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16 Oct, 12 tweets, 1 min read
100年前あたりからの近代化によって「餌場から社会に帰ってこない男性が増加」更に男女共同参画社会という名目で「女性に社会から出ていくよう促した」ため社会は完全に機能不全を起こして少子化が止まらなくなってしまった

というのが現状の社会に対する正しい認識である
近代化~現代化によって人間は「社会からどんどん出ていっている」のである。社会から人が出ていったせいで少子化やコミュニティの崩壊などの深刻な社会問題が発生している。何も不思議な事は起こっていない

しかし、この正しい理解と理論は、営利企業の利益のために逆に表現されている
原始的な社会はこうだ。大勢の人間が集まって暮らしている。人々は社会から外に出て食料を得たり木材を集める。そして得た資源を持って社会に帰ってくる
もう少し社会が大きく複雑になるとこうだ。それまで大きな1つの家だった社会は、家族単位の家に分散される

人々は個人宅という社会から畑や漁場に出かけて資源を集め、それを持って社会に戻ってくる
そして更に発展するとこうなる

1つの大きな建物だった社会は分散され、マンションの1つ1つの部屋になり、親と子が別々で暮らすようになったため、人間は社会を見失った

そして、未発達でまだ分散されていない会社というものを、あたかも社会であるかのように勘違いし始めたのだ
しかし、いくら分散され細かくなろうが、あるいは幾ら纏まって大きくなろうが、社会と資源採取所が逆転することはありえない

生活と繁殖が行われる場所が社会であり、そのための資源を得る場所は社会ではない
果樹、魚の取れる川、畑、家畜、会社というものは本質的にはこれらと同じものだ

しかし、企業利益のために、こうした事実とは真逆の嘘が広められている「企業は社会である」などと言ってな
最初の村に戻ろう、この村の男の殆どが魚の取れる川や木の伐採に出かけて殆ど帰ってこなかったらどうなる?

そこから更に「女も男と同じくらい資源を集めるべき」とか言って女まで採集に送り出したら?

きっと大きな問題が起きるだろう。家は崩れ社会がメチャクチャになるかも知れない
それと現代社会で起きている社会問題は、ほぼ同じ理由で発生している

社会の中心にいる人間をどんどん減らして、男も女も会社という「魚の取れる川」に送り込み、消費しきれないほどの資源を集めさせる

そんな事をしたら問題が起きるのは当たり前だろ
つまり、いま起こっている事は女性の社会進出ではなく「女性の社会退出」なのだ

近代化以降、男性が社会に帰って来れない状態が続いていて問題が発生していたのに、さらに女性まで社会から出ていくもんだから、社会が深刻な人材不足を起こしているのである
いま社会にとって必要なのは、会社という「魚の取れる川」から、家庭や地域という社会に優秀な人材を戻すことである

テクノロジーは十分に発展し、資源の採集は問題なく行われている。そこに優秀な人間を集中し続ける理由はない
これからの時代は、優秀な人間を会社のような「魚が取れる川」ではなく家庭や地域といった社会の改善に投入していく事が重要になるだろう

そして、政府はそういう活動を奨励しなければならないし、そのためには選挙でそういう政治家を勝たせる必要がある

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17 Oct
現代社会の発展最大の代償は環境汚染などではなく、コントロールの喪失である

近代以前は社会のほぼ全てがコントロールされていた。為政者は大抵のものごとが何故そうなっているのか理解していたし、大抵の物事は理屈通りに進んでいた。であるからこそ多くの迷信や法則が作られ口伝されていった
近代以降、為政者は社会のコントロールどころか理解さえ失っている。日本全土で270万ほどの企業が存在していて、それぞれが勝手に生まれ、社会に影響を与え、成長あるいは衰退して行く

社会全体の成り行きを理解している人間など誰もいないし、本当は何処に問題があるか把握している人間もいない
繁栄や成長とコントロールは相反するものだ

人間が書いた最強の囲碁プログラムより、人工知能同士で数千万回試合をさせて勝ち残ったものを採用した方が圧倒的に強い

しかし、人間はそれが何故強いのか全く理解していない。置いた手にどんな意味があるのかさえ分からん
Read 8 tweets
16 Oct
自然淘汰による遺伝的進歩アルゴリズムが効率が良すぎるので、いまの社会は資源の入手を企業に頼り切ってるわけよね

