Thread by @NIWA_KAORU

「めんどくさいランキング」～セカイの中心で面倒くさいことを叫ぶケモノ～｜丹羽薫 @NIWA_KAORU #note note.com/niwakaha/n/nbe…

いま世の中を蝕んでいる「弱者記号」について書きました。ニワカちゃんのお送りする「弱者権力論」の決定版です。

私はよく弱者記号という言葉を使う。それがどういう意味かといえば、要するに「この世界で『弱者』の『記号』として扱われることと、実際に『弱者』であることは、全く別」という考え方から発している。

この懐かしい画像。以下は「弱者記号」の典型例である。
実際は「僕はオッサンで、幼女のラブドールしか愛せなくて、ハゲデブです」のほうがずっと社会的な迫害にあうと思うのだが、弱者記号はこのように誇らしげに宣言できるものである。

実際にオーストラリアでは、日本製幼女ラブドールを所持していただけで（誰にも危害を与えていないのに）検挙される。「幼女ラブドールで性的遊戯にふけるようなキモいやつへの嫌悪感」は「社会正義」と安直に結びつき、「内心の自由」「性の自己決定権」というリベラルな価値観よりも優越してしまう。

まさに、これこそが公権力による迫害であり、差別ではないか。ほんの少し前まで西洋社会では「同性愛」が「キモイやつら」とされ犯罪とされたのと同じである。アラン・チューリングが同性愛なのが発覚し、逮捕されたのは、まだ最近というべき１９５２年の話である。彼は毒りんごを食べて自殺した。

要するに私がいうのは「性」とか「民族」とか「人種」とか、歴史的に長い時間をかけて「弱者記号」として「ブランディング」が成功したものだけに特別な権力が与えられるって話である。いわば私がいうのは「弱者権力ブランディング論」だ。

ツイッター世界では「かわいそう」という感情を抱かれる弱者ほど優先して救済され、一方で「かわいそう」という感情を抱かれない弱者は顧みられない、という話が相当普及している。つまり「かわいそうランキング」だ。しかし私が問題にしたいのはそこではない、無料部分に書いたので是非読んでほしい

私が問題にしたいのは何か。別に当該社会の人々が「かわいそう」とも思ってないが（実際には「うざい」等、思っていても）、「かわいそうなもの」として扱うことが「正しさ」として確立してしまっているので、「やさしさ」を配分されるように強制される。その「弱者記号」の権力性なのだ。

たとえばリベラルは、「かわいそうな移民」の受け入れをウットリしながら語るくせに、かつてトランプが「移民に寛容な都市で不法移民を解放しようぜ」と挑発したときには発狂した。単に「かわいそうと思う自分」の正しさに酔いしれるために「かわいそうかわいそう」いっているだけなのだ。

ちなみにヒトラーも、ユダヤ人難民受け入れを話し合ったエヴィアン会議での各国を皮肉って、「おまえら、かわいそうかわいそうと同情するだけで、何も実際的な援助はしないのな。お望みとあればユダヤ人どもを豪華客船に満載で送りつけてやるぞ」とトランプみたいなことをいって挑発している。

我々の世界とはことほどさように「かわいそうに扱わなくてはならないもの（＝めんどくさいものたち）」こそが世界を蝕んでいるのではないか？要するに今の世の中は、「過去の“かわいそう”というお気持ちの呪縛」によってこそ強く支配され動いているという話である。

なぜ現代社会において人はそこまで「弱者」を「かわいそう」だと思いたがるのか？　もちろん震えている子猫や泣く子供に「かわいそう」と思うのは本能に由来するベビースキーマーで説明できるだろう。だが、それと「弱者」に対する「かわいそう」は全く違うプロトコルだ。その理由を完全解説しています

もはや現代社会とは「我こそが真の弱者である」という「弱者性獲得戦争」の様相を呈している。なぜ現代社会において、人はそこまで自分が「弱者」であることを望むのかである。または「なぜ自分が弱者ではないことに耐えられないのか」である。この世界を窒息させる理由も明らかにしています

以下のバグる例も完全解説。弱者記号はバグるところから、その解明ができちゃうんですよ

👩‍🦰「レイプされました。犯人は在日…」
😈「ヘイトだ！差別扇動だ」
👩‍🦰「在日の…米軍兵士です」
😈「……。ひどい話だ。許せん、やつらは危険！日本からでていけ！」
👩‍🦰「そして黒人でした」
😈「」

私達は現在、この「弱者記号」の蝕む世界で、フェミニストをはじめとする「弱者性獲得運動」との戦いに巻き込まれている。貴方の中で、弱者記号が作り出す意味空間の理解と、そしてこの構造から自由になる一助となれば幸いです。そんなnoteです

note.com/niwakaha/n/nbe…

＞米若年層の約3人に1人がLGBTQ（性的少数者）を自認することが、世論調査で分かった。
＞彼らにとってLGBTQと自称するのが「無難でクール」だからだと調査担当者はみる。

まさに「適者生存」的な意味で、「我こそは弱者」であろうとするのが現代社会なんですね
newsweekjapan.jp/stories/world/…

読んだ方の感想みていてハッとしたんですが、確かに私は「弱者男性といっても実は『かわいそう』という声はネットにも横溢している、すでに『かわいそう』なものとしては相当に確立しているのに、ではなぜ彼らが『弱者権力』を全く持ち得ないのか」って話もかいています。明確な回答書いています

そもそも、「醜いもの」「きもいもの」とルッキズム的な意味で下位におかれることは、「エレファントマン」のようにむしろ多くの『かわいそう』を集めるポイントですらあるんですね、それなのに、なぜ「弱者男性」というものは弱者コードにならないのか、って話、興味ある人は読んでみてください

青識さんとかの感想みていると、やはり「女性という性は、別に弱者記号として強くない」という視点が強烈で、「トランスジェンダーみたいな性に容易に抑圧される側になるのはなぜか」みたいな問への回答、弱者記号の力学の解明が面白かったようですね、ニワカは貴方の感想をお待ちしています。