Thread by @buvery

『CRT』は普通の日本人にはナンジャラホイですので、簡単に説明すると、元々は『米国の法制度に差別が埋め込まれているという学説』。でも、実際には『白人男性(ゲイを除く)が諸悪の根源で、黒人(と女、トランスなど)は常に犠牲者』と子供に教え込む、新たな人種差別、ネオレイシズムです。

https://twitter.com/yousayblah/status/1416769846310756361

Munk Debates


マクホーター(コロンビア大学の言語学者)によると、CRTと一般に呼ばれているのは、元の学説のことではなく、実際には本質主義、つまり人種で全部決まるという考えで、平等に反する。こんなのを『正しい価値』として教えてはダメだろう。

元の学説を大学で学問として研究するのは勝手にどうぞで良いけれど、そういう話ではない。マクホーター式に言えば、『飲む』という言葉を『酒を飲む』という意味で使うのは普通なのだから、『子供は飲むな』に対して『子供は水を飲んではいけないというのか！』という反論は意味をなさない。

critical race theoryは、批判的人種理論と直訳されることがあるけれど、それだと意味不明でしょ。米人でも分からないと思う。
race theoryは『人種という観点からの理論』critical が『批判的』。批判していた対象は書いていないけれど、法体系。だから、『人種差別的法体系の批判』。

『race』は言葉自体に悪い意味はない気がするが、racism は悪い意味でしか使わない。人種主義ではなく人種悪用主義、要するに人種差別。sexism も同じ。性主義ではなく、性差別。

この、曖昧な用語を作って、そこに意味を込めるやり方は、米語の悪い癖だと思う。議論をうやむやにして、考えるのをやめさせるためのものです。LGBT、TERF、 mansplaining、tone policing全部そうです。