だからさーーー、日本のミュージカル作品もさーーー、公演宣伝のためにこういうPVを作ろうよーーー、観た感じそんなに制作予算変わらんでしょ、でも、めっちゃかわいいやんけ!!
続)何に遠慮してるのかびっくりするほど小さな音量でオリジナルキャスト音源流しながら謎エフェクトで出演者の顔写真くるくるフリップして申し訳程度に低解像度の初演映像が5秒だけ映る、みたいなやつ飽きたよーーー。(特定の人物団体等への批判ではございません)(だってどこもそうなんだもん!)
続)(我ながら二言目が余計だよね)(毎晩毎晩同じ要望ばかり十年間も!)
ほんとに!! マジで我々が「再演」「公演再開」に求めている胸熱プロモーションってそういう「空気感」じゃないです!?!? 出演者名なんてまとめて映してサイト誘導すりゃいいのよオタクは秒でロックオンするしその世間は舞台俳優の名前なんてよう知らんのだし(ひどい)。
続)その世間? その他の世間!
一昔前までは「テレビで番宣用に繰り返し流す15秒CMを超絶低予算で作る」一択だったと思いますが、今の主戦場はウェブ向けプロモーション映像(SNSと街頭ビジョン対応)だろうし、撮影コストも20年前と比べたら格安になっているはずなので、不可能ではないと思いますけどね。
続)ていうか元々、昔よく見慣れたあの「動くチラシ」みたいな、プレイガイドとして機能するテレビ番組で宣伝用に繰り返し流れつ15秒CMのセンスのまま何十年やってくつもりなんだろう、主戦場はとっくにウェブに移ってるから離脱率とか考慮して絵作ったほうがいいのでは、とのツッコミのつもりでした。
続)その意味では『生きる』とかはテレビ向けに「鹿賀丈史と市村正親が出るよ!」だけ謳ったスポット映像作って流していればいいと思うんですよ。その真逆にあたるのが、『アリージャンス』日本初演のスタジオ収録風の映像だろう、こちらはオタクだけ喜ぶやつ。ブロードウェイでもよく作られてるよね。
続)公演プログラムに載るような要素を映像に置換して貼り付ける系でもなく、MV風のスタジオ撮影でもなく、完全な撮り下ろし宣伝映像と考えてパッと思い浮かぶ日本の事例が、2014年の「シャンテでワンデイモア」なの、どうかと思うじゃろ……いや私は好きですけどね……笑。
続)でもどうせSNSっぽい映像を撮るなら、もっとこう『SIX』のロンドン塔フラッシュモブみたいな予定調和上等ガチオタ総動員の絵ヅラに混じりたいわけですよ。帝劇『TdV』とかが本気出せばやれるでしょ!(名指しか) しかしこの動画……コロナ以前の世界であるよなー……。
続)もともと「ホリプロも扮装した濱田めぐみがヒカリエでお茶してハチ公前交差点を渡ってくる扮装した笹本玲奈とオーブの前で待ち合わせるみたいな映像をゲリラ撮影してTikTokに流せばええやん」くらいの話だったんですけどね、そりゃ「足利競馬場跡地の撮影所を借りろ」とかは言わんですよ私も……。
続)劇団四季についてはそもそも興行形態が違うだろそりゃテレビCMも流すわとノーカン扱いだったんですけど、なるほど『アナと雪の女王』のCM(2019年版)ってこれのことかー。いいですね。版権とも折り合いつけて「東京で、やるよ」感が出ているもんね。
続)あと何度も言ってるけど私は『ロミオ&ジュリエット』のコレが大変好きです。1曲まるまる使って扮装した出演者全員を見せてなんとなく話の筋を追わせる。一般的な音楽系PVなどと比べると明らかに低予算なんだけど、私服のスタジオ収録風景より断然テンション上がるので。
そうだ『ジャージーボーイズ』がありましたね! たしかに私も映像観てオッとなった記憶があります。楽曲使用まわりの金銭的負担は私はまったくわかりませんが、映像製作費という意味では(※広告費全体を見れば)大差ないと思うし、演出をうまくすることで、ちゃんとリターンもあった事例でしょうね。
どのCMかわかりませんが「速報」映像が動くチラシ状態になるのは予算というより公開タイミング的に仕方ないのかなと思います。問題はそれが(多くはゲネプロ編集動画公開まで)延々と使い回されることかなと。TV局共催なのに……と思うものの、演劇関連部署と映像部署との隔たりはすごいでしょうしね。
続)あと、この話もさんざんしたので疲れちゃってますが、「広告がどれも似てる」のはブロードウェイミュージカルだって同じですよね。同じ代理店がほとんど一手に制作してて、劇場ごとの陣取りも決まってて、掲出できる情報も大差ないので、ウワモノの工夫は凝らしてるけどテンプレには飽きてしまう。
続)オリジナルが全部えらいかっていうとロゴとか普通にダサいからマーチに全然惹かれない、開いてた財布をそっと閉じたりするじゃないですか。ある程度ダサくないと大衆が土産に買わないってあたりのせめぎ合いはテーマパークと同じだろうけど、客層そう違わないはずの美術館グッズとの差は歴然だし。
