私は論や説というのは当人の考えだから何を言ってもいい(報道は別)と思っていますが、もしかしたらわざとかもしれないけれど、1970年3月開催の大阪万博・古河パビリオンに出展されたのは“電車の運転”と“碁”のゲームです。この視座を用いれば後者“碁”の存在についても、もっと語られるべきでしょう。
“シミュレーターかどうかがポイント”なんて見方は危険極まりないです。何故ならエレメカの時代からシミュレーターという言葉を宣伝に使ったゲームは無数にあり、シミュレーターと名の付くマシンもあったけれど、それは広義でも何でもなく“ゲームそのもの”でしょう。コインオペレートマシンですしね。
私はそういう見解ではないけれど、hally氏の視座で『電子パチンコ』と『電子ボーリング』がシミュレーターではないのは何故なのか?『碁』ゲームはシミュレーターですか?とかね。いくらでも言えてしまうし好き嫌いに近い。だからシミュレーター寄りかどうかで判断なんてのは全くナンセンスだと思う。
ナムコには、というかビデオゲームのドライブゲーム・ジャンルには『ポールポジション』という革命機があるけれど、本作もシミュレーターが出自です。しかし『ウイニングラン』が同じように名乗ったのは風営規制緩和との絡みもあります。史実的見地であれば時代性と中身で見ていかないとダメなんです。
これはもうずっと以前からそうですが、日本のビデオゲームの源泉は、1970年3月開催の大阪万博『電車の運転テスト』と『碁』。商業ビデオゲームの嚆矢は1973年9月開催AMショー『プレイトロン』となっています。ちなみに私も3年前にフウキの高橋社長に『プレイトロン』のインタビューをしてきました。
他の方も指摘していたけれど、許諾を貰い製造しているタイトー『エレポン』、セガ『ポントロン』をコピー扱いしている部分はとんでもない話です。この文脈にコピーというチョイスを業界では用いません。これは一昔前なら間違いなく責任問題になって業界誌に“陳謝”が出るレベルの表記ミスと思います。💦
あと改めて読んだら、私はコンピュータかコンピューター、シミュレータかシミュレーターかの新旧などの表記差異(例:アイディア・アイデアなど)は気にしないけど、全部『ボーリング』になっています。これはやっぱり『ボウリング』にしないとダメでしょ。穴を掘ることじゃないからね。🤣(←オチ)

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21 Jan
この記事にある史上初の純国産ビデオゲームが1973年11月に岩手大学の大学祭で発表された『電子パチンコ』及び『電子ボーリング』としたのは早合点だろう。当時、電気系の大学を志す若者は真空管やテレビジョン受像機に関する深い興味があり、民間は勿論企業でも60年代後期からこうした研究はあった。🤔
日本のネット上では“クラシックビデオゲームステーション オデッセィ”の寺町電人(@DentoTeramachi)氏が早くから国産ビデオゲームの源泉は1970年3月開催の大阪万博・古河パビリオンに展示された『電車の運転テスト』と啓蒙していた。又、同時に碁のゲームも出展されている。
ne.jp/asahi/cvs/odys… Image
古河パビリオンの“古河”とは、明治期から鉱山経営で財を成した古河財閥の流れを汲む企業グループ体であり、富士通もその一部である。テーマは「古代の夢と現代の夢」で現代のコンセプトに「コンピュートピア」を掲げ、その中の幾つかに“電車の運転”や“碁”といった国産ビデオゲームの源流があった。 Image
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18 Apr 20
“後の公式アナウンス”とは『キャプテンランサー』という名で開発されていた『ヘルファイアー』からです。勿論もう少し早い段階で自社ブランドによる流通を目指していたのが、中々上手くいかなかった様です。東亜プランはこれ迄多くの場所・部門に分かれていましたが、統合の話が持ち上がっていました。
達人・キャプテンランサーを開発中の陣容は本社が八王子にあり、営業と開発は飯田橋にあり、これを業務の効率を図る目的で荻窪の新本社ビルに統合しようとしたのです。実際に本社は1989年10月1日完成、運用されることになるのですが、その半年前にタイトーから販売されたのがヘルファイアーでした。
東亜プランにとって自社ブランドによる流通は悲願であり、その準備は周到に行われ、その最後が新本社の完成でした。ヘルファイアーの販売を機に情報公開が始まったので、業界紙ゲームマシン1989年6月1日号No357号では、ヘルファイアーの4月下旬発売の紹介と、これ迄の東亜プラン作品を詳報しています。
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