まず最初に、ご心配をおかけしたみなさま誠に申し訳ありません。
私個人の発言の甘さ、人間性の未熟さが招いた騒動だと深く反省しております。
この件を振り返るにあたり、今回のCOVID-19の件について私が何を言いたかったかを整理させてください。
1点目は人権の問題です。
今回の騒動で非常に多くの方が中国の方に対して差別的な表現を用いられています。
中国人お断りとの看板をかけた飲食店もありました。
こちらでも、学内のラボで中国人を感染者扱いした人物が問題になったりしています。
また、欧米ではアジア人の区別など期待できないので、私が差別される側に回るという危惧もありました。
例の医師も中国人は拒否しろと言い続け、武漢肺炎という侮蔑的な名称を用い続けています。
これにはずっと怒りを感じていました。
正直、私にはWHOが中国との癒着の結果政策を曲げているのかはわかりません。
しかし、証拠もなく公的機関の情報を否定する態度は、秩序のある対応を難しくします。
これはみなさんはHPVワクチンの件で身をもって体感していると思います。
しかし、「中国と癒着しているWHOの情報など信じても無駄」という表現は明らかに行きすぎです。
こういった扇動が、マスクやアルコール手指消毒剤の買い占めの誘因の一つだと思います。
これは私の目にはどう考えても常軌を逸しているように見えます。
彼らは科学的な見地に立って、冷静に発言をしているのに、氏名や所属を取り上げて謝罪を求める周囲の取り巻き、それをRTするご本人の姿は恐怖でしかありません。
テレビでコメントしていた本当の感染症の専門医に対しての行動です。
医師が自らの専門知識を元に発言しただけなのに、日常診療に支障を来しかねないというのはちょっとあり得ないと思います。
これもHPVワクチンで見た構図です。
本名にしなかった理由は、些細なトラブルがすぐ実生活に直結しないようにするためだけです。
結果的にこの曖昧さが騒動を余計大きくしてしまいました。
普段からそうですが、行き過ぎた表現や相手を尊重しない発言が、今回の件につながったということは明らかです。
この点については心から恥ずかしく思いますし、高須先生にも謝罪いたします。
もうこの件についてはツイートすることを控えます。
普段から仲良くしていただいている方々のタイムラインが楽しい話題に戻ることを切に願います。
木下喬弘