Thread by @TakumiFukagawa

ニューヨーク・タイムズ東京支局長　リッチ素子 @motokorich　さんの#Tokyo2020 に関する新しい記事です。水曜日に「プレイブック」の第二弾が発表されたのに基づいたレポートです。

「オリンピック最新情報 ・ゲームのグランドルール ＝毎日のテストと一人での食事」

nyti.ms/3ufKuTq

先月、主催者が大会への参加を禁止した海外からの観戦者を除いても、この夏、何万人もの人々が日本に入国します。日本での世論調査では、大多数が五輪の延期または全面中止を希望しており、公衆衛生の専門家には、現在のパンデミックの状況下で大会を開催することの安全性を疑問視する人もいます。

世界最大のスポーツイベントが、パンデミックの影響を受けながら東京で開催されることに、日本中が不安を覚える中、オリンピックの主催者は水曜日に第2弾のプレイブックを発表しました。

olympic.org/news/safe-and-…

競技者は毎日検査を受けますが、隔離の必要はありません。訪問者は公共交通機関を利用しないように求められます。また、報道関係者やその他の関係者は、テイクアウトした食事を一人で食べるように促されます。
yomiuri.co.jp/olympic/2020/2…

この新ルールは、IOC、IPC、東京都、日本政府、都主催者の首脳陣による会議の後に発表されました。IOCのバッハ会長は、改訂されたプロトコルは「最高の科学的・医学的専門知識に基づく」ものであり、昨年の何百ものスポーツイベントで何千人もの選手が参加した経験に基づくものであると述べました。

バッハ会長は「日本の皆様が安心して参加できるよう、リスクを最小限に抑えるために必要なあらゆる手段を講じる」用意があると述べ、その中には「これら手順書の遵守を厳格に取り締まる」という約束も含まれています。「状況が必要とすれば、さらに厳しい措置をとる用意がある」とも付け加えました。

組織委員会は、日本の多くの人々が答えを求めている、オリンピックのスタジアムやアリーナへの国内の観客の入場を許可するかどうかという質問には答えませんでした。彼等は、この問題についての決定を6月まで延期しました。
nippon.com/ja/news/fnn202…

橋本氏は「無観客で大会を開催する」ことも覚悟していながらも「状況が許せば、できるだけ多くの観客に大会を観て頂きたいという希望も持っています」「目的は常に満員のスタジアムですが、コロナ対策の観点から、医療サービスの提供を妨げてはなりません」と述べました。
mainichi.jp/articles/20210…

主催者は大会参加者にワクチン接種を義務付けていません。国内では、感染レベルの異なる200以上の国から数千人が参加する大会の安全性を懸念する声が多く聞かれます。日本では、国民の約1％しかワクチンを接種しておらず、最近では変異株の感染例も増えているため、医療にも負担がかかっています。

この最新プロトコルは、東京をはじめとする日本の大都市が、屋内での食事が制限され、スポーツイベントへの観客の入場が禁止されるなど、緊急事態にある中で発表されました。

今週、日本では、コロナ死者数が1万人を超えました。欧米に比べれば相対的に低いですが、わずか3ヶ月で2倍に増えています。

また、インド等でコロナが猛威を振るう中、日本でも他国の疫学者を悩ませている二重変異型の感染者が増えています。

政府の統計によると、日本で検出された二重変異型の患者数は、4月22日の5人から4日間で4倍に増え、4月26日には21人となりました。1例を除く全ての症例は、空港検疫で確認されました。

橋本氏は「夏季五輪を楽しみにしている人がたくさんいる一方で、大会開催に不安や心配を感じている人もいる。どちらも事実であり、私たちはその両方を直視しなければなりません」と日本国民の不安を認めています。

news.yahoo.co.jp/pickup/6391973

武藤事務総長は、大会の再延期はあり得ないと述べました。2022年には北京冬季五輪、2024年にはパリ五輪が予定されている。また彼は、選手たちが体力やモチベーションの維持に苦労しており。さらに1年延長することは「現実的ではないだろう」と語りました。

武藤氏はまた、オリンピック村でマンションを販売しているデベロッパーとの民間契約の延長も難しいと述べました。「もう一回延期するということは、民間の契約に迷惑をかけることになる」

sponichi.co.jp/sports/news/20…

※素子さんの記事には含まれていませんが、デベロッパーに関する補足を
（2015年の記事なので現段階での構成は変わっているかもしれません。）

rbayakyu.jp/rbay-kodawari/…

主催者側は、選手の日常的な検査や、コーチ、報道関係者を含む全ての参加者に公共交通機関の利用を控えるよう要請するなど、オリンピックの安全性を確保するよう努めるとしています。また、日本到着前の検査回数を増やし、出発から72時間以内に1回、96時間以内に2回の陰性を確認することにしました。

大会に参加する選手以外のコーチや関係者などは、到着後3日間は毎日、その後は役割や競技者との接触の度合いに応じて「定期的」に検査を受けることになります。また、在留邦人との接触を最小限にすることも求められています。

ほとんどのオリンピック代表団は、東京への渡航者数を減らそうとしています。IOCの五輪統括部長であるクリストフ・デュビ氏は、日本政府がすべての参加団体に「日本に入国する人の数を最小限にするように要請しており、我々はそれを尊重する」と述べました。

武藤事務総長は、参加者は誓約書に署名するよう求められ、もしプレイブックの基準に従わない場合は、最も深刻なケースではオリンピック参加者としての資格の剥奪を含む「一定レベルのペナルティが課せられる」と述べました。
news.yahoo.co.jp/articles/742bf…

武藤氏は、たとえ選手や他の参加者が東京に到着する前にワクチンを接種していたとしても、プレイブックのルールを遵守することが求められると述べています。

（オーストラリアのケースなどが該当するでしょうか）
jp.reuters.com/article/olympi…

主催者側は、国民を守ることよりも、政治的なポイントを獲得したり、スポンサーや放送局を満足させたりすることに関心があると批判されています。

（スポーツライターの臼北信行さんの記事を挙げておきましょう）
jbpress.ismedia.jp/articles/-/651…

「日本の全ての組織が結託しているのではないか」と、東京大学のメディア研究の教授である林香織氏は言う。林氏は、パンデミックが収束しておらず、日本でのワクチンの普及が遅れている時期に、なぜオリンピックが開催されるのかについて、日本のメディアが厳しく問いたださないことを懸念しています。

林教授は「次の波、また次の波、という報道が多くされていますが、ワクチンの普及が遅々として進まない状況を見ると、夏のオリンピックまでに全員がワクチンを接種できるとはとても思えません」と述べました。

「今、オリンピックを開催する意味があるとはとても思えません」

この記事を知ったきっかけになった ジュールズ・ボイコフ先生 @JulesBoykoffにまずは感謝を。

そして聖火リレーから日本の五輪シーンを追いかけ続けているリッチ素子 @motokorichさんにも改めて感謝を。

今回は一部文章の順番を変えたりしているので、本意が伝わっていないかもしれません。ご容赦を