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Feb 10 38 tweets 9 min read
川中島の当時の地形がどんなものかは知りませんが、合戦をするなら常識的に考えて軍隊(当然騎兵を含む。)が展開できる地形を選んでやると思います。
というか、そういう地形だから川中島は幾度も合戦の舞台になったのだろうなとも。
逆に、待ち受ける側があえて騎馬や徒歩の兵士が難儀するような地形を選んで合戦をする場合もありますが。
木は倒せなくても、馬の勢いを乗せて刀や斧を振り下ろせば人間の頭ぐらいはカチ割れると思いますよ。
ジッサイ、この種のサーベル騎兵はその衝撃力で活躍したわけですし。

ImageImage
この種のサーベルを用いた騎兵突撃はWW2ですらしばし行われ、特に騎兵に対する備えの無かった歩兵に対する奇襲で大きな戦果を挙げました。
この場合、機関銃や大砲を保有する近代軍に対する突撃であり、ちんたら馬を歩かせる余裕などありません。敵の戦意を破砕するまで駆け抜けるのみです。 ImageImage
甲陽軍鑑の記述が正しいとすれば、川中島の戦い(4回目)、武田方と上杉勢の双方がギュンギュン機動をしているので、そういう地形なんだろうなと思います。
少なくとも、馬を走らせるのに難儀するような地形ではないだろうなと。

というか、速歩でも人間の全力疾走に近いスピード(武装して100mを30秒で走れる人間はそう多くないだろう。)なのだから、そのスピードで馬の高さからガツンとやられたら普通死ぬわな。
>どうやって馬の前向きベクトルを下向きベクトルに変えるのですか?

剣を振り下ろせば、騎馬が前進するベクトルに下向きのベクトルが加わって斜め下のベクトルに成りますよ?

>サーベルはなぜ撫で切り向けの反りなのですか?

直刀タイプのサーベルもたくさんありました。(画像は17世紀末のトルコ)

ここら辺おもしろいのは、例えば近代イギリス騎兵などでは騎兵刀は重騎兵は直刀、軽騎兵は曲刀という伝統であり、どちらがより優れるかで盛んに議論が行われていたようです。 Image
>近代の襲撃には実施可能な要件があり、日本も古代から不整地駈け足云々と同日に語ることはできません。

その「要件」が近代と古代日本(?)でどう違うのか、具体的に解説していただけないと反論の使用がありませんね。

 ぐ た い て き に
>で、駆け抜けるタイプの「襲撃」は縦深突破が目的ですから、前進ベクトルを衝撃力を変えて停止しちゃだめですよ。

ひょっとして、騎兵が切りかかるたびにいちいち停止するとでも思っているのだろうか???

ちなみに、これらもWW1~2期間に使用された騎兵用の「サーベル」の一種です。
もちろん、曲刀タイプも用いられましたので、そこら辺はユーザー次第ですね。 ImageImageImage
しかしまあ、この人の理屈だと走りながら刀を振り下ろしても、立ち止まって刀を振り下ろしても威力は変わらないことになるのかしらん?
前進ベクトルを下向きベクトルに変換できないらしいし。 Image
ナンデ???

駆け抜けて、敵をぶち抜いてから反転してもう一度踏みつぶせばよい。
戦車だって、止まるのは目標地点に到達するか、突破が困難なほど強固な敵と遭遇した場合とかですよ

>「衝撃力を使う」なら、と言っています。駆け抜けるなら衝撃力は使いませんね。

???
敵陣地を駆け抜けてぶち抜くのく行為こそが、衝撃力の発揮なのですが。
逆に止まったら(止められたら)衝撃力を発揮できていない/足りないでしょ。

騎兵も戦車も、敵陣をぶち抜いてなんぼやねん。
>歩兵の突撃だって小走りであって、全力ではありませんね。衝撃力は生かせていません。

ひょっとして、この人の中では「衝撃力」とはそのまんま運動エネルギーのことなのだろうか???

衝撃力とは、つまりドーン!!とツッコんで敵がグワーッ!てなってサヨナラ!!しちゃう力なのだ。

だから、速い軽騎兵よりも遅くても敵の強硬な抵抗を粉砕できる重騎兵のほうが衝撃力がある。
可視化された衝撃力

ポーランド有翼重衝撃騎兵は世界最強(ガチ Image
可視化された衝撃力その2
ジッサイ、このまま小走りでドーン!されたらグワーッとなってそのまま蹂躙されちゃう。 Image
>ちな伝令とかでも駈歩を主用出来るのは数km以内。4000や3200で馬はへろへろです。

どうもわざと混同しているくさいけど、そもそも騎兵が「突撃」で走るのは最後の数十~数百mの話
歩兵も同じ。

その距離までは歩いて(近代歩兵なら匍匐前進等も)距離を詰めます。

>近代騎兵は手馬兵が1人で4頭預かれることが下馬戦闘の基礎で~

武士や騎士はキンダ騎兵ではなく封建領主階級であり、一人の封建騎士は身の回りの世話(当然、馬の世話も)をする多数の郎党を引き連れています。

「武士や騎士は近代騎兵ではなく」でした。

キンダ騎兵ってなんやねん???
>当たり前でしょう。並べた10円玉に10円玉をぶつけたら一個だけ飛び出す、あれを敵兵の破壊に使うと介されます。

まあ、軍隊用語の「衝撃力」って物理的なものではないので、ここら辺はわかりにくいし勘違いするのも仕方ないのか。

Image
>ですから、郎党を振り切っちゃまずいでしょ、と。

同じ戦場にいるのだから、突撃を終えたら待機している郎党と合流すればよいのでは???

それとも、貴方の中では近代騎兵はいちいち換え馬を引き連れて突撃するのですかね?

