イギリスでオミクロン株が優勢株となるにつれ、COVID-19が様々な症状を呈しうる(can present itself in various ways)事が判明しつつある。
・これまではコロナウイルス感染に関連した重要な症状が3つあった。しかしCOVID-19は異なった症状を起こすようになっており、一部は緊急性を要する(an emergency warning sign)ものである。
・政府の最新データによると、2022/1/3の新規感染者数は157,758人となっている。新規感染者数は連日急速な増加傾向が続いており、あまり知られていないCOVID-19の症状を知っておく事は有用である。
「その中には、医療的管理(medical care)を必要とするサインも含まれている」とある保健機関関係者(a health agency)は述べている。
・オミクロン株登場前までは、COVID-19の最も良く知られた症状は発熱、咳、嗅覚・味覚障害であった。しかし一部の保健機関および研究者からコロナウイルス感染に関連した他の症状が報告され始めている。
・(欧州?)CDCはこれまでは知られていなかったCOVID-19の症状の一つとして、新規発症の精神混乱(new confusion)があるかもしれないとした。これはCOVID-19の「緊急サイン(emergency warning signs)」の一つであると述べている。
もしも、急にこれまでなかった(new)精神混乱状態が起こった場合、「ただちに医療機関を受診すべきである」とした。
・ZOE COVID Symptom Study app.も、精神混乱がコロナウイルス感染の症状である可能性があると報告している。このアプリは、ヘルスサイエンス企業であるZOEが、King's College Londonと共同で開発したものであり、400万人以上のユーザーを持つ「世界最大の現在進行中の研究」となっている。
・数百万人のアプリのユーザーが、COVID-19の症状の一つとして、新規に発症した精神混乱あるいは精神不安定(mental disruption)を報告している。せん妄(delirium)としても知られるこの症状には2つの病型があり、いずれも行動パターンの変化を引き起こす。
ZOE COVID Studyによると、過活動性せん妄あるいは機能減退性せん妄のいずれの形でも発症するとしている。
・過活動性せん妄は、急激な性格変化と奇妙な行動が特徴である。焦燥感、苦悶、攻撃性を伴っている。機能減退性せん妄では、内向的性格となり反応性に乏しくなって、時には傾眠傾向になる事もあるが、その変化に気づくのは比較的難しいかもしれない(This type can be harder to spot)。
・アプリのデータでは、このせん妄症状が高齢者に見られやすい事を示している。65歳以上の約20%、16-65歳の15%で報告されていた。
・せん妄はCOVID-19の重要なサインである可能性があるが、他の各種疾患の症状である可能性もあるため、医療機関にすぐに受診すべきである、とNHSは付け加えている。
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11 Jan
●世界の状況
アメリカの重症者数は17日で7170人増。
一方でイギリスは増減を繰り返しながら、大きな増加なく踏みとどまっています。
→ICU/人工呼吸器重症者
米国は23337人で1日で502人増
イタリア1595人で更新なし
フランス3333人で14日更新なし
イギリス844人で2日で24人減
イタリア47日増→45日減→70日増
フランス29日増→52日減→81日増
イギリス27日増→45日減→17日増
worldometers.info/coronavirus/ Image
→NY市:オミクロン株感染がピークを越えた兆候もICU患者数は増加傾向
感染者の7日平均は12月末以降は減少傾向になっていると。
ただし、ここには人間の行動パターンの変化が全く考慮されていません。
Read 9 tweets
11 Jan
(続き)

→大阪:新規感染者はほぼ100%オミクロン株へ
半月でデルタ株が完全駆逐されてしまいました。
先月22日時点で50%、1月1日で87.3%、9日で100%と。
大阪府 半月でほとんどがオミクロン株に置き換わり
www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
→全国の重症者数:30人前後から半月程度で100人へ
感染者増からはタイムラグがありますので、これからどんどん増えるのは確実です。
この重症者数がコロナによる肺炎で重症化しているのか、あるいは他疾患の重症例にコロナ感染が併発しているだけなのか?
もっと詳しく情報を知りたいところです。
新型コロナの重症者、全国で100人に 約2ヶ月ぶりの3ケタ更新
news.yahoo.co.jp/articles/6bce1…
Read 5 tweets
11 Jan
●日本の状況
→東京都の推移
本日の7日間移動平均は890.4人。
1週間の推移は75.7→90.7→135.6→218.0→338.6→502.1→664.8→774.6→890.4人
26日連続の増加、7日間で1日平均は12倍。
東京都 新型コロナ 新たに962人感染確認
www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
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東京都内の11日の感染確認は962人
都の基準で集計した11日時点の重症の患者は10日と同じ4人
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1) 感染者報告数
7日間移動平均の推移
→342→341→303→258(宣言解除)
→253→226→206→197→182→165→154
→145→129→115→109→100→89→77
→66→63→60→58→52→47→44
→39→34→31→30→29→28→26
→25→24→25→23→22→20→19
→19→20→20→21→23→23→26
Read 25 tweets
11 Jan
(続き)

・重篤な転帰と関連する因子
これが結果のすべてかと。
18-39歳と比較した場合の65歳以上(aOR 3.22)、
そして基礎疾患なしと比較した場合の各種基礎疾患の存在がリスク因子となっています。
一方で、ワクチン接種後60日以内と比較した、61-120日、120日以上での発症の比較では重篤化リスクに差がありません。
モデルナワクチンはヤンセンワクチンよりも有意にaORが低いです。 Image
→今回の検討ではブレイクスルー感染で、18-39歳と比較した65歳以上の重篤化リスクはaOR 3.22でした。
日本の2020年6-8月のデータ(ワクチンなし)では、30代の重症化率は0.09%、60代で3.85%で約43倍です。
Read 4 tweets
11 Jan
●ワクチン接種終了後のブレイクスルー感染の重篤化阻止効果は、発症阻止効果とは異なり長期間持続する可能性
→重篤な転帰を、「呼吸不全による入院 or 人工呼吸器 or ICU管理 or 死亡」とした検討です。
2246人のブレイクスルー感染を検討し、重篤な転帰を辿るリスク因子を8つ特定しています。
死亡例の77.8%(28人)が4つ以上のリスク因子を持っていたとしています。
しかし、死亡は4つ以上のリスク因子を持つブレイクスルー感染例(501人)の5.6%に過ぎず、77.0%(386人)は重篤な転帰には至っていません。
ワクチンの重篤化阻止効果は多くのリスク因子を持つ人に対しても強力と考えて良さそうです。
興味深いのは、感染時期から推定したアルファ株とデルタ株感染例で重篤な転帰のリスクは不変であること、ワクチン接種からブレイクスルー感染までの期間では本検討の観察期間では重篤化阻止効果の減弱が見られない事かと。
Read 25 tweets
11 Jan
<日本の感染者に対する手厚い支援について>
「『アメリカ政府はできるだけのことをやっている』と言う人は、
日本で隔離された人に送られてくるものを見てほしい」
「イギリス政府は、『家にいろ、外に出るな、食料が尽きたらご愁傷様』という態度だ。
むちゃくちゃにもほどがある」
「こうした対応の差は、社会全体のウイルスに対する捉え方や知識に大きな影響を与えるものだ。
要するに、まったく異なる複数の現実が併存している」
(レディットユーザーのコメント)
newsweekjapan.jp/stories/world/…
経済は停滞していても、他国がうらやむほど国民の質が高いことに、私は感銘を受けだ。
多くの国々では経済的な格差が危機的に拡大しているにもかかわらず、日本国民の貧富の差は驚くほど小さい。
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