200日間コロナ感染者ゼロの🇹🇼台湾。
大規模イベントUltra Festivalを開催。
台湾はなぜコロナ封じ込めに成功したのか。当然である強制隔離や接触者追跡、マスク義務付け以外にも、この @WIRED 誌の記事が解説するようにそれはオープンソース上のデータによって成り立つ『民主主義とテクノロジーの”健やかな融合”』が生み出したものだった。最早対応と評価の次元が違いすぎる。
超長大な記事だが一部有料のため途中までしか読めなかった──が、抱いた印象は同じだ。「次元が違いすぎる」最年少IT閣僚のタン大臣によると、「台湾の民主主義はインターネットと共に生まれた」のだそうだ。だから「デモクラシーはテクノロジーの一部なのだ」と。とてもそんな発想には行き着かない。
『民主主義2.0』だとか標榜しながら、実際はSNSプロバイダに言論をコントロールされる憂き目に遭っている我々日本のコミュニティからすれば台湾のそれはいわば『第5世代の民主主義』だ。遥か先を行く進化系だ。その中で生み出される政策(コロナ対策)と市民社会との親和性は最早異次元の領域にある。
「はじめに自助ありき」な日本の政治とそれを受け入れる社会風土では、到底台湾が血と汗を流して構築し得た政府と市民社会の間の信頼と、互恵的な共助関係による高次元のシナジーは望めないだろう。政府と市民社会が共によりよい国、より社会を作るパートナーであるという認識がなければできない。
理解できるだろうか。

つまり『デモクラシー』とは、彼らにとってはそのままカタカナのIT用語のようなものなのだ。そして『デモクラシー)というツールは常にオープンに誰でも関与できることでアップデート・アップグレードが可能なまさに「ソーシャルアプリ(社会育成アプリ)」なのである。
SNSを言論・啓発・コミュニケーションツールとして使い、民意発揚の器としてしか捉えられない日本や米国のような「デモクラシー後進国」からすれば、台湾のプラクティショナー(実践者)たちのそれは遥か高みにある理想郷のようなものにしか見えない。でも彼らはそれを更に高めようとしている。
その一つの結果、結実が、このような大規模イベントを開けるほどに、世界中が第3波に見舞われるさなかに「安心安全な社会であれる」という実績を残したことに現れている。WIREDによれば、台湾は累計で(7月時点で)455人の感染者と7人の死者しか出していなかったという。
Image
勿論、記事が書かれた7月頃と今とでは実績(統計)はだいぶ違っているだろう。だが、11月15日現在で「200日間コロナ感染者ゼロ」という実績はいま現在のものだ。政府と市民社会の相互信頼と互恵的共助関係の相乗効果(シナジー)が生み出した有無を言わさない結果だ。驚異的としかいいようがない。
このWIRED.comの記事、全文読めた方は是非この先を教えて下さい。
wired.com/story/how-taiw…
日本語版ありました。後編は今月20日公開予定!
wired.jp/membership/202…

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17 Nov
拙訳”(中略)鳩山由紀夫首相と経済危機、北朝鮮、沖縄の米海兵隊基地移設問題について協議した。独特で気さくな人物だったが、10年もの間日本を苦しめた硬直化した目的のない政治の病理により3年足らずで4人目の首相となり、私の就任後2人目の首相となった。7カ月後、彼はいなくなっていた。” Image
Kindle版原文のシェアと拙訳(改訳):

「気さくだが不器用な鳩山氏は、10年ものあいだ日本を苦しめてきた、硬直化した目的を持たない政治の病理により、3年足らずで4人目の首相となり、私の就任後2人目の首相となった。7か月後、彼はいなくなっていた。“

