【英日対訳】 #DeepL翻訳 ランセット論説「2020年五輪大会に関する世界規模の議論が必要」(We need a global conversation on the 2020 Olympic Games)| @TheLancet (2021.6.12) note.com/tkatsumi06j/n/… 以下和訳スレッド。 #五輪中止の決断を
はじめに

2021年4月14日、『東京五輪』の開催まで100日と迫った日、英国で180年の歴史を誇る医学誌『British Medical Journal』(BMJ)が論説を発表した。世界的権威ある医学誌の論説とあって、国内外のメディアはこれを広く取り上げた。その翻訳は以下の拙ノートに纏めた。
note.com/tkatsumi06j/n/…
この今年4月の論説で最も頻繁に引用される脚注5に当たる、別の論説 "Japan should aim to eliminate covid -19" (日本はコロナ根絶を目指すべき)については、下記の通り訳出済みだが、この論説も含め,参照元記事でも頻繁に引用された公開書簡がある。
note.com/tkatsumi06j/n/…
第99代内閣総理大臣に就任した菅義偉首相に宛てて,2020年9月28日,医学誌『ランセット』に掲載された書簡である。これも訳出済みである。
note.com/tkatsumi06j/n/…
2021年6月12日、その『ランセット』が初めて、医学誌として発行した冊子の論説の中で、『東京五輪』を論じた。それも、英国コーンウォールで行われているG7サミット(先進7カ国首脳会議)で東京五輪2020の今夏開催を支持する声明が出される直前というタイミングであった。
thelancet.com/journals/lance…
翌13日、『G7共同宣言』が採択され,その中でG7は東京五輪開催についてこう表明した。

"新型コロナウイルス感染症を克服する世界の結束の象徴として、『東京2020』オリンピック・パラリンピック競技大会が安全を確保した形で開催されることへの支持を改めて表明する。"
g7uk.org/wp-content/upl…
時間の関係のため再び DeepL.com 翻訳を用いてではあるが、以下これに手を入れて翻訳校正(ポストエディット)を行った。今回は参考文献なしのプレーンなテキストのみで論文形式ではない。権威ある医学誌が世界に語りかけた内容はどんなものだったのか。余すことなく伝われば幸いである
2020年五輪大会に関する世界規模の議論が必要

2021年6月12日

The Lancet

1/ 『2020年東京オリンピック競技大会』の開幕まで6週間と迫り、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックの中での大会の安全性に対する懸念が強まっている。[参考] bmj.com/content/373/bm…
2/ 公衆衛生の専門家は、記事や議会の委員会等で、リスクがどの程度軽減されているかについて強い懸念を表明している。[参考] japantimes.co.jp/news/2021/06/0…
3/ 長期にわたる署名活動、1万人にのぼるボランティアの辞職、そしていくつかの世論調査でほとんどの回答者が大会を延期または中止すべきだと考えており、オリンピック・パラリンピック競技大会への支持は日本では著しく低下している。[参考] theguardian.com/sport/2021/may…

asahi.com/ajw/articles/1…
4/ 国際オリンピック委員会(IOC)は大会開催を決定する最終権限を有するが、日本政府と同様に、経済的にも政治的にも大会を継続する大きなインセンティブを有する。両者とも、大会は安全に実施されると主張している。
5/日本オリンピック委員会(JOC)の山口香織専務理事は6月4日付けの記事で、今回の決定が既定路線となったことを示唆している。

「今さら止めることもできない状況に追い込まれている。やったらやったで、やらなかったらやらなかったで大変なことになる。」[※英語への対訳] english.kyodonews.net/news/2021/06/6…
6/ 「山口理事は正しいのか」「私たちは『危険なゲーム(大会)』に突入しているのだろうか」と,関係者全員が声を上げるべきではないだろうか。
7/ 大会では海外からの観客は禁止されているが、200カ国以上から15,000人のアスリートが東京に集まり、約80,000人の関係者、報道陣、支援スタッフが参加する。
8/ 彼らにはワクチン接種が義務付けられていないため、彼らが交流することで,彼らが帰国した際に、回避不能な形で新たなウイルス変異株を含むSARS-CoV-2を伝染させ、新たな集団発生の媒介となる危険性がある。[参考] nejm.org/doi/10.1056/NE…
9/ また、この大会は、日本における新型コロナの状況にも悪影響を及ぼす可能性がある。日本では、感染者数は減少しているが、いくつかの地域では緊急事態が続いている。日本ではワクチンの接種が遅れており、接種率は人口の3~4%に留まる。
10/ 本誌発行の時点では、国内の観客参加の賛否は最終決定されていないが、医師らは医療への圧迫を懸念している。約6000人の医師を代表する東京都医師会は、菅義偉首相に大会の中止を求める書簡を提出し、東京の病院は「手一杯で、余力がほとんどない」と述べている。[参考] reuters.com/lifestyle/spor…
11/ IOCは、感染のリスクを最小限に抑えるため、特別な措置を講じてきた。

