Thread by @TakumiFukagawa

東京五輪の開催に警鐘を鳴らし続けている、ジュールズ・ボイコフ先生 @JulesBoykoff がニューヨーク・タイムズ @nytimes に新しいオピニオンを寄稿されたようです。改めて読んでいきたいと思います。

https://twitter.com/JulesBoykoff/status/1392196285378097152

『スポーツイベントは、スーパー・スプレッダーイベントであってはならない。オリンピックを中止するべきだ』@nytimes

ボイコフ教授 @JulesBoykoff は、オリンピックを研究している政治学者であり「Power Games: A Political History of the Olympics」の著者です。

nyti.ms/3eEVgNT

東京五輪は大きなトラブルに巻き込まれている。1年延期され、7月に開催される予定だった東京五輪は、日本の政治的な火種となっている。日本では、国民の約60％が今夏の大会開催に反対しており、Covid-19の予防接種を受けている人は2％にも満たない。
news.yahoo.co.jp/articles/dc38c…

IOC、組織委、与党は、パンデミック下でも大会を開催しなければならないと主張する。IOCのトーマス・バッハ会長は、1月に日本でCovid-19の感染者が急増した際、「東京五輪が7月23日に開催されないと信じる理由は何もない」と述べた。さらに、「プランBはない」とも言った。
afpbb.com/articles/-/332…

多くの観客にとって、五輪の最大の魅力は、世界中から様々なスポーツの何千人ものアスリートが一堂に会して競い合うという、「大胆な非日常性」にある。しかし、世界的な公衆衛生上の危機の際には、これが致命的な結果をもたらす可能性がある。

by Dr @meganranney @CNN
cnn.it/2R5p39E

今こそ科学に耳を傾け、危険な茶番を止める時だ。

だが、五輪への道を舗装するローラーは前進を止めない。理由は3つ。カネ、カネ、カネ。

はっきりさせておきたいのは、そのお金の殆どは、アスリートではなく、大会を管理、放送、スポンサーする者に流れているという事だ。

bunshun.jp/articles/-/449…

IOCは約10億ドルの準備金を保有していると言われているが、夏季大会はIOCの重要な資金源であり、コロナがオリンピックの権力者たちを押しとどめても、その資金源を閉ざすことはできない。オリンピック主催者は公衆衛生のために自分たちの利益を犠牲にすることを望まない。
bit.ly/3vTN9CI

IOCの収益の73％は放送局からの資金で、18％は企業パートナーからの資金である。2014年、NBCは、2022年から2032年までの6つの五輪の独占放送権を得る為に、77億5000万ドルを払うことに合意した。IOCや放送局は保険に加入しているが、五輪を中止するということは、彼らの利益を無にすることを意味する。

2020年3月、東京五輪は、世界中のスポーツ関係者からパンデミック中に開催することへの疑問が寄せられ、1年延期され、2021年の7月と8月に開催されることになった。東京は最も暑い時期だが、TVのスポーツ番組には収益性が高く、スケジュールが比較的空いている時期でもある。

bbc.com/japanese/52020…

科学者や医療関係者はこぞって反対している。日本ではCovid-19の症例が増加しており、医療システムはすでに飽和状態である。先月発行されたBritish Medical Journal誌の論説では、オリンピックの計画は「緊急に再考されなければならない」としている。

@bmj_latest
bmj.com/content/373/bm…

「科学的・道徳的な要請を無視して、国内の政治的・経済的な目的のために東京五輪を開催することは、世界の健康と人類の安全保障に対する日本のコミットメントと矛盾する」と筆者は主張する。

※@tkatsumi06jさんのnoteの対訳をぜひご一読ください

note.com/tkatsumi06j/n/…

組織委は当初、大会運営に必要な医療従事者の数を1万人と見積もっていた。しかし、最近になって主催者が500人の看護師の増員を要請したところ、日本では医療資源の濫用とみなされて大炎上した。

@irouren
#看護師の五輪派遣は困ります

news.tv-asahi.co.jp/news_society/a…

日本医労連の森田書記長は、「患者や看護師の健康や命が危険にさらされているにもかかわらず、オリンピック開催に固執する姿勢に非常に憤りを感じている」と述べている。

#看護は自己犠牲じゃない
#オリンピックより命を守れ

asahi.com/articles/ASP4Z…

東京都医師会の尾崎治夫会長は、「国内外の感染症を増やさずに大会を開催することは非常に難しい」と述べた。

「『オリンピック関係者だけ、しっかり対策を練れば大丈夫なんだという政府関係者もいるが、それは間違いだと思う』と尾崎会長は指摘しました」

news.tv-asahi.co.jp/news_society/a…

神戸大学の感染症専門医である岩田健太郎氏は「これほど多くの観客、スタッフ、ボランティア、看護師、医師が集まるスポーツイベントを、何と語れば良いのか。こんな状況で誰が大会を楽しめるのか」とより厳しい意見を述べた。

