Thread by @buvery

不平垂れの文章だが、普通の日本人には意味が分からないと思う。
・本人は特別永住者韓国籍、１９８５年生まれ在日三世
・嫁さんが韓国人
・嫁さんは2019年に韓国で出産『３ヶ月以内に』訪日
・息子の特別永住者を申請し拒否される
・息子の在留資格は定住者、それが不満

news.infoseek.co.jp/article/harbor…

特別永住者は、サンフランシスコ講和条約で日本が領土放棄したために、『外国人だけれど外国人として入国していない』人の在留資格として整理されたもの。簡単に言えば朝鮮台湾を放棄したから、講和条約発効時点でも日本にいながら外国人になった人への在留資格とした。

良くここで、国籍を本人の意思と関係なく奪われた、と言うが、そもそも敗戦で、日本人は海外領土から全て引き揚げており、朝鮮半島にいた１００万の日本人民間人は、動産不動産を身ぐるみ剥がれて追放されている。朝鮮人がこの時に日本人になることを希望したとはとても思えない。

外国人の国籍喪失は敗戦の結果なので、それが嫌なら、戦争に勝てば良かったわけだ。

更に、韓国籍を在日は自動的にもらえない。韓国は日本の敗戦時に存在しておらず、在日が韓国籍を取得するためには、必要書類を韓国に提出して国籍を申請しなければいけないからだ。この筆者が韓国籍なのは、自分もしくは直系尊族が韓国籍を申請したからで、日本が決めたからではない。

加えて、特別永住者の直系子孫は、本邦で出生し、生後６０日以内に申請すれば、自動的に特別永住者として認められる。『出生後３ヶ月以内』に日本に入国しようが、特別永住者の許可条件に合っていなければ関係ない。特別永住者は、元々外国人として入国したのではない人の子孫への在留資格だからだ。

日本人や特別永住者の子孫で、法務大臣が許可すれば定住者という在留資格を得られる。この筆者の子供が得ているものすら、一般の外国人には与えられない特別な在留資格。北朝鮮から脱北してくるもと在日の子孫を日本が受け入れているのも、この定住者資格だ。

まとめると、この筆者は、特別永住者の資格要件を確認せず、韓国人の嫁さんに『里帰り出産』させ、要件喪失を理由に特別永住者の資格を息子がもらえないことに文句を言っているわけだ。これは、無理筋だろう。

日本人と同じ権利が欲しければ、帰化すれば良いだけだろう。日本人は韓国で韓国人と同じ権利を持っていない。韓国人も日本では日本人と同じ権利を持っていない。国民国家が権利を保証する仕組みである以上、当然の結果だ。

結局この話は、この４条で、特別永住者の子孫が、『上陸』を経ないで在留、つまり、本邦で生まれて６０日以内に申請すれば、特別永住者として許可するのが要件という点にある。

日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法

elaws.e-gov.go.jp/document?lawid…

問題の息子は、韓国人と韓国籍の在日の子供だから、日本国籍は持たない。ということは日本へ外国人として『上陸』しているから、いつ来日したかに関わらず、特別永住者とはなりません。条文で『居住を確認し』と書いてあるから、『居住を確認できず』と役所が答えるのは、当たり前。

基本的人権は普遍的だが、『何があっても居住できる権利』は基本的人権ではなく、国籍によって規定される。だから、何がなんでも居住したければ、国籍を取得するのが王道。日本人には韓国で無制限の居住権を持たないし、韓国人も日本での無制限の居住権は持たない。全く平等です。

この話に、『朝鮮人はワガママ』とか、書いてくる人がいますが、そういう話じゃないんです。本来、外国人として居住する場合は、ビザ要件に引っ掛かると、トンでもない面倒なことが起き、下手をすると追い出されたりするので、そこだけは揃えておく必要があるんです。

ところが、特別永住者は『日本でほとんど差別されていないから』、ビザ要件を気にすることなく(実際、公務員以外の就労制限も期限もない)、日本人と同じく、国籍による制限のことなんてすっかり忘れているわけです。

そうでなければ、嫁さんを外国で出産させるというクレージーな選択をする訳がない。ほとんど大多数の在日の人のように、結婚相手が日本人であるとか、日本でそのまま出産するとかしていれば、何の問題もなかったことなんです。この方は在日の代表例でもないし、日本が差別社会なわけでもないんです。