Thread by @yurakusai

インドで使われる、ニームとアムリタと呼ばれるハーブがコロナ治療に有望と言う論文を発掘。

Azadirachta indica（ニーム）およびTinospora cordifolia（アムリタ）の植物由来化学物質のSARS-CoV-2のMproおよびスパイクプロテアーゼに対する阻害効果のインシリコ解析診断
scienceopen.com/document/read?…

アーユルヴェーダで使われて来たこの二つの生薬

結論から言うと、

ニームとアムリタは抗ウイルス作用、解熱作用、抗炎症作用があり、これら2つの植物の組み合わせは、SARS‑CoV‑2感染の予防と介入のための薬
物療法として有望。

とのことです。

この論文は長い題の通り、インドセンダン（A.indicaと表記）と、アムリタ(T.codiforiaと表記)に含まれる植物由来化学物質のコロナウィルス阻害効果を分子動力学計算によって解析したもの。
比較対象に選ばれたレムデシベルを軒並み圧倒。

6LU7=メインプロテアーゼ
6VXX=スパイク蛋白プロテアーゼ

6LU7(メインプロテアーゼ)への結合
ニーム(A,indica)由来の物質では

ケンプフロル‑7.8Kcal / mol
アザディラクチンB‑7.7Kcal / mol

アムリタ(T.cordifolia)由来では

コードフォリデA ‑8.2Kcal / mol
ティノスポノン‑7.4Kcal / mol

という高い親和性を示している。

レムデシベルは ‑7

6VXX(スパイク蛋白プロテアーゼ)への結合

ニーム(A,indica) (単位Kcal / mol)

ニモシン‑9.8
アザディラクチンB ‑9.6
マルゴシノリド‑7.6

アムリタ(T.cordifolia)

コードフォリデA -10.3
チノスポノン‑8.9
コロンビン‑8.3
ベルベリン‑8

レムデシベルは‑7

レムデシベルを圧倒する潜在力
アーユルヴェーダ侮るべからず。

これらは古くからある民間療法であり、副作用もほぼない(些少は有)生薬であるので、インドではすでに一般的に配合で処方され使われている。

ここには無いが、クルクミン、ターメリック、クローブ(咳)なども治療効果が見込まれている。

AYUSH省は、免疫増強のために煎じ薬KADHA（バジル、シナモン、黒コショウ、生姜、レーズン）や、クローブ、アーユルヴェーダ薬を飲むことを推奨している。

インドのデルタ感染が収束したのは、これらの生薬もファクターとしてあったことを、事実として見るべきだろう。