自然環境で勝ち残った企業は、人工的に作られた国家よりも優れた仕組みを持っているので、そこに頼る方が国よりずっと効率が良い
しかし、この進歩アルゴリズムの致命的な欠点は「コントロール不能」であること、生き残った企業は効率的ではあるがその構造が少子化を招いても、そこはコントロールできない

コントロールできるが非効率な人工物(国家)と、コントロール不能だが効率的な自然物(企業)という対比があって
究極的にはコントロールか? 効率か? という話になる

生物兵器が戦争で使用されないのも、優秀ではあるがコントロール不能であるからだ。どんどん増えて人を食い殺す害虫とか効率よくても後処理で困るからな

だから非効率でもコントロールできる人間の兵士や近代兵器を使用するわけだ
Read 6 tweets
15 Oct
そりゃ確かに、障害を乗り越えた感動巨編みたいなのは、大多数の普通の障害者には関係のない話だし、そんな事を求められても困るってのは当然なんだけど

そういう普通の話、まともな理解を求めるのって、かえって理解から遠ざかるんですよ
古今東西「まともな理解」を求めたものが実際にまともに理解される事はないんですよ

人間には自分の人生があって、まともな理解力の大部分はここに消費されます。将来のための貯金とか、仕事のトラブルとか、家族や恋人のことにね
殆どの人間にとって「障害者の人生」なんてのは、歯糞ほどの価値もないゴミで、そしてそれは別に障害者に限った事ではなく、弱者や立場の違う人間、他人、他産業、ようするに「自分と自分の大切なもの以外の全て」はどうでもいい物なんです
Read 4 tweets
15 Oct
プロ絵師になる上で最も重要なのは背筋力で、筋力が足りないと手首をついた状態で手首に負荷が掛かる描き方をして腱鞘炎になって終わる(そこまで描かない奴は論外)

これは才能とか関係ない単純な筋力とフォームの問題だが、才能があって努力もするのに、これを放置して駄目になるパターンがある
絵師は力仕事ではないが、基本的には肉体労働、職人仕事であるため、肉体の健康は線や筆運びの質に直結する

更に、技術的な才能が無い(線をまっすぐ引けない)などの問題は、余剰の肉体的健康によって補填することができる

鍛えた体とブレない腕があれば、才能不足を大幅に補えるということだ
それに、絵師にとって体を鍛えることは、仕事上でも大きなプラスになる

名前が売れれば将来的に「大きな壁画を描く」「巨大な床絵を書く」ような大仕事が来る可能性もある。梯子を登ったり降りたりしながら壁に絵を描くのはガチ肉体労働であり、体が弱いとそもそも仕事を受けられない
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15 Oct
経済原理的には「公務員を税金で雇っている」というのは間違っている

税金は「経済を減速するためにのみ存在する」ものである。集めた税金は焼却されたのと同じことであり、お金としてはこの世から消滅している
政府は税金という形でお金を集めて消滅させることで、「経済が加速しすぎないよう抑制する」という仕事をしている

このとき取りすぎたお金は何らかの方法で社会に戻さなければならない。その方法として一般的なのが「公共事業の報酬」「公務員の給料」「助成金」「日本国債の利子」である
ここで一つ疑問が発生する。日本政府は60兆円くらい税金を取って、もろもろ合わせて100兆円くらい予算を組んでるから、差し引き40兆円くらいの経済ドプラスにならないとおかしいわけよ

明らかに取った税金より戻す予算の方が多いのに、日本は好景気にならない。なぜか?
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13 Oct
貧しい人間と豊かな人間という分け方において、今持っている金の量とか、幾ら稼いでいるか、というのはさして重要ではない

重要なのは「利益を生み続ける構造を作れるか」それとも「他人の作った構造に依存しているか」という点である
単純な話、食うに十分な畑と鶏小屋があり、周囲に家を補修し続けられるだけの木材生育環があれば豊かに暮らす事ができる

人間以外の動物まで含めて説明するなら「縄張り」を持っているかどうかが、その動物の豊かさに関係している
この「縄張り」は会社を所有しているかどうかとか、コントロールを握っているかどうかとは関係がない

縄張りを持つ動物だって精々野山に小便を撒いたり木に傷をつけたりしてる程度で、その中で営まれる自然現象を制御しているわけではないからな
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