続)だからこそ、コロナ禍にコロナ明けの宣伝するのに、舞台でキャスト総出で賑々しく舞い踊るような映像じゃなく、被写体一つに絞って撮影よりカラコレに凝ってロンドンの街を背景に時事ネタ盛り込みミニマルに仕上げた『メリーポピンズ』ティーザーを、オシャレな金の遣い方だなと思う、って話です。
続)「日本のミュージカル広告どれも似てて飽きる」「そうだそうだブロードウェイを見習え」「いやブロードウェイも大概似てて飽きるだろ、韓国なんかオシャンティよね」「韓国は韓国でソレに飽きております」「どこも問題の根は同じでは……」の繰り返しの中で、たまに光るものを褒めようって話です。
続)まぁその「飽きる」だって別に絶対悪なわけではない、ラノベや官能小説の表紙に「飽きる」と文句言う客はいない、テンプレ職人にはテンプレ職人の高度な技術がありそれを褒めるべきときもあるし、どの世界でも最初にシステム設計したデザイナーのことなどは私はむしろ尊敬しますよね。悪しからず。
続)メリーポピンズのティーザーの褒めるとこは、(1)パンデミック明けの世界の気分に合う≒客の気持ちに寄り添って作られている、(2)プロの仕業ではあるものの普段の映像広告予算と桁が違うほどの莫大なカネをかけてる絵でもない、の二点で、(2)の予算ではなく(1)の企画力の勝利だと思います。
続)日本と公演規模が違うから予算つくんだ、とのコメントもありましたけど、ロングラン好調ならキャストもどんどん入れ替わるから結構こまめに撮り直す(撮れば撮るほど金は嵩む)し今回もその一環だろう、公演期間短くて下馬評一発勝負の日本こそバズる動画にリキ入れると効果高いと思うけどね私は。
続)このスレッドのアタマは結構な規模で観られ拡散されていて拡散した人たちの大半はWE版メリポピの存在も知らなかったはずだが、「へー、ロンドンで舞台化されてんだ、面白いの?」と関心を抱くに違いない。「日本もそれをして」と言うのです。映画みたいにオシャレな絵を撮ってという苦情ではない。
続)映画みたいな絵が観たけりゃ映画で観ればよい。あっちの製作予算は桁が幾つでも違う。私はただ舞台プロモーションに映像を活用してほしいだけだ。スマホ撮影の稽古場動画はオタクは大歓喜だし内輪受け上等でバンバン撮ってほしいが、それはそれとしてCMのクオリティも上がるといいですね! 以上!
続)私は『HADESTOWN』大好きですけど、そっちのコロナ明け速報( )には「はいはいロゴ動くテンプレ乙」との感想しかないしワクワクもしない。布教するなら舞台映像テンプレPV( )一択だし。どっちでもない映像に予算つけたメリポピを評価したい。

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30 Jul
(承前)私は正直「原作無しのオリジナルミュージカル」に強くこだわる人たちの心情がよくわからない。『WICKED』も『Hamilton』も『HADESTOWN』も私の中では「実質オリジナルミュージカルってことでええやん」なんだけど、彼らに言わせれば「それでもまだ原作がある!」って感じなんですよね。
続)たぶん『アナスタシア』『アナと雪の女王』『トッツィー』あるいは『DEATH NOTE』みたいな「みんなが漫画や映画などで知っている(ちょっと古い)話をそのまま舞台化する」ものの、あの安易な安牌感に対する抵抗なんだろうけど。しかし『ハミルトン』でもダメなの……? って思っちゃうけどね。
続)「原作つけたくない、誰もが初めて観る話をミュージカルにしたものが観たい」って条件になると、実在の人物が題材の『モーツァルト!』も、そこから脚色した漫画原作の『マドモアゼルモーツァルト』もダメになる。や、わたしJRBの書き下ろしならば『マディソン郡の橋』でさえ大喜びですけど……。
Read 25 tweets
29 Jul
しかし「LGBTQ+/Non-binary」という言葉の使われ方ひとつとってもじつに多様であるな。フィクション作品を語るときには、「ヘテロノーマティブでない」とか(?)なんか別の表現があったほうが話が早い気がしてきた。もちろん私も1990年代には全然そんなふうには思わなかったが、今は2020年代なので。
続)たとえば、作品が世界全土のクィアな読者から圧倒的な支持を受けているけど作者は異性愛者、というような事例は(日本製BLなどを中心に)少なくないだろうし、ゲイコミックとBLの違いも、作者側に着目すれば線引きは明確だけど、「読み手」側のことは作り手には制御できなかったりもするだろうし。