#岩田健太郎
@georgebest1969

（ボイコフ先生の記事中にはありませんが、岩田先生の最新の五輪への見解を付記しておきます）

「日本国内でのワクチン接種率が十分に高まるまで開催を延期し、無観客にして、それぞれの競技の開催時期と場所をずらせばかなり安全に開催できる。」

@georgebest1969
blogos.com/article/535286/

五輪の権力者側の反応はどうか？上っ面の言葉と見せかけの衛生管理に終始している。

バッハ会長は「日本の人々は歴史の中で忍耐力を示してきた。日本の人々の逆境を克服する能力があるからこそ、このような非常に困難な状況下での五輪開催が可能なのです」などと述べた。

huffingtonpost.jp/entry/ioc-bach…

7万8000人のオリンピックボランティアには、一握りの布製マスクと消毒液が割り当てられただけ、そして「ソーシャルディスタンスを保ちなさい」というスローガンがリーフレットして配られただけ　というのが現状である。

nikkei.com/article/DGXZQO…

先月、五輪の主催者は、Covid-19の危険性を軽減するためのプレーブックを更新した。参加者は日本に出発する前に2回の陰性反応を証明せねばならず、到着後も毎日検査を受ける。公共交通機関の利用を控え、レストランでの食事はせずにテイクアウトで済ませることが求められる
bit.ly/3vTTwG8

ただし、選手は隔離の必要はなく、予防接種も義務付けられてはいない。また、海外からの観戦客は入国できないが、それでも数万人の人々が日本に入国することになる。

news.yahoo.co.jp/articles/f770f…

建前では、IOC、組織委、そして大会開催の為に何十億もの公的資金を投入している日本政府が、中止や延期などの決定について互いに協議するとしている。しかし、五輪開催都市の契約書の付録には「大会の全体的な範囲を大幅に変更する」場合の決定については、最終的にIOCが責任を負うと記載されている。

IOCは「アスリートファースト」を謳い文句に、大会開催を決定する際は、オリンピアンからの意見が重要だと主張している。しかし、日本の天才テニスプレイヤー、大坂なおみ選手をはじめとする注目のアスリートたちは、声を大にして大会続行の是非を問うている。

@naomiosaka

bbc.in/2RMHAHL

最新の「プレーブック」でも、参加者のストレスを和らげることはできない。そこには、「細心の注意を払っても、リスクや影響を完全に排除できないため『自己責任で』五輪に参加することに同意する」と書かれている。これは、「アスリートファースト」というよりも、Covid-19への「責任放棄」に見える

五輪関係者は、「五輪はスポーツ以上のものだ」と公言する。

パンデミックが我々に教えてくれたことがあるとすれば、仲間意識、家族、友人、公衆衛生など、お金よりも大切なものがあるということに他ならない。

IOCはこのことに気づくのが遅れているが、正道に戻る時間はまだ残されている。

IOCは、世界で最も広く普及しているにもかかわらず、説明責任を果たしていないスポーツインフラを監督している。IOCはその組織がもっている「免責特権」の呪縛にすっかり絡めとられてしまったように思える。

fnn.jp/articles/-/180…

今五輪を推進することは、スポーツへの渇きを癒すために毒薬を飲むようなものだ。スーパースプレッダーの大惨事を引き起こす可能性は、スポーツ・スペクタクルの価値に何も寄与することが無い。

ボイコフ先生の結論👇
#cancelTheTokyoOlympics
#東京五輪の中止を求めます

あらためて、この一文を寄稿してくださった、パシフィック大学教授　ジュールズ・ボイコフ先生、そして掲載してくれたニューヨーク・タイムズに感謝を

Our deepest thanks to Dr @JulesBoykoff
and stuff of @nytimes

julesboykoff.org

毎日新聞にもボイコフ先生の記事が紹介されました。

https://twitter.com/mainichi/status/1392289011088052226

共同通信にも来ました

this.kiji.is/76501501082040…