“ぼく自身、および世界の黒人コミュニティが感じている痛みについて「日本の人たちに説明してください」と頼まれると、ぼくはがっかりしてしまいます。“
ですからね。。
“I have been asked to interpret the pain I feel, and the pain of black communities the world over, to people here in Japan.“
“私の感じている痛み、世界中の黒人コミュニティの痛みを、「日本の人びとに伝えてくれ」と頼まれた。“
現在完了形です。
“And I’m very disappointed I’m needed for this.“
“そんなことのために私が必要とされることが残念でならない。“
これは現在の心境を綴ったものです。
依頼を受けたことに対する現在の心境を言い表す文なんです。
それが冒頭から全く間違って伝えられている…。
“As members of humanity, we all share the same pain, so explaining this to another human being makes me feel like I am dehumanizing them a bit, to be honest. “
“人間は同じ痛みを感じるはずで、誰かに「これって痛いんだよ」と説明するのは、正直なところ、人間じゃない相手に説明しているような気分になります。“
なんでこんなにふわふわしているんだろうという印象です。
“人類社会の一員として、痛みは共有されているはずなのに。なので正直、これをわざわざ共有ようとするのは、まるで相手を人間扱いしていない気持ちにさせられる。“
本来は、こういう格調高い文なんです。
全体のトーンが決まる導入文の重要なポイントです。
その後で、この訳文を読んだときの落差と言ったら…これは「勿体ない」を通り越して「非礼」に当たりました。
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