続)まぁそんなこと言ったら「少年漫画/少女漫画」だって形骸化したジャンル名なんだから変えろよってことになってしまうのだけど、こちらは「Shonen/Shojo」でそのまま輸出されていったし、掲載媒体由来であることも広く知られているから、そんなに引っかかりはない。
Read 19 tweets
29 Jul
全部繋がってるね。
<『片袖の魚』という30分くらいの短編映画です(略)ジェイミーのことをもっと深く知る手がかりとして観に行ったんだけど(略)当事者だからこそ伝えられるものがそこにあって。自分の今までの価値観ががらりと変わるような衝撃に打ちのめされました。>
lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/c…
続)日本版『ジェイミー』は主人公以外のドラァグクイーンたちもドラァグ経験の無い男性俳優たちが監修付きで「演じて」いるのだが、その表現がどうなるかは注目している。ちなみにジェイミーの自認は「ときどき女の子になりたくなる男の子」で、プロム会場は「ときどき」に相当するのか、が話のキモ。
続)こういう話、一昔前なら学校側は無理解な悪者と描かれがちなんだけど、女装だからダメというのではなく「プロムには男女で厳格な服装規定がありジェイミーは本校の男子生徒である」(放課後なら何着てショーに出ても不問)という理屈で、彼に「女の子になりたい」とは何なのか? を問うてくる。
Read 11 tweets
29 Jul
「退屈は犯罪です」って何かと思ったらNetflixジャパンのコピーなのか。否定的な意見が圧倒的多数かと思いきや、肯定的な意見もある……と、書けば書くほどトレンドに上がって「話題沸騰」扱いされるのも癪ですね。なお、私は言うまでもなく『退屈は素敵』派です。
amazon.co.jp/dp/4783731950
続)「悪いことだイケナイコトだって、言われれば言われるほど、必見と言われたまま積みっぱなしの映像作品消化なんかほっぽり出して、したくなるよね、退屈……////」くらいの感じで受け止めたのですが。ザッと見て、犯罪はよくないと考える若者は肯定的、監視社会を憂う大人は否定的、って感じか。
続)「情動までシステムに管理されるの全体主義的で怖い」と怯える大人とは別に、「刺さる〜、そうだよね、私も退屈なんかしてちゃダメだ、もっと面白いこと見つけたい!」という推定お若い方のコメントも見かけ、その行き届いた「一つでもバツがついてはならない」観念、ヘルジャパンよのと思うなど。
Read 5 tweets
29 Jul
なにこれー、素晴らしい媒体露出ー!! 最高かー!! かわいいの二乗だよー!! うまくまとまってるけど、これぜったいこの数十倍は話してるんじゃないか、と思ったら当然の如く前後編だった。真彩希帆ありきで、この企画タイトルで、連載第一回に石川禅。わかりみしかない。ガチのやつですね。
続)どうです、我が推しのこの圧倒的親近感。推しのために梅芸遠征すると推しが宿で自分と同じことしている。いい沼ですよ。どうぞ。(さすがに自宅にはスカステ引いてないんだな……)
<僕はだいたい大阪公演に行くと宿泊するホテルで見られる宝塚スカイステージ(宝塚専門チャンネル)を見ていて。>
続)<(ミックスボイスの)仕組みが分かってからは「この人の声は深みがあるな~」って感じる歌い手さんの声がすごく好きになったんですよ。/だから、派手に歌っているよりも柔らかく深く伝わってくる声のほうが好きです。><それって禅さんのお声じゃないですか!>ほんまそれ。後編が待ち遠しい!
Read 13 tweets
28 Jul
(承前)『ハミルトン』に日本語字幕がまだ付いてないの衝撃なんですけど、みんな映画版『インザハイツ』観た後に勢いで観れば英語字幕でも十分いけると思うよ。少なくとも生の舞台で観るよりはいける。基本的に登場人物みんなイケコばりの自己紹介ソング歌うから誰が誰かわからないってことはないし。
続)私は人に薦めるときいつも「アンジェリカー、って歌った子がアンジェリカで、イラーイザー、って歌った子がイライザで、ペギー、って名乗った子がペギーで、アレクザンダーハミルトン! って呼ばれて飛び出るのがハミルトンで、王様っぽいのが王様。大丈夫、レミゼわかればわかる」と言っている。
続)「この私がラップを全部聴き取りながら観られているとでも思ってる……?」「ネタバレすると史実なので主人公は死ぬ、いま何の戦争してるかわからなくなったら一時停止してWikipediaでも読めばすべて答え合わせできる、ヅカの歴史物のほうがよっぽど難しい」「クソデカ感情は言語の壁を越える」。
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