Thread by @tkatsumi06j

妻は一切治療を受けず、断食療法を試したいそうです。どうしても、ホルモン剤でも、分子標的薬でも、「薬漬け」になるのは嫌だと。サナトリアムは高額のうえ予約で一杯なので、自宅で実践するしかなく、「協力してほしい」とのことでした。まだ納得できていませんが、一緒にやりきろうと思います。

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妻が薬物療法を一切選ばないで食餌療法を選ぶであろうことは予想していました。だからこそ怖かった。本当にそう選んだらどうしようと。どんなに心構えをしていても、やはり容易く納得できることではありませんでした。心身への効果は見えても、がん細胞への効果は検査しないと見えないからです。

また心身の向上に慢心しているうちに、がんが広がってしまったらどうしよう。その時はどうすればいいんだ。その時どういう治療を受け入れてくれるんだ。ここ数日、そんなことばかり考えていました。なのに、的中しても全然心の準備ができていませんでした。そうであってほしくないと思っていたから。

でも、妻の薬を拒絶する思いは強かった。そして今までやり切ることのできなかった食餌療法を今度こそはやり切ると言っている。信じるしかない。妻は信じられます。療法も信じられます。問題は、単独で果たして十分なのかどうかです。0か1かで取捨選択しなければなないのか、そこが納得いかないのです。

互いに拒絶し合う標準療法と食餌療法。そんな縄張り争いのようなものに私たちの未来を左右されたくないのです。しかし断食療法は「薬を一切絶て」という。絶ったあとの責任は勿論とらないでしょう。絶つことを選択した患者とその家族の責任なのですから。取り返しのつかない選択になりかねません。

私はかつて、妻の細胞を信じました。信じて、裏切られました。これで二度目です。三度目はありません。私がもはや、これ以上の裏切りに耐えられません。妻が悪いのではない。妻が裏切っているのではない。がんが強いのです。だから安易な方法に臨んでは期待を裏切られ続ける。

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なんと思われてもいい。私は祈るような気持ちで、今度の試みが成功することをただただ願います。勿論、一緒に療法を実践して、一緒に健康になって、一緒に長生きしたい。でも、もう裏切られることには耐えられそうにありません。だからその時に備えます。覚悟します。心の準備をします。

その心構えを保ちながら、楽観せずに、妻に全面的に協力します。生活を変えます。習慣を変えます。食事を合わせます。それで二人とも本当に健康になって、目の前の病の脅威を逃れられるのなら。それで本当に、妻のがんが消えてくれるのなら。今一度、妻の「生きること」への執念を信じ抜いてみます。