#CoronavirusUpdate 2021/8/31🇬🇧英救急看護士のキャンベル(C)博士。英国での各種報道を受け「英国の専門家の中で新たな共通認識が生まれつつある」と、『重要なお知らせ』と題して「集団免疫は獲得し得ない」(no more herd immunity)とする定期動画を更新。
🇬🇧ガーディアン(G)紙からは、オックスフォード大ワクチングループ代表でJCVI英予防接種・免疫合同委委員長のポラード(P)教授(但しコロナ対策JCVIのメンバーではない)が「デルタ変異株はブレークスルー感染するため集団免疫は不可能になった」と議員らに説明したことを紹介。
theguardian.com/world/2021/aug…
スタンダード(S)紙はポラード教授が超党派の新型コロナ対策議員連盟(APPG)に対して行った以下の説明を報道。
・接種を受けていない人はいつか必ず感染する
・感染自体は止めらないので集団免疫は不可能になった
・接種済の人でも感染する新たな変異株が生まれるだろう
standard.co.uk/news/uk/delta-…
キャンベル博士はS紙から、東アングリア大のハンター(H)教授も同様に「集団免疫は実現不可能な概念となった」と発言し、最新の知見でデルタ株等高い伝染性を持つ変異株に対する2回接種の予防率は50%であることが判明したことを説明。(C博士は重症化予防、死亡予防率は90%強、最大96%はあると主張)
更にC博士はH教授の発言として「(新型コロナ)ウイルスは風土性を帯びたため症例データの収集方法を変える必要がある」「陽性者や入院した陽性者の数を報告することから、実際にCOVIDの症状を示す者のみ、即ち有症候者を報告する体制に移行しなければならない」と説明。
キャンベル博士は「そうしなければ、この病気の実際の負荷を反映しない高い数値に怯え続けなければならなくなる」というハンター教授の発言を受けた自らの主張として、「だからすべての症例を報告することは学術的な意味を為さなくなった」「検査は臨床ベースに限定すべきということだ」と結論づける。
これらを踏まえキャンベル博士は動画の冒頭で、🇩🇪ドイツのメルケル首相がEU諸国では初めて、無料検査を停止することを発表したとする🇬🇧テレグラフ(T)紙の報道内容を説明する。同紙は、英国国会での議論がこうした動きを受けてのものだと説明していた。
telegraph.co.uk/news/2021/08/1…
🇬🇧テレグラフ紙の記事は英国におけるワクチン接種率の統計を掲載しており、キャンベル博士もこれに準じて英国の現状を動画で説明した。曰く「英国ではワクチン接種により60,000人の死亡と66,900人の重症化・入院を防ぐことができた」と。但し、それでも「COVIDの伝染を防ぐことは決してない」と。
キャンベル博士はここでT紙の記事から、限定的検査への移行を補完する動きとして英ジャーヴィッド保健相が発表した50歳以上の国民に対するブースター接種(追加接種)を行う計画について説明する。今月(9月)中には開始予定で、JCVI予防接種・免疫合同委の答申待ちだと言う。
telegraph.co.uk/global-health/…
キャンベル博士はこの追加接種について、T紙における前出のポラード教授の超党派議連での発言を再び抜粋。
・「制御不能な状況に対して、常に追加接種を続けなければならない状況に追いやられる」
・「臨床ベースの検査に移行すべき」
・「具合が悪いのであれば検査すべき」
P教授の実際の発言「大量に検査を行うのではなく、人々が検査や治療、管理を受けたいと思うような臨床的な検査に移行する必要がある。具合の悪い人は検査を受けるべきだが、その人の周りの人たちは、具合が悪くないのであれば、学校に行って教育を受けるのが筋だと思う」
telegraph.co.uk/news/2021/08/1…
このP教授の発言を受けて、キャンベル博士は超党派議連で発言したもう一人の専門家、英保健省小児科コンサルタント、シンハ教授が「児童に対するワクチン接種を止めることは医療上問題ない」「重要なのは患者の入院と重症化のケアでありデルタ株ではさほど見られていない」と発言したことを引用する。
シンハ教授「重要なのは入院や重症患者の負担であり、このデルタ株ではさほど多くはない。肥満や重度の神経症などの合併症を持つ子供たちで、すでに接種対象となっている。コロナ単体で小児科上の問題となっている訳ではない」

C博士は「英国の小児科医が英国の文脈で語っていること」と釘を刺す。
動画の最後でキャンベル博士は、接種率が低い国にとってこれは「重大な警告」であるとする。とくに米国は接種率が低いので、今後も重症化・死亡する人は増え続ける。よって集団免疫は達成し得ないというこの事実を接種率が低い国は「警告」として真摯に受け止め「然るべき備えをすべき」と指摘する。
キャンベル博士の動画の全編は以下から視聴可能。
「説明」欄に参照した記事や引用した内容が記載されている。

