#Shax_nichigei_1116 ベルトルト・ブレヒトが「笑うところのない芝居はお笑いぐさな芝居である」Bertolt Brecht, The Messingkauf Dialogues, translated by John Willett (London: Methuen, 1965)と言ってますが、これは舞台では真だと思います。
#Shax_nichigei_1116 都市喜劇と違い、地方を舞台にしていることも多いです。代表的な作品のひとつである『フェヴァシャムのアーデン』(Arden of Faversham、1592)はアリス・アーデンが愛人と結託して夫を殺害したという実話が材源で、なんかまあ週刊誌ゴシップみたいなのをネタにした芝居ですね。
#Shax_nichigei_1116 それ以外にはトマス・ヘイウッド『優しさで殺された女』(A Woman Killed with Kindness)とか、これまた実話をヒントにしたデッカー、ロウリー&フォード『エドモントンの魔女』(The Witch of Edmonton、魔女劇ですが結婚詐欺の話を含む)があります。
#Shax_nichigei_1116 家庭悲劇の例外的なものとして、登場人物の身分が高いエリザベス・ケアリ『メアリアムの悲劇』(The Tragedy of Mariam)やシェイクスピア『オセロー』(Othello)などがあります。このへんはかなり家庭悲劇に近いですが政治なども絡みます。
#Shax_nichigei_1116 気質喜劇は、こうした体液に関わる特徴をそなえた人々が登場する喜劇です。ベン・ジョンソンの『十人十色』(Every Man in his Humour)、『ヴォルポーネ』(Volpone)、『エピシーン』(Epicene)、『錬金術師』(The Alchemist)などは登場人物の名前が性質を象徴します。
#Shax_nichigei_1116 それから風習喜劇(Comedy of Manners)にいきましょう。ステレオタイプ的なストックキャラクターなどをふんだんに使いながら社会を諷刺する芝居で、恋愛が中心的プロットであることも多いです。都市喜劇、気質喜劇の影響を受けて成立しています。