Thread by @tkatsumi06j

皆さん承知の通り私はこれまでバッハの（日本に対する）発言を肯定的に受け止めことはないが、今回のこの発言は日本に対して向けたものではないし、IHL（国際ホッケー連盟）との会合の中で語られたこと。そこで語られるwe（我々）はそうしたIFを含む大会関係者を意味するものであると捉える。

https://twitter.com/tkatsumi06j/status/1396727805782609921

問題の「妥協」の内容だが、報道の内容がどれも断片的でfull quoteがわからない。インド系メディアではバッハの言葉をパラフレーズしているところもあるし、これでは完全な文脈は知りようがない。だが、妥協を求めている対象が大会関係者ならば、その他の発言から類推することはできる。

これが DHというメディアの原文だが、バッハのsacrifices発言は文末にポンと現れる。だがその前の文脈を追えば、「アスリートの五輪の夢を実現するため」→「アスリートのワクチン接種を進めることが最優先である」という趣旨であることが読み取れる。犠牲にされるのは何か。
deccanherald.com/sports/other-s…

英紙ガーディアンの @justinmccurry 記者も、記事の中で「バッハが誰を指してこう語ったのかは不明だが」と、日本人に向けられたものであるかどうかは定かではないとしつつ、日本の世論の多くが「日本人の安全と安心のこと」として受け止めたとして報じている。
theguardian.com/sport/2021/may…

メディア報道がどうしようもなく断片的なので、FIH（国際ホッケー連盟）の最新のプレスリリースを追ってみたが、sacrifice発言は掲載されていなかった。ただ、バッハがFIHのバーチャル会議にFIH会長賞の受諾演説を行うため来賓として呼ばれその場で演説をしたことはわかった。
fih.ch/news/dr-narind…

残念ならはFIH・IOCいずれのサイトにも今回のバッハの受諾演説は公開されていない。ただ、TPOが全て明らかになったことで、今回の「we」はFIHを含むIFと全ての五輪関係組織に向けたものが判った。これまでの断片的報道から類推するしかないがこれは内部的な鼓舞演説に過ぎないだろう。

話題のこの検証記事の中で、これまで行われてきたバッハのsacrifice発言が取り上げられているが、バッハの発言が大会の全ステイクホルダーに
向けられたものであることは確かだろう。問題はむしろ、その中にの本の世論が入っていないことにある。つまり「日本世論パッシング」こそ問題にすべき。

https://twitter.com/digimaga/status/1396679097896505345

バッハやコーツは最近とってつけたように「日本国民の安心と安全確保“も“重要」と発言しているが、現在の安全対策ではアスリートと大会関係者飲みの安心と安全しか確保されていない。変異株に対するワクチンの効果は不透明だし、関係者以外の安心安全を確保する計画は未だ明らかにされていない。

その間隙をぬって、今度は組織委の副会長がスポンサー紙産経新聞のインタビューに応える記事が掲載されたが、とにかく「徹底する」の一辺倒で具体性がない。アスリートと関係者の安全確保はできても、医療従事者その他支援スタッフの安全は確保できていないのが実情だろう。
news.yahoo.co.jp/articles/0690c…

この具体性のない「全員の安全・安心を確保」する計画こそ、日本国民は糾弾すべきだろう。いかにバブル式にアスリートと関係者のみに定期的PCRや緊急医療態勢を整えて外界から遮断しても、その関係者らと接する全ての人間もその安全処置の対象にしなければ、最終的には「外」に感染が漏れるからだ。

バッハらIOC幹部は、日本国民を犠牲にしても五輪を開催すべしと唱えてきた訳ではない。だが、日本の一般国民に対する配慮は二の次、三の次であって、反対・中止を求める世論については度外視するという「日本世論パッシング」姿勢があることは明らかだ。発言に一喜一憂するよりもそこを叩き続けよう。

と、病み上がりなりに論じてみた。

いつも以上の誤字脱字御免🙏