メモ。

「アフガニスタン人の国外への流出はよくないことだ。安全は保障されているから、国内に留まるべき。

8月31日までの退避期限は、例えば、戦争の為に来たアメリカの軍に対するものであり、一般の人に対するものではない。この期間は、アメリカが言ったものだ」

fnn.jp/articles/-/230…
メモ2。

「(駐在外国人の中には)様々な企業で人道的な支援をしている人もいる。このような人たちにはアフガニスタンから退避して欲しくはない。彼らには、アフガニスタンに留まってほしい。我々は彼らの安全は保障する。アフガニスタンにいる日本人を我々は必要としており、退避して欲しくない。」
メモ3。

「日本人には、協力してほしい。我々と日本とは長い間、良い関係がある。外交的にも非常に良い関係がある。だから、我々は日本人を保護する。彼らには、何ら問題は起こらないだろう。」

fnn.jp/articles/-/230…
メモ2.5。そういうことか。

「この(退避)期間はあくまでも軍に対するものだ。アメリカを含む全ての軍関係者が留まることは、アフガニスタンにとって何の利益にもならない。民間の海外の方が留まることに関しては何ら問題ない。」

fnn.jp/articles/-/230…
メモ4

「外交官や企業に勤める日本人には、心配せずアフガニスタンにいてほしい。日本人には、継続的な協力と支援を期待する。我々は、友好的であり続け、良い外交関係でいたい。これからもそのような良好な関係であるべきだ。そして、信頼関係と協力が欠かせないだろう」

fnn.jp/articles/-/230…
メモ

発言が間違って伝わっている可能性もある。アフガニスタンの人々は、正直を旨としていることを思い出そう。だから日本を信頼。文言通り、信用して良いのではないか。

タリバン報道官「日本人の退避は望んでいない」
タリバンが望む日本との友好【インタビュー全文】
fnn.jp/articles/-/230…
情報の錯綜は、なかなかのもの。だまされたくないものだ。しかし複雑であり、なかなか辛い。少なくとも、1つのニュースソースだけで分かった気にはなれないのは事実である。

今度のカブール空港テロはISIS-Kによるもの、ってなんですかそれ。
中世にまで遡る信仰が起源か。
「ISIS─Kは米国およびイスラム主義組織タリバンと対立している」。なぜそんなことに?
jp.reuters.com/article/afghan…

その理由は、このニュースソース()によれば、タリバンはトランプ時代の米国と妥協して、トランプのディールに乗ったからだそうだ。やっと分かった。
ISIS-Kとは? これはかなり絶望的だわ。
日本のメディアも報道しないといけないと私は思う。国の進路を理解しないと。
タリバンのアフガニスタンでの成功を、イスラム諸国で唯一、苦々しく思っていたのがISISで、その過激派がISIS-K。この混乱を攻撃の好機と考えたらしい。

ISIS-KのKhorasanとは?宗教的な共同体意識を今に残す広域地域共同体。アフガニスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンとイランの一部にまたがる。The mission of Great Khorasan is to limit oppression in world politics and to break neo-imperialism.

geopolitica.ru/en/article/gre…
タリバンとISIS-Kの敵対関係の理由。タリバンが国家運営に向けて妥協し始めたから(20年前と違うのは事実)。ISIS-Kはより原理主義的。もう一つはタリバンが、旧ソ連侵攻のパキスタン難民で生まれた戦士達なのに、Khorasan地域のISIS-Kはパキスタンを含まないから。地域性と宗教文化の違いと推測。
テロ声明のISIS-KのKhorasan地域は古代のササン朝ペルシャに遡る。中世の予言にこの地域で世界支配するという文献があることが重要。つまり共同体と宗教文化が主体の世界観を持つ人々。人類は多文化共生を目指す必要があると私は思うし、各国の地域文化を尊重する。だからこそ対話が必要なのだと思う。
今回のカブール空港テロ声明を出したという、ISIS-KのKhorasan地域とは。