>なにそのざっくり。

そういうざっくりとした概念ですので。マヂで>衝撃力

>引用された絵も揃ってますね。つまり全力ではなくく揃えるゆとりがある速度です。速きゃいいってもんではない。

散会状態から徐々に密集して全力突撃をできる練度があるのが最強騎兵フサリア

特に、イングランド内戦とかナポレオン戦争とかの騎兵は、お互いの鐙が触れ合うほどの密度で突撃をしますからね。
訓練も大変だったと思います。 Image
>宮崎駿さんが戦車は万能兵器ではなく壊れやすくて扱いが大変と書いてましたが、馬もそうですよ、ということ。

ですから、普通はそういう馬/騎兵を含む軍隊が行動しやすい地形を戦場に選びますよ、と言う話をこのツリーの最初にしています。

Image
そんなあたり前のことを書かれても、だからなんやねんとしか(´・ω・)

騎兵がどのタイミングでどう突撃するかはケースバイケースですので、カンナエの戦いのように中央で歩兵同士がぶつかる間に騎兵が敵を両翼包囲したり、クレシ―の戦いのように中央歩兵が敵の突撃を受け止めてから後詰の騎兵が突撃したりもします。
ここら辺は戦車も同じ。

逆に全自動メタルクソコテロボさんの仰るように、騎兵が先陣を切るパターンで勝つことも多いですね。
エルサレム王国が勝利した第1次ラムラの戦いとか、装甲騎兵の突破力でサラセン軍の中央をぶち抜いてしまいましたし。
ですね!
こういうのに遭遇すると、お馬さんがいかにデカくて速くても止められちゃいますね。

大砲や歩兵の一斉射撃で方陣を崩さねば(使命感

Image
フサリア(を含む近代騎兵)は最初はゆっくり前進しつつ隊形を整え、最後の数十m(敵の射撃の密度・効率が高くなる決戦距離)になると密集陣形で駆け抜けるんですよ。
ちなみに、歩兵も同じで最後の突撃距離までは普通は走りません。途中でばてるから。

日露戦争とかWW1以降の歩兵、砲弾や機関銃が容赦なく降り注ぐので突撃距離まで匍匐前進とかで距離を詰め、最終段階で味方砲兵が援護射撃で敵の火力を一時的に制圧
最終弾着後即座に立ち上がって駆け抜けるのがいちばんオーソドックスな「突撃」
敵が混乱から回復する前に陣地に飛び込み制圧するのだ!
私は最初から「速歩でも人間よりは速いからつおいよ!」と言ってますが。まあそれはさておき。

>ねえ、なんでそんなに速くないと嫌なのですか? 

敵の射撃武器に身を晒す時間は短ければ短いほど良いからです。
極めて単純な話ですね。

Image
例えば、有名なイングランド長弓兵が弾幕を張る際の友好射程距離は200mを越えます。
ということは、この200mを騎兵が1分で走り抜けるか、30秒で駆け抜けるかで単純に敵から浴びる矢の量が大きく変化するので、それは突撃の成否を大きく左右します。 Image
>・・・この手にレスないですけど、お読みでないのかな?

残念ながら読んでないし、特に私の主張への反論にもなっていないのでなんとも。

ところで、島猫さんはここら辺の誤りの指摘への反論はされないのでしょうか? Image
1分に約310mということは200mを3~40秒ほどか。
常歩が200mを約2分、速歩で200mを約1分弱だから結構変わるな。

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Feb 10
ダンジョン飯だと、マルシルは「亜人系だけは無理!」でしたか。
歩きキノコはセーフ。人間に擬態するタイプもギリセーフ

まあ、なんとなく共感しやすいラインである。
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Dec 20, 2021
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1945年にドナルド・キーンが(続く Image
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Oct 10, 2021
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でも、情が深いので使徒殲滅のために必要でなければシンジくんを命がけで守る。コワイ!!

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Oct 10, 2021
寝たヾ(´ー`)ノ
今日は外ではよい子にしていた。偉い!
天地魔闘の構え(*´ー`*)
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Oct 10, 2021
>なんせドイツと違い戦争裁判は自国でとの条件を言い張ったのは有罪が怖かった軍部軍政。
為政者は自分の事だけ。

そうですね。ドイツ本土の大半が戦車に蹂躙されても、首都ベルリンが廃墟となりヒトラーが自殺するまで降伏しなかったドイツの為政者は、とてもこくみんおもいでりっぱですね。
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日本帝国も自殺攻撃を奨励し讃美していましたが、特攻はどれだけ糞であってもあくまで「決死攻撃」であり(続く

攻撃という手段のために死を強要し称賛していた。
大してナチの場合は、アーリア人種が劣等人種に敗れるという現実に耐えられないまま、誇り高く自殺することそのものを奨励したと。

まあ、日本でも戦地での集団自決の強要とかあったのでここら辺はアレですが。(続く
Read 16 tweets
Oct 8, 2021
ここら辺、最近だと「逃げ上手の若君」で見事な解説をしていましたね。

立派な甲冑を身にまとった戦士とはすなわち、高価な甲冑を自弁し、日常的に鍛錬を積む「戦う人」なのだ。 ImageImageImage
>身も蓋もないのなら戦鎚などの質量直撃武器で素早いフルスイングを致命傷狙いなら頭や首
>行動止めてるのなら腰、膝、踝
>に入れればいい

当然、優れた騎士/戦士はそれを読んでくるから、結局は実力次第になるかなとも。

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実際、「兜の上から思いっきりぶん殴って落馬させる。」は洋の東西を問わずやっていたりします。
逆に言えば、思いっきりぶん殴らないと有効打には成りにくいのが兜の防御効果

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