Thread by @2018_apc

西側の暴力で実現したウクライナ分離作戦。8年の足跡を検証。5回目（09年）の拡大NATOに合わせてEU「東隣政策」をポーランドとスウェーデン主導で開始。ユーラシア経済連合（EAEU）がソ連後の空白を再統合することを警戒した措置。ウクライナEU加盟問題はここから始まった。
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「親露派」ヤヌコビッチ大統領はEU加盟を指向していたが自国の条件が悪くなるので留保していた。国外向けの原材料と工業製品は西側とロシア向けでは異なる。後者の方が有利だったのである。彼はスキャンダル攻勢でも失脚しなかった。2013年11月22日以降、独立広場で民族主義的反政府デモが組織された。

ウクライナの軍と警察は地域採用。地域住民の政治的忠誠心と軍警の意識は共有される。西ウクライナ中心に1950年まで反ソ反露・ネオナチとの戦闘が続いていた。「ガリシア」SS師団を称える土壌が残っていた。キエフで使用された武器類は西部の軍警の武器庫から流出。13年8月から政権転覆計画が進行。

14年1月からヌーランド国務次官補ら西側要人と「自由の闘士」との接触は頻繁に。デモ中の覆面、武器携帯は法律で禁止されていたが無視。マイダン人員は西部から毎週交替でキエフに来てバリケード構築。失業者の中から凶悪犯を雇用（1日20㌦）し、幹部は1日100㌦＋住宅付き。西側のマイダン支援は加速。

ヤヌコビッチ大統領と独仏代表との権限移譲交渉に米国は暴力的解決策を選択。ヌーランドはパイアット駐ウ米国大使に電話で「Fuck the EU」。更にマイダン司令官と電話で30分話し攻撃を指示。2月18日市街戦勃発。デモ隊100人殺害（誰の発砲か不明）。マイダン占拠中のホテル「ウクライナ」等で火災。

マイダンは地域党本部にも発砲。警察は応戦せず後退。大統領は23日夜キエフから逃走、26日にロシアに亡命。憲法手続きを無視して、ポロシェンコが大統領に選出されるまでファシスト福音派牧師アレクサンドル・トゥルチノフを大統領代行に。ヌーランドの意向。オレンジ革命（2004年）の失敗を力で回復。

ブレジンスキーの対露戦略に基づいて作戦実行。露ウの共存関係を破壊。2042年まで有効な黒海艦隊基地使用条約の即時破棄、ウクライナ語とロシア語の平等使用規定を廃止。NATO軍のクリミア進駐と黒海沿岸地域を失う脅威にロシアは国民投票（①ウクライナからの離脱。➁ロシアへの編入）実施で対抗。

ウクライナ憲法上、クリミアの地位を巡る国民投票は全土で行わなければいけないが、キエフのマイダン政権は憲法を蹂躙しているので、口上が立てられなかった。ロシアはセバストポール（旧ソ連の英雄都市）の黒海艦隊の母港を守った。

キエフ政権がドネツクとルガンスクで行ってきた軍事攻勢は、1995年夏にクロアチアがクラジナ地域でセルビア人を恐怖で追い出した「オルハ」作戦をモデルにしている。激しいドネツクへの砲撃は地元住民を追い出す為。両人民共和国承認までロシアは一発も発砲しなかった。（了）