britannica.com/place/Khorasan…
ISIS-Kは2015年に創設、IS2014年の翌年。タリバンは旧ソ連のアフガン侵攻でパキスタンに逃れた難民から生まれたのでもう少し古く、1994年。ここにAQ(アルカイダ)が絡む。AQは米国がアフガンでの旧ソ連との代理戦争のために、アメリカが「裏で」支援したことがあったというややこしい関係と理解される。
アフガニスタンは、最貧国の一つ。農村部と山岳部が大部分の国土、国民の90%が農業。厳しい自然、日照り、災害の苦労の中、20年間も米軍が夜間に爆撃を繰り返し、死者も多い。恨まれていた。その中でタリバンのイスラム主義、宗教主義が民衆の共同体に受け入れられた事実を無視しては、理解できない。
私が中村哲さんを知ったのは25年くらい前、大阪YMCAでのことだった。ペシャワール会。給食・給水活動と言われても当時はピンと来なかった。だから私のアフガニスタンへの視点は、米国が「自由と民主主義」の名の下で導入しようとした文明ではなく、農地に水を引く中村哲さんの姿や地域共同体を通して。
分かりやすい解説。
要約:イスラム主義・宗教文化の理想を、タリバンはアフガニスタン国内で。アルカイダは欧米の影響力をイスラムから排除することで。ISはイスラム国家創設で。それぞれ実現を目指す。同じ理念・武力手段は共通するが、主な目標はこのように異なる。
news.yahoo.co.jp/articles/894bf…
この解説も分かりやすい。朝日新聞の乗京真知(のりきょう まさとも)記者はよく調べていらっしゃいますね。応援してます。(でもいつものように、内容と表題は、私には違和感がありました。私の興味関心が別のところにあるからなのか?)本文後半の読解を私は勧めたい。

digital.asahi.com/articles/ASP8W…
少し補足。今のアフガニスタンで一体、何が起こっているのか、多くのマスメディアだけでは理解困難なので要注意。
日本で言うと時代を450年前に戻すと分かりやすい。
あそこは今、戦国時代。タリバンは織田軍の天下統一の試みだ。アフガンの農村の村長は、米軍爆撃よりタリバン(信長軍)を選んだ。
アメリカはなぜ嫌われているのか(www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumbe…)。アメリカ自身が理解できていないのが問題の一つ。他国の宗教文化を馬鹿にしてはいけないのがなぜ分からない?20年前になぜ、同時多発テロで攻撃されたのか。
その直後の骨髄反射は分かるが、首謀者殺害で和睦の機会もあったのに戦争継続。
我々はアフガニスタンを知らないと思う。給食給水活動を行うNGOがなぜ必要なのか。そこから報道してはどうか。一人のスターの華やかな生活ではなく、大多数の農民や遊牧民を見ない限り、現実を理解できない。彼らは他に行けるところもない。難民になるお金(賄賂)もない。
rockinon.co.jp/sight/nakamura…
私は20年程前に2回、国際政治学者と社会学者2人と合計4人で、南アジア研究の一環でインドを訪問した。この時、文系の3人は隣国パキスタンのモヘンジョダロに行き、私はインド各地で調査活動を継続。しかし勿体なかったと今にして思う。パキスタンは見ておくべきだった。見える世界は広がったはず。
中村哲さんの現地報告は参考になる気がする。ここ(引用)に書かれている状況を20年間、米国は変えられなかったのでは?