バラク・オバマ著「A Promised Land」より Image
Kindle凄い。こんな綺麗に引用シェアできる機能 #kindlequotes があるんですね。以下オバマ前大統領の回顧録における鳩山氏に関する言及箇所(p. 477)の全文です。 Image
Read 5 tweets
17 Nov
『厄介な同僚』というその訳が厄介だわ
”A pleasant if awkward fellow”の何をどう訳したら『厄介な同僚』になるんだ?'fellow'の意味すらわかっていないのか❓この文脈が「同僚」を意味していると捉えるって、まさか機械翻訳したのをそのまま鵜呑みにしてるのではあるまいな❓鳩山政権時代から日本のメディアの誤訳は酷かったがこれは… Image
軽く検証してみたらこういうことだった。
Read 6 tweets
16 Nov
今朝未明に途中まで読むことができたWIRED.comの7月の記事。『台湾の不世出のデジタル担当大臣はどのようにしてパンデミックをハックしたのか』と題された記事。もしかしたら、既に日本語版記事が存在するかもしれないが、いくつかの下りを独自に和訳してみたいと思う。先ずはここから。 Image
「台湾では、ITオタク世代がデジタルなことをやっている一方で、他の世代が行政や政治を学び民主主義を実践している、という状況にはならない。ほとんどが同じ世代の人間だから。私たちにとっては、インターネットの前に民主主義は存在しなかった。民主主義はインターネットとともに到来したのです。」
“タン氏が求める調和は更に一歩進んでいる。「台湾では、デモクラシーそれ自体がテクノロジーなのです。常に実験的な繰り返しと漸進的な改善が施されます。1991年から2005年までの間に台湾の憲法は7回改正されました。我々の世代は、憲法それ自体がソーシャルテクノロジーだと信じているのです」
Read 4 tweets
15 Nov
Yes. But only with strong enforcement of "Three Cs" practiced by Japan and endorsed by WHO. Japan has successfully suppressed the spread of #Covid19 mostly through individual efforts, however effectively socially implemented. In U.S. this would have to be forced by law. Image
Our national government has essentially done nothing but to 'advise' the people on what is recommended. Then people just follow, like an extension from school rules. They just obey, because they think what government says must be effective. On the onset we had poor governance.
We had poor border control, we had terrible quarantine breach with the cruise ships, and the spread happened there. But people, the society, managed to contain it with the prevention of "Three 3Cs". It was really effective, and its now a proven, cohesive measure. Image
Read 7 tweets
7 Nov
ヴァン・ジョーンズ氏:

今朝から、親であることが、楽になりました。父親であることが、楽になりました。人格は大切なんだ。真実を伝えることは大切なんだ。良い人間であることは大切なんだと、子どもたちに伝えることができるから。

他にも多くの人が、楽になったことでしょう。
ヴァン・ジョーンズ氏:

この国に住むムスリムなら、大統領がこの国に居てほしくないと思っていると感じずに済むようになるでしょう。

移民なら、大統領が喜んで赤ちゃんを奪い去ろうとしたり、夢見る人々を理由も無しに国に送り返すようなことはしないと思えるでしょう。
ヴァン・ジョーンズ氏:

多くの苦しんできた人々にとって、これは証明となりました。「息ができない」というあの言葉。あれはジョージ・フロイドだけのものではありません。大勢の人々が、息ができないと感じていたのです。毎日、ああいうツイートを目にして、どう感じていいのかすらわからなくなる。
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6 Nov
激戦州のネバダ。バイデン候補のリードは22,209票差まで広がったとロイターが報道。92%の開票率でトランプ候補が48.1%、バイデン候補が49.8%を獲得。接戦が続くが差が広がってきた。ジョージア州の再集計を待つまでもなく勝利宣言が出されるかもしれない。
#米大統領選2020 #Election2020
実は北米時間の今夜、バイデン候補が全国民に向けて何かを発表するらしい。バイデン陣営側からの公式発表だ。これがもしかして勝利宣言となるのか。WSJのトーマス記者が伝えた。
英紙テレグラフもネバダ情勢について報道。まったく同じ票数により1.7%リードしていると。しかし得票率は両者拮抗しており残り8%の票が勝敗を決するという。ほんの先数票の差となる。
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