参加者の数を半分にし,参加者には、WHOや公衆衛生の専門家と共同で作成した60ページに及ぶ新型コロナ対策の厳格なルールブックが配布され、これに従わない場合は大会から追放されるとした。[参考] stillmed.olympics.com/media/Document…
12/ 出国前に2度新型コロナ陰性であることの証明を求められ、大会期間中は毎日検査が行われる。医薬品を使用しない厳格な介入が行われ、ほとんどのイベントは屋外で行われる。また、参加者が訪問する可能性のある場所はすべて事前に承認されなければならず、公共交通機関の利用も禁止されている。
13/ 歴史を振り返ると、大会期間中に主催国を訪れる旅行者の数はほとんど変わらない。東京の成田空港には、月10万人近くの外国人旅行者が訪れている。

また、IOCはサッカー欧州選手権のようなイベントを例に挙げて指摘するかもしれない。
14/ 5月31日からの1週間で30,724人の感染者が発生し今も増え続けている英国では観客を交えて試合が行われた。日本ではこれが19,000人に満たない。
15/ 最後に、オリンピック・パラリンピックは、身体活動を促進し、世界的に士気を高め、団結力を高めることができる。18カ月にも及ぶ過酷な、分断を促す月日を経て、世界が [再び] 一丸となることができることを示す場となるかもしれない。
16/ しかし、果たして国際社会は一丸となっているのだろうか。新型コロナの流行と大会の安全性は,すべての国の関心事であるのにもかかわらず、IOCと日本政府の間でしか議論が行われていない。
17/ 開催都市の東京ですら、契約違反による多額の罰金を覚悟しなければ、一方的に大会を中止することはできない。リスク評価が公開されていないIOCは、大会を中止させる権限を持つ唯一の機関だ。しかし、2020年大会はスポーツの問題に留まらない。[参考]
smh.com.au/world/asia/can…
18/ 国際的な保健機関は、大会開催の賛否についてほとんど沈黙している。WHO(世界保健機関)は、大会を実施すべきかどうかについて言及を避けている。ECDC(欧州疾病予防管理センター)は本誌に対し、オリンピックのリスク評価を特に行っておらず、議論すらしていないと述べている。
19/ 2016年、ジカ熱の中、米CDC(疾病予防管理センター)長官のトム・フリーデンは、リオ大会を中止または延期する公衆衛生上の理由はないと宣言した。本誌はCDCに対し,東京2020大会に対する姿勢を明確にするよう幾度となく求めているが,CDCは要請に応じていない。
20/終 この沈黙は、責任逃れである。

大会のリスクとその管理方法については、広く精査し、承認を得る必要がある。東京大会については、世界規模の議論が必要。それは、今すぐにでも行われるべきである。
和訳は以上。

今回参照された記事・論文・資料は全て、ランセット記事の末尾に掲載されていた参考文献である。今回は論文形式ではないため、分注や脚注といった体裁をとっていなかった。このスタイルを尊重して、あくまで「参考」として各箇所に該当するURLを当てはめた。

以下はその一覧である。
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ここまでご精読ありがとうございました。以下、スレッドまとめです。

【英日対訳】 #DeepL翻訳 ランセット論説「2020年五輪大会に関する世界規模の議論が必要」(We need a global conversation on the 2020 Olympic Games)| @TheLancet (2021.6.12) note.com/tkatsumi06j/n/
threadreaderapp.com/thread/1404320…
【訂正とお詫び】下記スレッド上ツイートにおいて、JOC役員で理事である山口香理事について二点表記間違えがありました。

