Thread by @stocks_leo

保有株の売り時を考える際に押さえておくべき内容・第三弾。

「オニールの成長株発掘法　第11章：いつ売って利益を確定するか」の内容を概ねカバーしていますので、本をお読みになった方も含め復習も兼ねてご覧ください。

続く）

Summer Selling Series Episode 3

1）以下の場合は直ちに要売却。
１．積極的な売りシグナル：上昇時
２．防衛的な売りシグナル：下落時
1と2の間に「弱さの兆し」が見える場合、直ちに全株式を売却する必要はないが、少なくとも自らのポジションを縮小すること。1つのみならず複数の売りシグナルが積み重なったら売却を実行すること。

2）トレンドが明確に変化し下降局面に入った際の防御的な売りについて：事態が悪化する前にexitする最後の機会。株価下落の兆候を見逃さないこと。

防御的な売り：
①1日の株価下落が最大
②主要な移動平均線を出来高を伴って下抜け（50/200SMA）
③主要株価指数（NASDAQ・S&P500）での売り抜けが継続

3）
①1日の株価下落が最大
・値上がりしてきた先導株が突然日足で見て最大の値下がりとなった場合は、売りシグナルになりうる。
・対象銘柄がなぜ出来高を伴って株価下落したのかを踏まえ、ケースバイケースで判断が必要（各人のリスク許容度による）。（続）

4)
（①1日の株価下落が最大）
...（続き）
・売却する場合は、全株式のみならず部分売却も選択肢となる。一過性の事象に拠る場合は問題ないが、徐々に明らかになる事象の内容次第で追加売却を検討すること。

5)
②主要な移動平均線を出来高を伴って下抜け（50/200SMA）
・長期目線で利益獲得を目指すなら、明確な売却価格を必ず事前に決めておくこと
・50SMAは機関投資家が重要視する主要な支持線（トレンド変化の兆候を示唆）
→機関投資家が重要ポジションと考えれば支持線割れにならないよう買い支えする

6)
(②主要な移動平均線を出来高を伴って下抜け)
...（続き）
・対象銘柄が50SMAを大きな出来高を伴って下抜けした場合、利確又はポジション縮小を要検討。50SMAを下抜けした後に数週間に亘り上抜けできない場合も、50SMAが抵抗線化した可能性があるので、上記同様に対応。

7)
(②主要な移動平均線を出来高を伴って下抜け)
...（続き）
・通常、200SMAは調整中の成長株にとって最後の防衛線になる。この長期での支持線を株価が下回ったら利確又は損切りすること。但し、200SMA下抜け時に利益を得ることは難しいだろう。

8)
③主要株価指数（NASDAQ・S&P500）での売り抜けが継続
・市場がピークに達すると、機関投資家を中心に株式の売り抜けが多くなり、必要日数（4−5週間で4-5日）に達すると株価が下落し始め、調整局面に入る
・株価の調整局面においては、全体の3/4の銘柄の株価動向が主要株価指数の動きに連動する

9)
(③主要株価指数（NASDAQ・S&P500）での売り抜けが継続)
...（続き）
・市場が調整局面になったら、現金保有率を高めることを推奨する。更に、株価が出遅れている保有株の売却を優先し、先導株の株価が戻る余地を極力残すこと。

10)
(③主要株価指数（NASDAQ・S&P500）での売り抜けが継続)
...（続き）
・NASDAQやS&P500で15～20％程度の大幅調整がなされた後、follow-through daysによって調整局面から上昇トレンドの初期段階に移行し、ブレイクアウトが本格的に始まる。

11)
④その他
・週足と日足のチャートの使い分けの頻度。
我々は両方利用する。週足には10W/40W SMA、日足には50D/200D SMAがあるが、まずは週足チャートで株価を長期的な視点から見る。次に日足チャートでより詳細な値動き・出来高を確認する。その逆も可。

12)
(④その他)
...（続き）
・通常、5D/10D SMA、21EMAはトレンド変化の判断に用いる。どの移動平均線を用いるかは、どの程度長期でトレードするかにも拠る。5D/10D SMAはデイトレーダー向き。

以上です！