感染研鈴木氏アドバイザリーボード提出の「ウイルスが発症後5日でなくなる」資料。
①これまでの国内外のどの研究とも相反するもので到底認められない(スレッドに繋げます)
②ウイルス分離実験は感染性を表すものではない
二重にアウト。厚労省がこれを医療機関に配布していると聞く。何考えてるの?😠 Image
昨年9月に療養期間が7日間に短縮された時にアドバイザリーボードに提出された資料。ウイルスしっかり、5日目でも7日目でも検出されていますが、強引に7日にしたのですよね。
#PCR検査と治療薬提供の拡充を求めます
同じく2022.9.7.アドバイザリーボードの資料↓
mhlw.go.jp/content/109000…
発症後7-13は0-3よりは減っていますが、4-6とはそれほど変わりなく出ていますね。5日目でウイルスがなくなるというのは、幻覚ですね。😩 Image
Nature Communicationsという一流の学術誌(私もよく論文を出しますが😊←ドヤ)に掲載された"コロナウイルス感染症の入院患者における感染性ウイルス排出期間と主要な要因"という論文中の図(nature.com/articles/s4146…)。赤枠内の黒丸が5日目以降のウイルスの分離を示します。
Image
こちらは、私が罹患した時に自分で採取した検体をPCRした図。一例だけでは一般化できませんが、ウイルスは手強い、ということを実感しました。
①他者に移さないためにも
②自身が悪化して後遺症にならないためにも
療養はしっかりして下さい。
#ウイルスは5日でなくならない
こちらはnature reviews microbiology誌の”SARS-CoV-2のウイルス量と排出動態について”という総説。とてもわかりやすく書けています→
nature.com/articles/s4157…
その総説中の図。#ウイルスは5日でなくならない し、そもそも症状が平均10日は続く、という話。 Image
"感染期間とCt値との相関性"と言う論文→
eurosurveillance.org/content/10.280…
発症後7-15日にウイルス分離した図。論文中に"分離実験は研究者の専門性、使用する細胞株や実験手順、検体の品質、保管や輸送条件により左右される"という記述。即ち分離実験は感染性を完全には反映しない。
Image

• • •

Missing some Tweet in this thread? You can try to force a refresh
 

Keep Current with Koichi Kawakami, 川上浩一

Koichi Kawakami, 川上浩一 Profile picture

Stay in touch and get notified when new unrolls are available from this author!

Read all threads

This Thread may be Removed Anytime!

PDF

Twitter may remove this content at anytime! Save it as PDF for later use!

Try unrolling a thread yourself!

how to unroll video
  1. Follow @ThreadReaderApp to mention us!

  2. From a Twitter thread mention us with a keyword "unroll"
@threadreaderapp unroll

Practice here first or read more on our help page!

More from @koichi_kawakami

Mar 23, 2023
ステルスオミクロン(見えないオミクロン):
ウイルスのN遺伝子内の代表的なプライマー・プローブのセットを用いたPCR検査で検出できないオミクロン変異株を見つけました。1例でしたが報告の価値があると考え、英文論文にまとめ投稿し査読をうけ、学術誌に掲載されました😊解説をスレッドにつなげます。
2022年10月中旬に大阪はびきの医療センターの森医師により採取された発熱患者の唾液検体は、複数回の核酸検査によりSARS-CoV-2陽性と診断されたものの、N遺伝子内のN1およびN2のプライマー・プローブを用いたPCR検査キットでは検出できませんでした。この不可思議な検体について解析を進めました。
その検体を用いてS遺伝子領域のPCRをすると明らかな陽性でした。その配列からオミクロンの亜系統であることがわかりました。