❌山口香織→⭕️山口香
❌専務理事→⭕️理事

ポストエディット時の確認漏れによるものでした。
訂正するとともにお詫びいたします。
Note版では訂正済みです。

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14 Jun
【英日対訳】 #DeepL翻訳 英医学誌論説「2020年五輪大会に関するグローバルな議論が必要」(We need a global conversation on the 2020 Olympic Games)|Lancet (2021.6.12) note.com/tkatsumi06j/n/… 以下論説の参照記事一覧です(参考文献ではない)。
[1] 大会に関する更なる懸念については以下を参照
BMJ 2021; 373: n962 [本noteにおける英日対訳]
note.com/tkatsumi06j/n/…
[2] 議会委員会における懸念の証言については以下を参照
japantimes.co.jp/news/2021/06/0…
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13 Jun
日本側はなんとしても大統領の「開催支持」の言質を取りたかっただろうが、仮に取れなくてもそう取れるように捏造することなど現日本政府では朝飯前である。五輪スポンサーメディアも当然追従する。しかしアメリカ側は五輪でパンデミックが拡大したら政治生命に関わる。そこは慎重になって当然だ。
米政府側は最終的に選手団派遣を容認するかもしれないが、在日米軍の出動を含め、有事には選手団の一斉避難を含めた『プランB』を練っているだろう。諜報に頼らずとも大使館などから十分、日本の公衆衛生対策の不備は承知している筈。したがって、変異株拡大の際には「緊急行動」を取ると予測される。
これは残りのG7🇬🇧🇫🇷🇩🇪🇮🇹🇨🇦🇪🇺各国も同じで、とくにすでに日米仏合同訓練で海軍を派遣している🇫🇷フランスも同様に「緊急行動」を取る体制を整えていると思われる。いざとなったら自国民だけは大使館の閉鎖も含め緊急退避を実施する覚悟で東京五輪開催への“support”を表明するだろう。
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12 Jun
「2020東京五輪について世界規模の議論が必要」とする2021/6/12付け英医学誌『ランセット』の論説全文PDFをJPEG化しました。下記でHTML版全文の閲覧とPDFのダウンロードが可能です。AcrobatのDocument Cloudにアップロード済みなので後で読みます。
thelancet.com/journals/lance… Image
ランセットは、実は現首相の就任時にこんな公開書簡を掲載して警告していました。この忠告に従わなかった末路が現在の日本の姿。

【英日対訳】DeepL翻訳:ランセット論文「日本の新首相への公開書簡」(An open letter to Japan's new Prime Minister」|Lancet (2020.9.28)
note.com/tkatsumi06j/n/…
コロナ禍の日本の対応は初っ端から専門家に指摘しまくられていました。

#CoronavirusUpdate 【英日対訳】論文紹介記事「クルーズ船での検疫の結果コロナ感染者が増加」+論文本文の摘要全文と結論全文の抄訳|スウェーデン・ウメオ大学(2020.2.28)
note.com/tkatsumi06j/n/…
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12 Jun
まさにこれだ。網の目を細かくしないで検閲しても、その網の目の細かさまでの感染しか抑制できない。でもこの「編み目の細かさ」に日本の検疫当局者は一向に注意を払わない。そう“上“から指示されているのか…(この政府閣僚の言い分を聞く限りでは政府トップの指示なのだろう)。しかしなぜ❓ Image
なぜ日本の検疫当局は、こうもザルな #水際対策 を【今も変わらず】続けているのだろうか❓合理的なリスクを想定すれば、家庭内感染を増やし、重傷者を増やし、死者を増やすことにしか繋がらないのに、なぜこの杜撰な水際対策を強化しないのか❓五輪を前に、露見・批判されることを承知の上で❓
この非合理性がまるで理解できない。

日本政府は、【一定程度の犠牲】があっても、 #水際対策 は現行を維持する、という意向なのだろうか❓

・変異株増加中の地域又は国からの入国者であっても、最短3日間・最長6日間の施設隔離→収容施設が足りない❓
・家庭内感染の恐れがあるのに、自宅隔離中心❓
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12 Jun
変異株の警戒リストにある🇺🇸コネチカット州から日本入りした人が空港から隔離施設に行く途中のシャトルバスの中。完全密封されていて、外がまるで見えない状態なのだとか。「私たちに日本を見せたくないの?それとも、私たちを見られたくないの?」とツイ主。これで感染予防しているつもりとは…。
衝撃。この変異株警戒地域から訪日する人の隔離期間がなんとたったの3日‼️14日間の残りは滞在先での外出自粛⁉️
変異株警戒地域(外務省リストには🇺🇸コネチカット州はないが、この帰国者本人がそう言うならそうなんだろう)からの帰国者(ツイ主は日本の永住権取得者)が3日の施設隔離、デルタ株が広がっている🇬🇧英国が6日…後は滞在先に残りアプリによる監視と頻繁な電話連絡による所在確認が行われると…。 Image
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11 Jun
#CoronavirusUpdate #Tokyo2020 20121/6/6🇺🇸米臨床疫学者のフェイグルディン博士、🇺🇸NBCの取材に #東京五輪 開催の是非、現在の日本の #新型コロナ 対応の問題点、開催の条件等の質問に応える。開催に向けた問題点を6つ挙げ、「それでも開催するなら❓」という質問に対して3つの絶対条件を挙げる。
ディン博士が挙げた6つの問題点:

①医療体制が逼迫していること
②選手の入国後隔離を実施していないこと
③選出村での接触対策は不可能であること
④デルタ変異株の流入、変異株同士の混合と、国内外への拡散
⑤空気感染対策が不十分であること
⑥ワクチンへの過信

画像はその英文書き起こし ImageImage
IOCの🇨🇦パウンド委員はこうコメント「日本政府、組織委、東京都、保健衛生当局全てが、国民にも海外訪問者にも全くリスクを与えることなく開催が可能だとしているのに、これに対するは”潜在的な危険性”や”スーパースプレッダー’’だのと根拠のないものばかり。科学的見地から意味不明なものばかりだ」 Image
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