それをアフガンの人々は知っているので、反米感情が99%というのは当然かも。米国は他文化、特にイスラム文化を、もう少し研究してもいいのではないか。
rockinon.co.jp/sight/nakamura…
米国の平均的なイスラム理解がこれだとすると、心配。かつて85年前の米国ではハーバード大学のライシャワーやドナルドキーンら東洋学研究者が、日本研究を深めた。ルースベネディクトの『菊と刀』もそこで生まれた。イスラムに対してはどうか。調べているはずだが、見えない。
business.nikkei.com/atcl/seminar/1…
こういう見方もある。

rockinon.co.jp/sight/nakamura…
中村哲さんの言葉の数々。アフガニスタンの現実の一側面。今にして思うと予言だったのかもしれない(予言というより法則性)。
国際的にも最貧国の一つ、アフガニスタン。
2007年8月。雑誌「SIGHT」Vol.32から。

rockinon.co.jp/sight/nakamura…
中村哲さんの言葉を読んでいると「民族自決」という言葉を思い出す。民族自決は、第1次世界大戦時に米国大統領のウィルソンが言い出した。americancenterjapan.com/aboutusa/trans… 
これ自体は当然の原理で、第2次大戦後も国際社会に引き継がれた。現代アメリカの政治家は、この原理を再評価すべきだと私は思う。
例えば、こういう言葉。
中村哲さんの発言。
rockinon.co.jp/sight/nakamura…
そして2016年11月の中村哲さんの言葉。
日本に対するアフガニスタン人の評価について。

rockinon.co.jp/sight/nakamura…
中村哲さんのインタビュー記事を長々と紹介してきた。最後に、この誤解だけは、解いておきたい。タリバンのこと。タリバンと、AQ(アルカイダ)とIS(イスラム国)が全く異なること。私は、タリバンのことを多くの人が地域性と宗教文化の面から理解されると良いと思う。
rockinon.co.jp/sight/nakamura…
今から20年前、京都女子大学の国際政治学者の教授から紹介された本が、井筒俊彦『イスラーム文化-その根抵にあるもの』だった。「イスラムのことはこれ一冊読めばわかるよ」と言われた。しかしその時は、買ったものの、一部しか読んでなくてそのままになってしまった。昨日から改めて読み始めた。
まとめました。

「2021年8月アフガン政変の遠因:イスラム文化・イスラム教の宗教文化の理解について」
togetter.com/li/1766421

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24 Aug
東京パラリンピック2020の開会式。障害のあるなしに関わらず、誰もが障害を持つ可能性があることを考えると、こうして多様な生き方を見ることは、参考になるような気がする。

#tokyo2020
#東京パラリンピック
#パラリンピック開会式
東京パラリンピック2020の開会式。21時からNHKニュースに突然切り替わる。なかなか厳しい社会環境である。新規の緊急事態宣言の予定。そしてアフガニスタン情勢。他方でパラリンピックはパラリンピックである。

#tokyo2020
#東京パラリンピック
#パラリンピック開会式
東京パラリンピック2020の開会式。日本選手団のばんになった。最年少は14歳、最年長は66歳だとか。これもいい話だと思う。年齢に対する許容範囲が幅広い。融和的である、ような気がする。

