Thread by @Derive_ip

ワクチン接種とコロナ後遺症の関係について沢山書かれている良記事です。ただし、残念ながらワクチン後遺症については書かれていませんでした。
nature.com/articles/d4158…

ワクチン接種後の感染(ブレイクスルー)でも後遺症が起きるかについては、起きことがあるのは確実ですが、ワクチンが後遺症発生を減らす効果は現時点ではっきりしたことは解らず、しかも期待していた程の効果はないみたいです。

コロナ後遺症の原因も解らないことも多いですが、一つは潜伏感染的に体内に残っている可能性、もう一つは自己免疫の暴走の可能性があります。ワクチンを接種しておけば、潜伏させずに排除できる可能性も高まり、自己免疫の暴走の可能性も低くなると考えられるとのことです。

ワクチンを接種して、既にコロナに特異的な免疫が活性化されていれば、自然感染時に、自己免疫を間違って活性化する可能性も少なくなるだろうという理屈です。なるほどとも思いますが、ワクチン後遺症では接種自体で自己免疫を間違って活性化しているようにも見えるので、結果的にどうなのでしょうか。

逆に、コロナ後遺症の人がワクチン接種をした場合に症状が改善するのかについて、英国統計局も調べでは、１回目接種で13％、２回目接種で9％が改善したとの自己申告があったそうです。悪化する可能性もあるのに、この数字はちょっと微妙ですよね。

実は、コロナ後遺症の人がワクチン接種をした場合に症状が改善する可能性がある話は、数か月前のこの記事にも書かれていて、紹介しようと思ったのですが、直前に止めたことがあります。というのも、ワクチン接種で後遺症が改善というのはあまりにもデリケートな問題ですから。
science.org/doi/10.1126/sc…

ワクチン接種で後遺症も予防できるかの問題は、どうせ感染予防や重症化予防を目的として接種をするのだから、後遺症も予防できればなおラッキーぐらいの話ですが、ワクチン接種で後遺症が改善するかは、現に後遺症に苦しんでいる状態での話ですから。

現時点での知見では、後遺症の改善を期待してワクチン接種をするには十分ではないというのが現実でしょう。接種で症状が悪化する可能性もあるのだし。ワクチン接種での後遺症予防効果についても、ワクチン接種での後遺症改善効果についても、なかなか難しいです。