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1 Sep
ここまで要約した段階で川上先生や青木先生のご意見を伺いたい。検査抑制派は🇬🇧キャンベル博士の表明に飛びついているが、実際のところ、これまで大量検査を行ってこなかった本邦🇯🇵でも、集団免疫を獲得し得ないが故に限定的検査に移行する戦略シフトが必要なのか否か。
@koichi_kawakami @aokima33
これは愚問だったかもしれません。🇬🇧英国は世界でも高い接種率を誇る国なので、その実績をベースにした戦略展開を図ることのできる余地がある。ところが、キャンベル博士が言うように、米国等接種率が低い国にはワクチンに依拠する余地がない。だから従来の戦略を維持しつつ接種率を上げるしかない。
この「従来の戦略」とは勿論、「検査・追跡・隔離」スキームを充実させ、早期発見と早期治療を軸に、医療への負担を減らしつつ、並行的にワクチン接種の推進も行うこと。但し、高い接種率でも集団免疫の達成が不可能となった以上、ワクチンの比重だけを増やしても根本的な解決にはならないということ。
Read 6 tweets
1 Sep
🇬🇧英キャンベル博士が論じる「集団免疫は達成不可能となった」という“パラダイムシフト”のロジックの流れ。

「コロナには誰でも感染する」

「ワクチンがあっても変異株のブレイクスルー感染は起き続ける」

「医療キャパ保全のため検査は臨床ベースに限定すべき」
このマインドシフトの前提にあるのは、伝染力の高いデルタ株に対するワクチンの予防効果が実際に重症化と死亡を抑え、接種済みの人が発症したとしても軽症で抑えられることがわかり、大量検査を行うことの必然性が薄れたからだ。この認識のもと、🇩🇪ドイツでも10月から無料PCR検査を停止するという。
つまり「デルタ株というゲームチェンジャーの登場により、集団免疫の獲得が不可能になった」という認識の下、大量検査を行ってきた戦略を再考せざるを得ないということを、英国の多くの専門家たちが主張し始めていると、キャンベル博士は言いたいのだ。その根底にはワクチンの接種効果への信頼がある。
Read 8 tweets
31 Aug
そうなんですよ。
自民党に民主主義の器がないんです。
いまの自民党は、身も蓋もないないくらい民主主義に向いていない。だから、そんな政党に権力を持たせてはならないし、まして、憲法は絶対触らせてはだめなんです。早々に退場いただくしかない。そして、『民主』主義を取り戻して、社会を正常化するしかないんです。最も民主的手段の選挙を通じて。
もちろん、その過程で社会も、メディアも、成熟していかなくてはならない。今のように権力に阿るような幼稚なメディアでは、いかようにも時の権力によりメディアはその走狗に成り下がる。だから正しい批判の精神でメディアを育てていくしかない。社会がしっかりした民主主義の羅針盤を保つ必要がある。
Read 4 tweets
30 Aug
この国のすべての政策は「棄民」で成り立ってるのか。だからいくら試行錯誤しても、批判されてもいい。抗議があってもいい。犠牲があってもいい。“適度な犠牲”で、その都度乗り越えられれば。それで実績となり、評価は後からついてくる。なぜなら「忘れてもらえる」から。

そういうことなんだろうか。
だとしたらゾッとする。
そこな。現在の為政者の棄民政策を可能にしているのは、他ならない「忘れられること」を促進するメディアだから。
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30 Aug
#COVDIOTUpdate 2021/8/30🇯🇵Without #lockdown & 20,000 daily #COVID cases in Japan, the #Aichi prefecture (1,300 daily cases, 1,034 total deaths, hospitals 554% overwhelmed) hosted a music festival without enforcing stringent anti-COVID measures.
One of the #COVIDIOT artists #Zeebra apologized for appearing in the show itself, saying the event violated the “3Cs” doctrine recommended by the government. The artist was aware of the situation going out of control before showing up, but improvements were not made in time. Image
#Aichi prefecture is one of the hardest #COVID-hit regions in Japan and has been under #StateofEmergency as of AUG 27. Inter-prefecture travel has been strongly discouraged (but not enforced). It recorded 1,385 cases on Sunday with over 12,000 people #StayHome without treatment. Image
Read 5 tweets
22 Aug
この🇳🇿NZ発のスイスチーズ(“エメンタール“)モデル。GIFってどう訳すんだろう。これのソースをいじれる人に日本語テキストを送ればよい❓もはや多重防護というより「重層的防護」の見本。とくに社会・国の責任がクローズアップされているところに注目。なんと去年10月に既に完成されていた。
とりあえず紙芝居形式で抄訳してみます。

「エメンタール・チーズモデル」

by Dr. @SiouxsieW
“20年前、ジェームズ・リーズン博士は「システム障害防護のためのスイスチーズモデル」を考案しました。”
Read 41 tweets

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