Thread by @buvery

この入管法改正自体が良い方向ではあるが、甘すぎます。こういう手心を加えたものを作ると、問題は長引く。日本に難民申請する人はほぼ全員難民ではありません。理由は簡単、日本が敗戦したからです。

https://twitter.com/8a1Q0ywQ8qiTrRD/status/1441191489543938049

日本が敗戦した時に、在外日本人はほぼ全員GHQにより強制帰国させられました。日本では『引き揚げ』と呼んでいますが、今なら民族浄化と呼ぶべきものです。これにより、中国、朝鮮、台湾、東南アジアや南洋の日本人はいなくなり、日本語が日本では通じるが、海外では通じない状況が確定する。

そもそも、日本が単一民族国家になったのは、この民族浄化のためで、民族国家は戦争と虐殺、民族浄化で成立するのが一般的なことです。朝鮮も、ポーランドも、ギリシャも、トルコもそうして民族国家となった。

難民条約は、ドイツ人がユダヤ人をなぶり殺しにしたから作られたものです。ドイツのユダヤ人はドイツ人でもありました。国籍国が人種、宗教、政治行動などを理由に自国民を保護しないのは国際政治的に認められないという判断です。国籍国の保護を外国が肩代わりするのが目的です。

したがって、難民は移民ではなく、基本的には国籍国へ帰る人の一時滞在となります。国籍国で保護を受けられるようになれば、帰国するのが前提であるし、行き先を選べるわけではなく、『死ぬよりかマシ』という状態だから、国籍国以外ならどこでも良い筈です。

現実的に考えれば、難民もバカではないから、言語、文化、宗教などが全く違い、何のツテもない国には行きたくない。これが米国なら、『英語を話せるから何とかなるか』のような選択肢になるが、日本では引き揚げの結果、日本語教育を受けた人、日本に親戚のいる人などが海外にほとんどいない。

したがって、日本語を使えたり、親戚がいたりする条件を満たすのは、ほぼ旧植民地の朝鮮だけです。だから、日本の戦後難民は、済州島事件や朝鮮戦争のあった韓国がほぼ全部です。実際には、難民条約の批准前ですから、黙認という形で滞在を許しています。

北朝鮮からの出国は難しいけれど、実は、元在日の子孫を日本は受け入れており、宣伝してはいませんが、１００名ほどいます。韓国からの違法移民では、有名なのはマルハンの会長もそうですが、金時鐘がそうです。

韓国でも戦後７０年以上たち、日本語教育を受けた世代は死んでいます。このような世界的状況で、いきるか死ぬかの状況で、日本を難民先に選ぶ人がいるわけがありません。日本に難民として来ても、言語も分からず、文化習慣も違っては生きていくのは難しいから。

日本で難民申請する人は、日本に来る経済力があり、言語文化的不利益を被っても上回る経済利益がある場合に限られてきます。日本語なしで行えるのは低賃金労働だから、違法移民の代替として難民申請を行っているわけです。これが日本の難民問題の現実で、難民申請など一度認めれば十分。

また、日本で難民申請する場合の経済的利益をなくしてしまえば、当然、経済難民は減ります。例えば、南洋の島に難民申請の待機所を作り、申請が通るまではそこで待機、却下でそのまま母国へ送還、という仕組みを作れば、難民申請は減ります。

なんなら例えばパラオを難民先にしてもらって、パラオへ経済支援すると同時に、待機所を建設し、難民が認められればパラオで保護するようにしても良い。難民条約上は、自国民待遇であれば十分で、それ以上は求められていない。パラオでの賃金が低い？死ぬよりかマシな筈です。

仮放免や、難民申請中は労働禁止だけれど、実際には違法労働を行っています。そうすると、違法移民と同じくありとあらゆる問題を引き起こします。これらを即時解決するのは、強制送還拒否者への懲役刑と、即時送還です。だから、この入管法改正では甘すぎる。