#tokyo2020
#東京パラリンピック
#パラリンピック開会式
Read 30 tweets
22 Oct 20
地層処分の問題は、私が最初に話を聞いたのは、2007年くらいのこと。その段階で、ガラス固化が2千数百本、すでに出来ている。当時の原発54基がそのまま運転継続すると、最終的にはガラス固化体は4万本になる。当時、つまり今も、当時の2万5千本はまだ残っている。つまり約10%程度しか、処理してない。
2)地層処分がどういうものか、その段階ではよく知らなかった。それで、これは知らないといけないと思って、友人らを誘い、岐阜県瑞浪市にある深層地下実験施設を見学した。最初にレクチャーがあり、予備知識を得た後、地下まで見学にいくというコースだ。地下に行くと、水がざぁざぁ流れていた。
3)私は血の気が引いた。これはだめじゃん。こんなので、バリアが効くわけない。そう思って、1回目の見学は終わった。その数年後、今度は2011年の原発事故の後。友人たちが再度、見学したいというので、私も2回目の見学に行った。そして今度は本当によく理解できた。全く天地がひっくり返った。
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7 Oct 20
1)2020年10月4日、NHKはノーベル賞ウィークに合わせて、「科学技術立国支える 大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に」と報道した。しかし大学院生の数は、1990年から30年間の推移を見た方がよく分かる。その前の経緯も含めると、よりよく理解できる。少し解説したい。
www3.nhk.or.jp/news/html/2020… Image
2)大学院という制度は一応、戦前からあった。例えば、世界的数学者で、江戸時代の和算から欧風の近代数学に一人の努力で追いつき追い越した高木貞治も、明治期の帝大大学院に一時期は在籍したと記憶する。もちろん一人では無理で、恩師の藤原利喜太郎や菊池大麓、D.ヒルベルトの影響も大きかった。
3)戦前の大学院は研究者養成の特別の機関だったが、戦後、新制大学が多く作られたのと同時に(駅弁大学とも揶揄されたが私は良いことだと思う)、学術会議と同年1949年に、大学院も制度的に充実。研究者養成を行う国立大学に大学院は増加。私学は比較的少なかったが、大学院を設置可能となった。
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2 Oct 20
日本学術会議の会員指名問題は、一般生活に政治的な党派性がある以上、学術の世界にも党派性があることを、無視できないと、お相いに腹を括ったらいいんじゃないですかね。歴史的に言うと、特に1960年代は学術会議の反対決議が多くて、その後、徐々に今のように骨抜きになった歴史を踏まえて。
2)学術会議は、決議も政府への勧告さえも、政府は無視して構わない(法的根拠がない)。そ当初は勧告に従って大学附置研究所も多数、設置されたが、長年を経て附置研は改組転換。国立研が増加。学術会議は対応できず。反対決議ばかりで役立たずと政府からは無視され、その改組を強要され、今に至る。
3)一般マスメディアも、こんな時だけではなくて、日本学術会議が、今まで、どういう経緯を経てきたのか、どういう決議を出しているのか、例えば東日本大震災の時でも良い、何を社会に向けて発信したのか、一度でも報道したことがあるのだろうか。

もっと報道してはいかがだろうか。
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21 Sep 20
12)
これを見ると、今後どう推移するか、見えてくるのではないだろうか。逆に、日本は、こういう戦略をとっている、という言い方もできる。つまり今後も、こうやって「騙し騙し」時間を稼いでワクチン開発を待つ、という感じであろうか。
13)
この戦略をHammer and Dance戦略と呼ぶ。これは2020年4月上旬に、西村大臣もテレビでポロッと口に出していたので、日本政府は、こう考えていることがわかる。9月中旬には小池都知事もハンマーアンドダンスとテレビで言っていた。公知の戦略である。
medium.com/@tomaspueyo/co…
14)
The Hammer and the Danceとは
1)ハンマーとは:仮に最初期に、感染者数が増えすぎてロックダウン(または緊急事態宣言)をした場合、それをハンマーで叩いて無理やり減らすという意味を込めて、「ハンマー」と呼ぶ。
Read 37 tweets
11 Sep 20
M8の巨大地震は普通は海底が震源。しかし例外は1891年の濃尾震災。震源は岐阜県根尾村の水鳥(みどり)断層。昔の理科の教科書には6mの断層写真は定番だった。その時、大垣の私の曽祖母は嫁入り直後。大垣は震源に近く、家屋が倒壊。曽祖母は閉じ込められたが、その家は指物師。鋸で何とか救出された。
承前)この話を私は、1997年頃に聞いた。そして驚愕した。何故なら、この時にもし、曽祖母が救出されていなければ、私は存在しなかったからが一つ。もう一つは、こういう話(一種の災害伝承)がいかに伝わりにくいものか、実感したから。1995年の阪神淡路大震災の後だから、話が聞けたのだろうと思う。
話が前後したが、この濃尾震災は1891年(明治24) 10月28日午前6時37分で、朝御飯の準備などで火を使う時刻。火災が多く発生したらしい。私の曾祖母の場合も、火の手が迫ってきていた中で、鋸で救出されたと母は言った。これは、阪神淡路大震災で我々が認識したそのまま。私は言葉も出なかった。
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