そこで、N遺伝子内に(PCRをはたらかなくする)未知の変異が存在すると考え、N遺伝子のN1領域とN2領域を含む広い範囲をPCRで増やし、塩基配列を決定し、詳細に調べました。
Read 12 tweets
Jan 16, 2023
あかたさん @akatachikako のキャスで、「女性は数学が不得手」と発言したローレンス・サマーズ氏が、私の米国時代のボス、ナンシー・ホプキンス氏の抗議により、女性差別を理由にハーバード大の学長を頸になった話を紹介しましたが、その記事はこちら↓
archive.boston.com/news/education…
翻訳を下につなげます
2/17/2005
ハーバード大のサマーズ総長が、男女間の生来の違いが、科学や数学の分野で成功する女性が少ない理由の一つではないかと発言し、金曜日の学会で騒動になった。サマーズ氏はまた、エリート大学の理工系女性教授の少なさに、差別がどの程度関わっているのかについても疑問を呈した。(1/n)
マサチューセッツ工科大の生物学者ホプキンス教授は、サマーズ氏の講演を途中退席し「もし退席しなかったら、失神するか吐いていただろう」と語った。取材したカリフォルニア大サンタクルーズ校のデントン総長を含む5人の参加者も深く不快感を覚えたと語った。他の4人はそうではなかったという。(2/n)
Read 33 tweets
Dec 24, 2022
covSPECTRUMとだいぶちがう結果ですね。
どちらがより正確でしょうか?
(スレッドに繋げます)
@triangle24
9月
10月
Read 6 tweets
Nov 30, 2022
#MBSJ2022 #幕張分生2日目
2PW-03 16:15〜18:45
ヒト疾患研究へのモデル生物の挑戦-遺伝子機能と生命システムの理解へ
川上 浩一, 井ノ上 逸朗 (国立遺伝学研究所)

小型モデル生物を用いた希少・未診断疾患遺伝子の機能解析 井ノ上 逸朗( 国立遺伝学研究所)
モデル生物を用いた解析によるヒト単一遺伝子疾患の病態解明 三宅 紀子(国立国際医療研究センター)

ヒト希少疾患の網羅的ゲノム解析から機能解析へ: genes to models 要 匡(国立成育医療研究センター)

疾患iPS細胞を用いた希少疾患の病態解析研究について 齋藤 潤(京都大学、CiRA)
ヒト希少疾患であるエンドセリンA受容体一アミノ酸変異はアロステリック効果によるリガンド結合能増強に起因する 栗原 由紀子(東京大学)

小頭症を伴う神経発達障害の原因遺伝子Pcdhgc4の機能解明とニューロン配置制御システムの理解 岸 憲幸(慶應大学)
Read 4 tweets
Nov 22, 2022
[Announcement]
Opportunity for collaboration (shelf-screen) in Kawakami lab
Dear #zebrafish researchers,
My lab has generated more than 2,000 transgenic fish lines that express Gal4 in specific organs, tissues and cells, which should be potentially useful for many purposes. (1/n)
You may look at these expression patterns partly on the web database (kawakami.lab.nig.ac.jp/ztrap/). Since the database contains only a couple of side-view images that were taken by a stereoscope. If you are interested in particular expression patterns, I want you to visit my lab(2/n)
perform "shelf-screen", look at them by your eyes more precisely, and find lines that are potentially useful for your research. The "shelf-screen” has been suspended because of the pandemic, but now it is opening. (3/n)
Read 5 tweets
Nov 15, 2022
約3年ぶりの発熱。朝方、37.8-38度の熱。喉はそんなに痛くなく咳もほとんどなかったですが、喉の奥から鼻の奥にかけて腫れてる感じでけっこうしんどくて。1時間おきにうがいと鼻うがい。朝、行きつけの内科医の発熱外来を予約。検査します。今、バファリン飲んで平熱(36.5度)まで熱は下がっちゃった。
発熱外来をやっている行きつけの内科クリニックの駐車場で、まず、コロナとインフルの抗原検査。鼻咽頭ぬぐい液。同時にPCR検査のための唾液を採取。抗原検査の結果判定までは、15分。
駐車場には、同様の車が4台。
Read 54 tweets

Did Thread Reader help you today?

Support us! We are indie developers!


This site is made by just two indie developers on a laptop doing marketing, support and development! Read more about the story.

Become a Premium Member ($3/month or $30/year) and get exclusive features!

Become Premium

Don't want to be a Premium member but still want to support us?

Make a small donation by buying us coffee ($5) or help with server cost ($10)

Donate via Paypal

Or Donate anonymously using crypto!

Ethereum

0xfe58350B80634f60Fa6Dc149a72b4DFbc17D341E copy

Bitcoin

3ATGMxNzCUFzxpMCHL5sWSt4DVtS8UqXpi copy

Thank you for your support!

Follow Us!

:(